14日サッカーJ1の大分トリニータのシャムスカ監督と

柏レイソルの高橋真一郎監督が成績不振を理由に解任された。

それぞれ後任の監督が発表されたが、

それぞれ怪我人と満足な補強のないまま戦っただけに

監督だけの責任とはいえない面もあった。

解任が時間の問題だった大分のシャムスカ監督だったけれど、

リーグ14連敗という1シーズン制になってからの

新記録となる連敗が続いたが、

ここまで解任されなかったのは今まで

大分の危機を救っていたからに他ならない。

シャムスカ監督が就任した2005年シーズンは

大分降格の危機を見事に救いJ1残留、

2006年シーズンは8位、

2007年シーズンも降格争いを演じたが見事に残留させ、

2008シーズンはナビスコ杯初優勝、

リーグ戦4位という最高成績を残しJリーグでも

名将として評価が高かった。

しかし今シーズンは怪我人の続出から思うように

成績を残せず半分が終わった17節を持って解任された。

同じく柏レイソルも怪我人続出で高橋監督も

17節をもって解任された。

両チームに共通する事は必ずしも

監督だけの責任とはいえない点にある。

大分は確かに昨シーズンリーグ戦4位、

ナビスコ杯制覇をしたが、

リーグ戦の得点は33点と最下位だった

新潟の32得点に次ぐ少なかった。

ただ失点がリーグ最少の24失点だった事もあり

リーグ戦で戦えると判断したフロントは

今季大きな補強もせず現状維持という形で入った。

確かに守備をベースにしたのだろうが、

本来ならこの24失点は奇跡的な守備であり、

普通なら年間1試合1失点の34失点のベースで

考えるかしなければならなかった。

そうすれば33得点では得失点でマイナスになり、

より得点力を上げるための攻撃的な選手を補強するなり、

守備陣に怪我人がいた事を踏まえれば

守備的選手の補強をすべきだった。

その結果ただですら選手層が薄い大分はFWを怪我人で失い、

生命線だったダブルボランチのホベルト、

エジミウソンを怪我で欠き、

DFも守備の要深谷を欠いた事などで攻撃もできず、

守備もボロボロとなり打つ手が殆ど無かったのが現実だった。

FWもいない、ボランチもいない、

DFもいないでは誰が監督でも厳しかった。

補強も後手後手に回りようやくフェルナンジーニョを

獲得したが残り17試合で残留するためには

最低勝ち点40とするなら

12勝5敗勝ち点36を上積みしなければならない。

昨年10試合でわずか勝ち点2だった

千葉が最終的に残留した勝ち点が38だった事を踏まえると

24試合で36点積み上げたが

それをわずか17試合で積み上げなければならない。

名将と言われたシャムスカを解任してこの数字が現実的か?

と問われたらとても現実的じゃない。

それ以上にシャムスカ以上の監督がいるとするなら

まず莫大な金額が必要だし、

今回就任したポポビッチがシャムスカ以上とは考えづらいところだ。

実際にポポビッチがヘッドコーチとして在籍した

広島では2007年シーズンは入れ替え戦に回り

J2降格という結果が残っている。

たとえ攻撃をベースにしたとしても

この現状を打開するのは困難と言えるだろう。

それ以上にこの責任はフロントの編成ミスにあると言えるだろうし、

補強しなかったのが最大の敗因だ。

昨シーズン下位に沈んだチームの中では

新潟が攻撃的な選手の補強と控え選手の補強に着手して

3位につけているし、

磐田もイ・グノを補強して一時的ながら危機を脱した。

それ以外のチームは補強を大きくせず下位に低迷したり、

補強しても選手を入れ替えただけで終わったチームもある。

17節を終えたが低迷した理由、

躍進した理由があるので、

後半戦どうやって盛り返すのか?

注目したい。

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