19日Jリーグ09第22節が行なわれ、

アルビレックス新潟はホーム東北電力ビックスワンで

5位ガンバ大阪と対戦し

1対2でFWルーカスに出鼻を挫かれる先制ゴールが

最後まで重く響き9試合ぶりの敗戦で

9勝4敗9分勝ち点36得失点差+12で

勝ち点でガンバ大阪と清水に並ばれたものの

他チームの敗戦や得失点差で3位はキープした。

FW矢野の出場停止はあったものの、

立ち上がりの失点が最後まで苦しめる試合展開でもあり、

適材適所の起用が成されていなかった事も

最終的に選手の持ち味を活かし切れなかった展開だった。
5試合連続ドローと勝てる試合を2試合落とし

負ける試合を1試合拾ったけれど、

例年大きな連敗の多い事を踏まえたら

よく踏ん張っていると思うし

これから涼しくなる秋へこの粘りは必ず効いてくるとは思う。

しかしやはり1つは勝っておかないとこの順位以上を目指せないし、

転落も時間の問題でもある。

この試合ではFW矢野の出場停止で右Wに

誰を起用するのかがポイントだったし、

後半の交代ポイントも問題だった。

その適材適所の起用を含めてこの試合を振り返りたい。

アルビレックス新潟のフォーメーションは

4−3−3(4−1−2−3)

GK北野

DF

右SB内田 CB千代反田 CB永田 左SB酒井

MF

右MFマルシオ アンカー本間 左MF松下

FW

右Wチョ CF大島 左Wペドロ

FW矢野とDFジウトンの出場停止だが、

外国人枠もあり矢野以外はほぼ予想通りであり、

新外国人エヴェルトンの起用とプレーに注目した。

試合は開始早々呆気なくゴールを奪われる。

開始1分中央からFWルーカスの意表を突く

ループシュートがゴールに突き刺さり

呆気なく先制されてしまう。

ここでリズムを崩した新潟は序盤は

完全にガンバ大阪のペースで進み、

新潟は普段と違う選手の起用や

慣れないポジションなどもあり連携ミスを連発してしまう。

CKのチャンスも活かせず、

ペドロのシュートもGKに阻まれる。

そして前半42分に左サイドのクロスに

MF二川に決められ前半を2点リードされ折り返す。

後半になっても新潟はリズムをつかめずにいたが、

後半15分にFW大島に代えて

新外国人FWエヴェルトンを投入する。

そしてエヴェルトンの飛び出しと

チャンスメークでゴールに迫り、

後半23分にMF遠藤のハンドでPKを獲得し、

このチャンスにFWペドロがゴールを決めて1点差とする。

そしてその後何度もガンバゴールに

ペドロがエヴェルトンが狙うが枠を捉えきれず、

新潟は5試合連続ドローが止まり、

9試合ぶりの敗戦で敗れ勝ち点36でガンバ大阪、

清水エスパルスに並ばれたが得失点差で3位を死守した。

まず試合内容としては前半1分のゴールさえなければ

それほど酷い試合でもなく、

1対1のドローで終わった試合だろうし、

逆に同点だったら勝ち越すチャンスもあった試合だろう。

ただ今シーズン負けた試合の内2試合は前半立ち上がりの失点、

後半ロスタイムの失点で敗れたものであり、

立ち上がりと終了間際の集中力が課題でもある。

ここを乗り切れば殆ど苦しくても負けていないだけに

立ち上がりの失点は悔やまれる。

そしてこの試合で1番注目したいのは

出場停止による選手起用だ。

この試合ではFW矢野、DFジウトンが

出場停止で出られなかった。

ジウトンはエヴェルトンの外国人枠があるとしても、

矢野の出場停止が最後まで響いたのか?

という質問があったとすれば私はそれほど大きくないと答える。

今の新潟には両ウイングでプレーできる選手は多いし、

中央には大島、ペドロを回す事で

両ウイングは突破力か?

クロスの精度なのか?

という選択肢ができる。

この試合において右Wに起用されたのは左利きのチョだった。

チョは確かに突破力があり、ボールも失い難い。

しかし彼が最も持ち味を発揮するのは

左Wかトップ下の左右MFであり

右サイドにプレーを限定され易い

右Wは利き足が逆となり突破力が

左やMFの時より半減してしまう。

この試合でもドリブル突破は右Wでのプレーより

左Wでのプレーの方がはるかに精度が良く、

クロスも右より左が良かった。

これは代表でもそうなのだが、

最近左利きの中村俊輔が代表では

右MFの右サイドよりでプレーする機会が多い。

ただ左利きの選手が本当に左利きの持ち味を

発揮するのは利き足のサイドでプレーした場合か

中央でプレーした場合だと考えている。

中央の場合は利き足は不利にならないので問題ないが、

サイドだとライン沿いでプレーする場合利き足が

ラインギリギリで突破して抜けた方が

はるかに突破し易いものだ。

最近代表での流行りなのか

この利き足でないサイドの起用は私自身賛成できない面が多い。

チーム事情でそのポジションに利き足の選手が

いない場合は別だけれど・・・

そして左SBで起用されたDF酒井も利き足は右であり、

本来右サイドでプレーした方がクロスの精度と突破力はある。

常時右サイドでプレーすれば

代表クラスの内田と争える位の潜在能力とフィジカルがあるので、

将来的には右SBか右SHがベストポジションになると思う。

縦の突破に対する魅力で守備力のある

左利きの中野より優先して起用したのだろうが、

私は今日の様に攻撃力ある

ガンバ相手なら中野を先発させた方が良かった。

そしてこの試合で今日の先発でポジションミスと言えるのは

チョと酒井だろうが、

チョを先発させたなら思い切って松下を右Wで

起用してチョを左MFでプレーさせた方が良かったかもしれない。

そしてこの試合で注目されたのは

何と言っても新外国人FWエヴェルトン、

プレー時間30分だったけれど、

右Wでプレーしたけれど、

ウイングとしては突破力とキープ力があり、

連携が確りしてくれば相当面白い。

ただ決定的なチャンスがあった場面で

枠を捉え切れなかったシーンがあったので、

決定力という点では確かにFWとしては

物足りないのかもしれない。

ただこれから必ず来るであろう

MFマルシオの出場停止時に

右MFでプレーさせる事を想定した獲得だと思うし、

今後の起用法としては先発なら

左右MFか左右Wでの起用が考えられ、

CFに矢野を回して前線からのプレスを活かしたいのかもしれない。

確かにFW大島は収まりが良いものの

運動量という点では芳しくなく

動くFWという点で左右に突破力のあるペドロ、

エヴェルトン、中央に矢野を起用するケースも考えられるし、

トップ下でマルシオと一緒にプレーする可能性もある。

この試合では適材適所の起用だったのか?

という疑問定義に終始したけれど、

最後の2枚目の交代もどうして

MFの田中を左Wでプレーしていた

チョに代えたのか理解に苦しむ。

ここを代えるなら私ならMF松下に代えて

中盤に活性化を与えるが・・・

持ち味を活かした起用方が選手の特性と

チームのシステムを活かせるか?

活かせないか?

になってくるだろう。

次節はホームで京都相手だけれど、

ここで確り勝利してこれから3回続く

2週連続アウエーの戦いに弾みをつけておきたい。

ACLを目指した本当の戦いはここから始まる。

ここを乗り越えて実りある

秋を迎えられるようにしたいところだ。

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