8日スタートのドラマ「赤鼻のセンセイ」を視聴した。
このドラマは長期入院をする小児病棟の患者に
院内学級を通じて生きる事、
笑う事を教えていくKYなところもある
熱血教師の奮闘気を描いたストーリーである。
病気で心を閉ざしてしまった子供たちに笑う事で
前向きに教えていく姿とその壁を感じながら
院内学級について考えていく事になるだろう。
このドラマは長期入院をする小児病棟の患者に
院内学級を通じて生きる事、
笑う事を教えていくKYなところもある
熱血教師の奮闘気を描いたストーリーである。
病気で心を閉ざしてしまった子供たちに笑う事で
前向きに教えていく姿とその壁を感じながら
院内学級について考えていく事になるだろう。
健全者にとって病気で長期入院する子供たちの事を
考えるケースはあまりないだけに貴重なドラマとなると思うし、
だからこそ難しい現実に直面する事も少なくない。
その中でも笑う事で前向きに生きる事を教えようとする
KYな教師が現れた。
ただ志はともかく、やはり笑うという事の本当の意味を
わからないと心を閉ざしかけている子供たちには
本当に心から笑う事はできないと思うし、
だからこそ病気について知らなければならない事も
少なくないと痛感する事になる。
病気だから諦めてしまうのか?
それとも病気と付き合いながら可能性を信じて生きるのか?
病は気からというけれど、
本当に笑うという事はどういう事なのかを
考えながら病気を抱える子供たちの闇を感じていきたいと思う。
キャスト
ひょんなことから桜山総合病院の院内学級に赴任。
中学校の担任となる。
入院中の子ども達にも笑いが必要だ。
子ども達を笑わせるためなら、
何でもしてみせる…と意気込むも、笑いのセンスゼロ。
張り切れば、張り切るほど、
生徒達との溝は深まって行く石原三太朗演じる大泉洋
完璧な知識と姿勢で子ども達の治療に専念する、
医師3年目の若手女性小児科医。
治療を第一に考えるため、院内学級の存在を疎ましく思っている。
七瀬遥華演じる香椎由宇
院内学級・中学3年生。喘息を患い、
小学生の頃から入退院を繰り返している。
私立高校の受験を希望するも、病気を理由に受験は認められず、
自暴自棄に。自分たちの辛さを判った気でいる参太朗に反発する。
八重樫守演じる神木隆之介
院内学級に通う中学2年生。急性骨髄性白血病の治療のため入院中。
小学生の頃はクラスの人気者だった。
一つ上の八重樫を慕い、共に石原に反発をする。
和田雅樹演じる須賀健太
突然やってきたお調子者の参太朗とは正反対で、
どんなときも冷静に、
そして全力で生徒たちを守る院内学級の責任者。小学校担任。
人を引き寄せる天性の才能を持っている太川絹演じる小林聡美
他多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
家電の実演販売員、石原参太朗は赤い鼻姿で、
買い物客から口達者に笑いをとっていたが、
売り上げの方はサッパリ。
あっさりとクビになってしまったところを、
かつての恩師である老人に拾われる。
わけのわからぬまま紹介状を渡され、
「桜山総合病院」に行くよう、うながされる石原。
そこで石原は、院長の桜山真から突然の面接をうける。
老人は桜山の父であり、「桜山総合病院」の前院長であったのだ。
「桜山総合病院」には長期入院により学校へ通うことが
できない子供達のために病院の中の学校、院内学級があるという
その院内学級には、責任者で小学生の担任の太川絹がいた。
そこで中学生の担任をしてほしいと言われた石原は、
いきなりのことに戸惑いながらも、
「ウチの病院に力を貸してください」と口説かれ、
とたんにヤル気になるのだった。
しかし、太川はそんな石原に不信感を抱き…
小児科医の七瀬遥華は「病気を抱えている子たちなんですから、
そんなに簡単だと思わないで下さい」と石原をたしなめた。
そして、石原の教師生活初日、担当する中学校の教室には、
八重樫守、和田雅樹、田中香、3人の生徒がいた。
彼らは難治性の喘息や急性骨随性白血病、
慢性腎炎の重い病を抱えている。
