29日Jリーグ09ナビスコカップ第2節が行われ、

アルビレックス新潟はホーム東北電力ビックスワンで

ジュビロ磐田と対戦し0対0のスコアレスドローで終わり、

ナビスコ杯0勝1敗1分勝ち点1得失点差−1で

予選リーグ突破へ厳しい立場に立たされた。

3トップで挑んだ試合だったが、

ジュビロ磐田は最終ラインを引いた状態を

90分間導き無得点に抑えられ

3トップの課題が浮き彫りになった試合でもあった。
今年こそはと挑んでいるナビスコ杯だけれど、

アウエーとはいえ敗戦したのは痛かった。

6試合で最低勝ち点11が予選突破への最低条件だけに

ホームでは絶対負けられない。

3トップに戻して挑んだこの試合だけれど、

攻撃力を重視して構成されたシステムだが、

3トップの欠点を露呈する試合となった。

その欠点について今回はレビューしていきたいと思う。

アルビレックス新潟のフォーメーションは4−3−3(4−1−2−3)

GK北野

DF

右SB酒井 CB千代反田 CB永田 左SBジウトン

MF

右MFマルシオ アンカー本間 左MF松下

FW

右Wチョ CF大島 左Wペドロ

日本代表で招集された矢野がベンチスタートし、

契約で出れなかったペドロが復帰して3トップシステムで挑んだ。

試合はラインを引いて守備的に戦う磐田に対して

新潟は攻め切れない展開が続く。

ドリブル突破でゴール前まで行くものの

ゴール前からシュートが打てない前日の日本代表を観ている様だ。

逆に新潟は磐田のカウンター攻撃でピンチを招く嫌な展開・・・

しかしDF永田、千代反田のダブル充のセンターバックが

磐田を自由にさせない。

この展開だけれど、磐田はサイドバックが前に出ず

3トップのウイングによる攻撃を阻止する事を

前提にラインを形成してきた。

新潟が快勝した東京、鹿島戦はサイドバックが

上がってきてそのスペースを突いたが、

この試合では前日の大分戦のようにラインが

確りリスクを冒さずセーフティに守る事で

ウイング、サイドバックの押し上げを許さない。

当然引いて守るゆえ攻撃力はカウンター攻撃による

少ない人数でしか攻めてこないが、

守備を固められた時の攻撃に課題が生じた。

FKとCKなどでチャンスを作ったが

守備を固めた磐田に対してゴールを割れず前半は0対0で終えた。

後半になると今度は磐田のカウンター攻撃に対して

新潟はピンチの連続になるが、守備陣が踏ん張り得点を許さない。

これが今年新潟が3トップにする反面守備面での

課題であるカウンター攻撃に対する対処だが、

サイドバックが上がった時にはCBとアンカーが

セーフティにクリアする事でピンチを回避するなど、

守備力の向上に努めた結果3トップになっても

守備力は落ちない今季の新潟は守備で確り踏ん張って

3トップによるカウンター攻撃で突破を図る。

途中で新潟はCFの大島に代えて矢野を投入し

CFにペドロ、右W矢野、左Wチョのドリブル突破ができる

布陣を形成し突破を試みるが、

最後まで守備を固めた磐田を結局最後まで崩せず

スコアレスドローで試合が終了し

新潟はナビスコ杯予選突破へ苦しい展開となった。

この試合で浮き彫りになったのは

相手が引かれた時どうやってこの状況を打開するか?

実際に前掛かりになるチームに対しては

3トップは4バックはサイドバックの裏を、

3バックは両CBの裏をついてCFと攻撃的MFが

飛び出してゴールを狙えるが、

この試合では4バックが両SBを固めて思うような突破ができない。

さらに悪い事にダブルボランチが確り中央を固め

攻撃的MFすらSBを援護するほどサイドを固められた。

ここで新潟は徹底的にサイドチェンジか

サイドバックが押し上げてクロスを徹底的に入れる

空中戦勝負(パワープレー)、ミドルレンジからのシュートなど

とにかく相手を前に出す展開にしなければならない。

しかしこの試合では両WとSBによる

サイド攻撃に偏り中央突破が少ない展開だ。

中央をCB、ボランチ4枚で固められているゆえに

というのはわかるが、サイドを徹底的に固められた以上は

遠目からのシュートで崩しに掛からなければ

日本代表の戦いの二の舞になってしまう。

サッカーの鉄則にとにかく最後はシュートで

終われという言葉があるように、

シュートを放つ事でCKやFKを獲得できる可能性が広がるので、

人数を掛けられるセットプレーで岐路を図る展開が必要だった。

それがなかった訳じゃないけれど、

今季の新潟は空中戦で十分戦えるだけのメンバーが揃っているので

クロスが得意の松下、直接狙えるマルシオが

FK、CKから崩しに掛かる。

そういう展開を多く作ることも必要だ。

この試合ではとにかくサイド突破、ドリブル突破に

拘り過ぎた試合だった。

次回のナビスコ杯は第4節まで新潟は試合がないので当分ないが、

来週は再びリーグ戦に戻る。

3トップを研究されてきた新潟にとって

4月の戦いは上位を確りキープできるかのカギを握っている試合だ。

この3試合で出た課題を確り克服してホームでは

絶対勝ち点3をアウエーでは負けないサッカーを展開してほしい。

ブログランキング・にほんブログ村へ

Ranking ←ブログランキングに参加しております。

アルビレックス新潟の奇跡―白鳥スタジアムに舞う (Big comic books)アルビレックス新潟の奇跡―白鳥スタジアムに舞う (Big comic books)
著者:飯塚 健司
販売元:小学館
発売日:2005-03
おすすめ度:4.5
クチコミを見る



ニイガタ現象―日本海サッカー天国の誕生をめぐって (サッカー批評叢書)ニイガタ現象―日本海サッカー天国の誕生をめぐって (サッカー批評叢書)
販売元:双葉社
発売日:2004-04
おすすめ度:4.5
クチコミを見る



アルビレックス新潟プレビュー総集編アルビレックス新潟プレビュー総集編
販売元:ニューズ・ライン
発売日:2008-12-20
クチコミを見る



アルビレックス新潟プレビュー開幕編2009アルビレックス新潟プレビュー開幕編2009
販売元:ニューズ・ライン
発売日:2009-03-07
クチコミを見る
mixiチェック