10日公開の映画「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜」を鑑賞した。

この映画は太宰治原作の映画で、

小説家の妻が小説家の不祥事を謝罪したり、

働く事になり献身的に支えるが小説家は妻を疑い自らも愛人に溺れて

自殺未遂をするがそれでも小説家を妻は支えるストーリーである。

ダメな夫を持ってもなお支え続ける妻の姿に

どうしてダメな夫ほど支えたくなるのかを考えてしまう事になるだろう。
時代背景も感見しながら観なければならない作品だのと思うけれど、

人はどうしてもダメな人ほど何とかしたいという気持ちになる事は

正直少なくないものだ。

私も自宅ではダメ息子みたいに言われているので

親が子供の事を心配する気持ちも良くわかるんだけれど、

このストーリーでもダメ夫になってしまったが

献身的に支える妻の愛が描かれている。

どうしてあれだけの事がありながら愛してしまったのかは

レビューで語るけれど、当時の妻は夫を献身的に支える事こそ

妻の務めと言われた時代でもあり、

今の時代にこのような事をしたら間違いなく

裁判で多額の慰謝料を支払う事になるだろうし、

もちろん当人は実刑をうけるだろう。

そんな愛し続けた妻をレビューしたい。

キャスト

小説家大谷を献身的に支える妻佐知演じる松たか子

小説家で世間に名が通っているが最近は

酒で借金を作り愛人と自殺未遂すら起こす

大谷穣治演じる浅野忠信

小料理屋で働く佐知に恋をする岡田演じる妻夫木聡

大谷の愛人で後に大谷と心中未遂を起こす秋子演じる広末涼子

佐知の元恋人で現在は法律事務所を運営している辻演じる堤真一

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

戦後の東京で、才能がありながら放蕩三昧を続ける

小説家・大谷を健気に支えて暮らす妻の佐知。

貧しさを忍びつつ幼い息子を育てていたが、

これまでに夫が踏み倒した酒代を肩代わりするため

椿屋という飲み屋で働き始める。

佐知は水を得た魚のように生き生きと店の中を飛び回り、

若く美しい彼女を目当てに通う客で椿屋は繁盛する。

そんな妻の姿を目にした大谷は、

いつか自分は寝取られ男になるだろうと呟くのだった。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして時代背景を差し引いても

何時の時代にもダメ夫がいるもので、

小説家として成功していた大谷もまたその一人となっていた。

冒頭から飲み屋での付けを払わずに飲み倒していた。

その付けを払うべく大谷の家に押し寄せた飲み屋の夫婦は

そこで初めて大谷の妻佐知と対面するのだった。

事情がわからず佐知は飲み屋の夫婦から事情を聞くと

夫の大谷は何度も飲み倒してしたのだった。

当時は戦後間もなくだったが、戦前は闇酒で振舞っており、

その時代からかれこれ2万分の付けがあったのだった。

それを知った佐知は翌日飲み屋に息子を抱えて

出向き飲み屋で働く事で借金を返す事を飲み屋の夫婦に

願い出て働く事になった。

ここまでだったら何と献身的な妻なのかと思ってしまうけれど、

その日に夫の大谷が飲み屋のママを連れて借金を返しに来た。

事情を聞いた佐知は飲み屋から持って行ったお金で

飲み明かした事を知ったママが返しに来たのだった。

その後飲み屋で働き続ける事になった佐知は

たちまち飲み屋の人気者となる。

そんな中で佐知に恋してしまったお客がいた。

それは岡田という飲み屋の常連だった。

元々大谷のファンで大谷がここで飲む事が多かった事もあり

何時会えるのかと通ったいたが、

それが次第に佐知に会うために通っていた。

そんな時雨でたまたま帰る方向が同じという事で

一緒に帰る時に佐知は岡田に大谷との出会いを話すのだった。

この出会いの話しは貧乏故に何とかしたかった佐知が

当時の恋人辻のためにセーターを万引きした事で警察に捕まり、

それを庇ったのが大谷だった。

それが結婚のキッカケだったとはいえ、

佐知はその事があって大谷を献身的に支えているのだと解るのだった。

しかしそれが後々大谷が佐知が浮気をしているのではと

思うようになり尾行する。

そして岡田は大谷につけられているのに気付き一緒に飲む事になり

自宅へ連れて行くのだった。

その前に大谷が佐知を疑うシーンがあるのだけれど、

自ら愛人を持ちながら自分の妻が男を持つ事を許さない

という男の我がまま以外にないものだ。

そんな中で佐知への想いを抑え切れなくなった

岡田が佐知を抱きしめるが、

それを見た大谷が家を飛び出して愛人宅へ身を寄せるのだった。

そして数日後大谷は愛人の秋子と一緒に心中を図るのだった。

それを知った佐知は大谷の元へ行くが果たして

佐知はどんな想いで大谷を愛し続けるのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

とにかく文学的な面が強い作品なので難しい。

これを絶賛できるか?と言われてしまうと役者の演技は絶賛できるが、

作品として絶賛しかねるという結論になるだろう。

それはいくら時代背景が違うとはいえ愛人を持ち、

家に帰らず、さらには妻に浮気があると疑い責めて、

さらには愛人と無理心中・・・大酒のみでかつ妻を大事にしないし、

大迷惑ばかり掛けて、さらには有り金全て使い果たす・・・

管理能力0と言わんばかりだ。

ただそれでも愛し続けた佐知がいた。

どうして?

と思うけれど、

佐知は劇中にも出てきたけれど大谷に救われている。

しかし救ったのはこの1度きりだ。

しかしこの1度が佐知にとって一生大谷を愛する理由になるのだ。

何でもそうだけれど一度恩を受けると

その後もその恩に報いる気持ちが強くなるものだし、

それがどんなにダメ夫でおダメ夫ほど

支えたくなる女の強さが佐知にはあった。

これだけ愛人を持ち自殺癖や嫉妬心の強い夫を持ったら

今の時代なら完全に三行半を下され

多額の慰謝料を取られるだろうけれどね。

総評としてダメ夫ほど愛しく思う女性が世の中にはいるものだ。

どうしてこういう夫を好きになってしまうのか?

と思う事も少なくないが、

女性はそういう男性だからこそほっとけないものだし、

そういう男性に1度でも救われるとそれだけで

一生ついていきますという事になる事もあるものだ。

それは私たちでは解らない愛し方なのだ。

ただ私が描く理想は例え仕事はそれほどできなくても

妻を愛し家族を愛し、そして酒は少々でもタバコを吸わず、

愛人もってのほか!と妻と子供を愛する夫になりたいものだ。

少なくても大谷のような酒飲み及び愛人を持つ生活は

したくないと思った次第でした。

今の時代大谷のような生き方をしたら

間違いなく多額の慰謝料を払う日々が来るでしょうね。

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