初めての授業で赤鼻をつけ、
調子よく笑わせようと試みる石原だったが、
全く笑いは起きず、やることなすこと裏目に出て、
ついには授業を放棄されてしまう。
「私達は笑わせるのが仕事じゃないんです」
と山のようなカリキュラムを太川から渡され、叱られる石原。
しかし、最近、中学生クラスの友人が亡くなったことや、
八重樫が志望高校から受験拒否をうけて落ち込み、
体調も良くないことを知り、
「それなら尚更楽しませてやらないと!」と石原は、
失敗にめげず、さらに奮起する。
ところが、石原が張り切れば張り切れるほど、
生徒達との溝は深まってゆき…。
さらには石原が喜ばせようとしたことが
きっかけで八重樫の病状が悪化、
発作を起こして運ばれるという最悪の事態に…。
「ココロ」にも「カラダ」にも病を抱える子ども達を
「笑い」で必死に癒やそうとするドジな新米教師と、
そこでおきる小さな奇跡。
赤鼻のセンセイのハートウォーミングストーリー、
いよいよスタート
以上日テレHP赤鼻のセンセイより
今回は家電量販店をクビになった参太朗は病院の元院長から
院内学級を紹介されてやってくる事になった。
教員免許こそ持っているものの本格的な授業は
これが初めての参太朗にとって院内学級の難しさはまだ知らない。
院内学級は長期入院している子供が義務教育課程の中で
授業ができるように病院内にある学校である。
確かに義務教育課程の子供たちにとって
授業に出れないと当然退院してからの授業についていけない訳で、
授業についていく為にはこういう病院で
授業を受けれる体制は当然必要だ。
ただ病院内では病院は病気を治療するところであり、
授業(勉強)をするところじゃない
という認識を持っている関係者も少なくない。
確かに勉強を考えず治療に専念する事も必要ではある。
授業と治療の両立をしながら明日も知れない命の中で
生きている子供たちは中盤のシーンで出てくる
絹の参太朗に教えた病弱者であり、
常に明日の見えない中で生きている。
確かに小さい時から病院に入院している子供にとって
病院の世界以外は知らない事ばかりだし、
その中で前向きに生きる事そのものが難しい環境だ。
そう考えると子供たちは健全者の大人が考えるより
より深刻な心の闇を抱え、
常に孤独の中にいる事を理解しなければならない。
しかし健全者である参太朗にとって
それを理解するにはあまりにも無知な状況だった。
まず笑う事で前向きにという志は確かに良い。
しかし病は気からという以上に
ここの子供たちはその気が想像以上に弱っている事で
普通に笑うだけじゃあダメだという事だ。
そしてさらには病気について全くの無知では
務まらない事も初回で嫌というほど
ダメ出しをされた参太朗は院内学級の難しさを痛感する。
治療を第一に考える遥華は
この参太朗の無知な行動を非難する。
ぜんそくの子供には煙を吸ったり激しい運動を
するとすぐに発作が起きる。
ぜんそくの苦しみは実際にぜんそくになった事のある人で
なければわからないものだけれど、
私も子供の時はぜんそくで苦しんだ経験があるので、
ぜんそくは悪化すると落ち着くまで
長期治療安静が必要なものだ。
小さい時のぜんそくは体を鍛える事で克服できるケースもあるが、
大人になってからぜんそくになると子供の時以上に苦しむ事になる。
ここで登場する守はそれ以上重症なのである。
体を鍛える事もままならず、さらには通常の生活も送れない。
その苦しみは解ろうとする事は並大抵なことじゃない。
それでも元気付けようとする参太朗はあまりにも無知過ぎたが、
その中でその行動を理解するものがいた。
それが絹だ。
確かに正反対に見える2人だけれど、
視線は違えども子供たちに対して大切な事を知っている。
知っていなければ花火を打ち上げる事もなかっただろうし、
このような大胆な行動に対して理解を示さなかっただろう。
ゆえにまず病状が悪化した理由を聞き、
そしてそれが何故いけなかったのかを
参太朗に対してヒントとして伝えていく事になるのだろう。
次回は院内学級内の恋だけれど、
恋は病気をしていてもできるものだとどう参太朗は教えるのか?
