20日ドラマ「アイシテル-海容-」第6話を視聴した。

今回は美帆子に死んで償え!と言われたさつきは生きている事を

否定された境遇に追い込まれていた。

一方言い放った美帆子もまた自ら言い放った言葉の重みを

次第に感じ本当に自分の言葉で死んでしまうのではないかと

罪悪感を感じていた。

その頃就職活動をしていた和彦がトラブルで警察に拘留されてしまい、

彩乃の結婚が破談になった事を知り、

彩乃に優等生のさつきと比べられて苦しい思いを

打ち明けられ追い込まれたさつきは心労で倒れるのだった。

智也は事件の日の事を思い出していた。

その日のマンションで智也は清貴に智也の家の常識は変と言われ、

それがキャッチボールをしていた時にも言われていた。

そしてさつきは母親に自分は産まれなければ

良かったと言ってしまい叱責され、

さつきと彩乃がいたから今まで頑張れた。

あなたが死んだら誰が智也に罪の重大さを教えるの?

と言われ改めて母親として何ができるのかを考え

答えを探し始めたシーンがメインだった。
ストーリー

「私が殺したようなものなんです」と言ったさつきに対し、

「死んで償え」と言ってしまった美帆子は、

やりきれない思いと後悔の念で押し潰されそうになっていた。

そんな美帆子に秀昭と聖子は温かい言葉をかけるが、

聖子はさつきのことが気になっていた。

一方、事件の真相を話し始めた智也だったが、

急に富田との面談を拒絶し始める。

富田は、智也が心の奥にまだ話していない何かを隠していると感じ、

その何かは母親のさつきじゃなければ開けないと確信する。

その頃、智也の事件が原因で婚約が破談になってしまった彩乃は、

ショックと悔しさのあまり、さつきのことを責め立ててしまう。

彩乃の言葉に茫然と立ち尽くすさつきの元に、

さらに警察から連絡が入り、

和彦が繁華街で暴れて騒ぎを起こしたという知らせを聞かされる。

憔悴しきったさつきの頭の中には、

美帆子や彩乃から言われた言葉が何度も巡っていた。

何もかもどうしていいか分からなくなったさつきは、

気がつくと雨が降る夜の中を一人さまよい・・・。

以上日テレアイシテル−海容(かいよう)−HPより


今回は美帆子に死んで償え!と言われたさつきは改めて

その茨の道である事を痛感してさらに追い込まれたところから始まった。

確かに土下座をして事が済む話ではないので

どんなに土下座をしたとしても状況は何も変わらない。

それでもどんな形が償いなのかをまださつきは

答えを見つけられない状態である事は言うまでもない。

少年犯罪において少年法の元では全ての責任は犯人の親の責任と

刑事法ではなされる訳で、

少年は更生を前提にされるので、

その罪の重さを感じる事そのものが

近親者としても困難を極めてしまうのは仕方ない事でもある。

自らやっていない事を背負わなければならない。

それは子を持つ親なら誰もが保護者の責任として

背負わなければならない訳だから

その本当の重さを子供が犯して初めて知るのかもしれない。

私も10代までは色々迷惑を掛けてきたので

その意味では迷惑を掛けた事の重大さを知る意味では

年齢を重ねてその重大さを感じる年齢には達している。

ゆえに10歳の智也にその事の本当の意味を

まだ知らないのはある意味自然なのだ。

経験を重ねていないから・・・

しかし年齢を重ねたとしてもそれを理解していけるかは

個人差によるので経験を重ねたから理解できるというものではなく、

本当に理解するのはその人が答えを見つけた時なのだと思う。

話を戻すと、言い放ってしまった美帆子も

その言葉の重みを時間が経る事によりその言葉が重みとなって

自らに襲ってきた。

美帆子の年齢だと自らをコントロールする事はかなり困難であり、

通常経験しない年齢において人と違う経験をした中で

冷静に判断して言葉を選ぶ事そのものが酷だった。

ゆえにさつきに投げ掛けた言葉は言葉を発した時には

その重みを十分理解していなかったが、

時を経る事でその重みを理解し自らの発言で

死んでしまうのではという罪悪感に襲われてしまった。

理解していれば言葉を選ぶ場面だけれど、

それができる人は相当な経験をした人でなければ

難しいし通常はできない。

秀昭は今だに怒りに満ちているが、心のどこかでは悲しみ、

表面上では確りしなければと思っている。

そして聖子もまた美帆子の件でさつきが

苦しんでいる事を清貴を失った中でも感じる部分はあった。

そして智也は事件当日の事を思い出すあまり

富田との面会を拒絶する。

そして事件当日智也は清貴に家に入って何も言わないのは変だと言われ、

それはキャッチボールをしている時にも言われていた。

これは正直7歳の子供にそれぞれの家庭の常識は違うと

認識させるのはあまりにも酷な事だ。

通常社会を知っていけば嫌でもそれぞれの世界の常識、

非常識というものを知っていく。

当然家族が違えばその家族の中での接し方があるのは当然で、

全て確り挨拶する家族にいれば、

挨拶がまばらでしない家族もいる。

それはそこで暮らす人たちの性格や生活習慣にもよるのだが、

確かに智也としては誰もいない家でただいまと言うのは変な話だが、

清貴の家ではいなくてもただいまと言うことを

聖子に教えられていたのだろう。

それぞれの家族で常識が違うという事を

智也も清貴も確り認識しない中で接してしまった事が

この先の出来事に繋がっていく。

確かに他人に自分の事をおかしいと言われ続けたら

次第に頭にくる事は良くある事だ。

私も全く合わない、考え方、性格、やり方、能力も

180度違う人とやっていると頭に来るし、

存在しなければいいと思う事はある。

ただこの世界そういう人もいる事を大人であれば

ある程度割り切ってしまえるが、

10歳と7歳では割り切れという大人の考えを

説明しても理解するのは10年先になるだろう。

気持ちとして確かにそのような事を言われると

言う事は智也にとっては否定に感じただろう。

それ以上にその時智也の心は闇の中にあった事を考慮しても・・・

そして心労でさつきは倒れた。

無理もないけれど、これだけ追い込まれてしまったら

食事も通らないだろうし、心労で体も心もボロボロになっていた。

それを知った和彦は今まで頑張って入れたのは

さつきが智也の面倒をみていたからという事を痛感し、

智也と面会に向かう。

そして智也は和彦と面会する。

そこで和彦は智也と少ないながらも会話し、

智也は少し心の闇から離れかけ始めた。

そしてさつきは母親に産まれなければ良かったと言われたが、

さつきがいたから頑張れたと言われ、

さつきが智也に罪の重さを教え解らせる事が

これからの本当の償いという事をさつきに伝えるのだった。

確かに親として償いを考えるのなら

親が子供に罪の重さを確り教えその重さを

智也が知る事で智也自身が本当に認識する事なのだと思う。

それでも本当に教えるという事そのものは

まだ始まろうとしている段階でどうやって伝えて良いのかを

さつきは本当に探し始めた。

次回は智也は事件の時の事を全て話し始め、

さつきは再び償いの手紙を送る。

納骨を終えた秀昭、聖子、美帆子はさつきの償いを

どう受け入れていくのか?その経緯を観ていきたい。

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