その授業に注目したい。

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考えるケースはあまりないだけに貴重なドラマとなると思うし、
だからこそ難しい現実に直面する事も少なくない。
その中でも笑う事で前向きに生きる事を教えようとする
KYな教師が現れた。
ただ志はともかく、やはり笑うという事の本当の意味を
わからないと心を閉ざしかけている子供たちには
本当に心から笑う事はできないと思うし、
だからこそ病気について知らなければならない事も
少なくないと痛感する事になる。
病気だから諦めてしまうのか?
それとも病気と付き合いながら可能性を信じて生きるのか?
病は気からというけれど、
本当に笑うという事はどういう事なのかを
考えながら病気を抱える子供たちの闇を感じていきたいと思う。
キャスト
ひょんなことから桜山総合病院の院内学級に赴任。
中学校の担任となる。
入院中の子ども達にも笑いが必要だ。
子ども達を笑わせるためなら、
何でもしてみせる…と意気込むも、笑いのセンスゼロ。
張り切れば、張り切るほど、
生徒達との溝は深まって行く石原三太朗演じる大泉洋
完璧な知識と姿勢で子ども達の治療に専念する、
医師3年目の若手女性小児科医。
治療を第一に考えるため、院内学級の存在を疎ましく思っている。
七瀬遥華演じる香椎由宇
院内学級・中学3年生。喘息を患い、
小学生の頃から入退院を繰り返している。
私立高校の受験を希望するも、病気を理由に受験は認められず、
自暴自棄に。自分たちの辛さを判った気でいる参太朗に反発する。
八重樫守演じる神木隆之介
院内学級に通う中学2年生。急性骨髄性白血病の治療のため入院中。
小学生の頃はクラスの人気者だった。
一つ上の八重樫を慕い、共に石原に反発をする。
和田雅樹演じる須賀健太
突然やってきたお調子者の参太朗とは正反対で、
どんなときも冷静に、
そして全力で生徒たちを守る院内学級の責任者。小学校担任。
人を引き寄せる天性の才能を持っている太川絹演じる小林聡美
他多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
家電の実演販売員、石原参太朗は赤い鼻姿で、
買い物客から口達者に笑いをとっていたが、
売り上げの方はサッパリ。
あっさりとクビになってしまったところを、
かつての恩師である老人に拾われる。
わけのわからぬまま紹介状を渡され、
「桜山総合病院」に行くよう、うながされる石原。
そこで石原は、院長の桜山真から突然の面接をうける。
老人は桜山の父であり、「桜山総合病院」の前院長であったのだ。
「桜山総合病院」には長期入院により学校へ通うことが
できない子供達のために病院の中の学校、院内学級があるという
その院内学級には、責任者で小学生の担任の太川絹がいた。
そこで中学生の担任をしてほしいと言われた石原は、
いきなりのことに戸惑いながらも、
「ウチの病院に力を貸してください」と口説かれ、
とたんにヤル気になるのだった。
しかし、太川はそんな石原に不信感を抱き…
小児科医の七瀬遥華は「病気を抱えている子たちなんですから、
そんなに簡単だと思わないで下さい」と石原をたしなめた。
そして、石原の教師生活初日、担当する中学校の教室には、
八重樫守、和田雅樹、田中香、3人の生徒がいた。
彼らは難治性の喘息や急性骨随性白血病、
慢性腎炎の重い病を抱えている。
初めての授業で赤鼻をつけ、
調子よく笑わせようと試みる石原だったが、
全く笑いは起きず、やることなすこと裏目に出て、
ついには授業を放棄されてしまう。
「私達は笑わせるのが仕事じゃないんです」
と山のようなカリキュラムを太川から渡され、叱られる石原。
しかし、最近、中学生クラスの友人が亡くなったことや、
八重樫が志望高校から受験拒否をうけて落ち込み、
体調も良くないことを知り、
「それなら尚更楽しませてやらないと!」と石原は、
失敗にめげず、さらに奮起する。
ところが、石原が張り切れば張り切れるほど、
生徒達との溝は深まってゆき…。
さらには石原が喜ばせようとしたことが
きっかけで八重樫の病状が悪化、
発作を起こして運ばれるという最悪の事態に…。
「ココロ」にも「カラダ」にも病を抱える子ども達を
「笑い」で必死に癒やそうとするドジな新米教師と、
そこでおきる小さな奇跡。
赤鼻のセンセイのハートウォーミングストーリー、
いよいよスタート
以上日テレHP赤鼻のセンセイより
今回は家電量販店をクビになった参太朗は病院の元院長から
院内学級を紹介されてやってくる事になった。
教員免許こそ持っているものの本格的な授業は
これが初めての参太朗にとって院内学級の難しさはまだ知らない。
院内学級は長期入院している子供が義務教育課程の中で
授業ができるように病院内にある学校である。
確かに義務教育課程の子供たちにとって
授業に出れないと当然退院してからの授業についていけない訳で、
授業についていく為にはこういう病院で
授業を受けれる体制は当然必要だ。
ただ病院内では病院は病気を治療するところであり、
授業(勉強)をするところじゃない
という認識を持っている関係者も少なくない。
確かに勉強を考えず治療に専念する事も必要ではある。
授業と治療の両立をしながら明日も知れない命の中で
生きている子供たちは中盤のシーンで出てくる
絹の参太朗に教えた病弱者であり、
常に明日の見えない中で生きている。
確かに小さい時から病院に入院している子供にとって
病院の世界以外は知らない事ばかりだし、
その中で前向きに生きる事そのものが難しい環境だ。
そう考えると子供たちは健全者の大人が考えるより
より深刻な心の闇を抱え、
常に孤独の中にいる事を理解しなければならない。
しかし健全者である参太朗にとって
それを理解するにはあまりにも無知な状況だった。
まず笑う事で前向きにという志は確かに良い。
しかし病は気からという以上に
ここの子供たちはその気が想像以上に弱っている事で
普通に笑うだけじゃあダメだという事だ。
そしてさらには病気について全くの無知では
務まらない事も初回で嫌というほど
ダメ出しをされた参太朗は院内学級の難しさを痛感する。
治療を第一に考える遥華は
この参太朗の無知な行動を非難する。
ぜんそくの子供には煙を吸ったり激しい運動を
するとすぐに発作が起きる。
ぜんそくの苦しみは実際にぜんそくになった事のある人で
なければわからないものだけれど、
私も子供の時はぜんそくで苦しんだ経験があるので、
ぜんそくは悪化すると落ち着くまで
長期治療安静が必要なものだ。
小さい時のぜんそくは体を鍛える事で克服できるケースもあるが、
大人になってからぜんそくになると子供の時以上に苦しむ事になる。
ここで登場する守はそれ以上重症なのである。
体を鍛える事もままならず、さらには通常の生活も送れない。
その苦しみは解ろうとする事は並大抵なことじゃない。
それでも元気付けようとする参太朗はあまりにも無知過ぎたが、
その中でその行動を理解するものがいた。
それが絹だ。
確かに正反対に見える2人だけれど、
視線は違えども子供たちに対して大切な事を知っている。
知っていなければ花火を打ち上げる事もなかっただろうし、
このような大胆な行動に対して理解を示さなかっただろう。
ゆえにまず病状が悪化した理由を聞き、
そしてそれが何故いけなかったのかを
参太朗に対してヒントとして伝えていく事になるのだろう。
次回は院内学級内の恋だけれど、
恋は病気をしていてもできるものだとどう参太朗は教えるのか?
その授業に注目したい。



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