15日Jリーグ09第2節最終日が行なわれ、
アルビレックス新潟はホーム東北電力ビックスワンで
王者鹿島アントラーズと対戦し、
2対1でアルビレックス新潟が王者鹿島のエンジンが掛かる前に
3トップが立て続けに得点を重ね、
J1昇格後初の開幕2連勝を飾り、
2勝0敗0分勝ち点6得失点差+4の2位をキープした。
今季ホーム開幕戦で今年の戦いを占う一戦となった
この試合でアルビレックス新潟は十分3トップシステムで
戦っていける事を確信できた試合となった。
アルビレックス新潟はホーム東北電力ビックスワンで
王者鹿島アントラーズと対戦し、
2対1でアルビレックス新潟が王者鹿島のエンジンが掛かる前に
3トップが立て続けに得点を重ね、
J1昇格後初の開幕2連勝を飾り、
2勝0敗0分勝ち点6得失点差+4の2位をキープした。
今季ホーム開幕戦で今年の戦いを占う一戦となった
この試合でアルビレックス新潟は十分3トップシステムで
戦っていける事を確信できた試合となった。
昨年の残留を決めたガンバ大阪との12月6日決戦以来となる
ホームでの試合だけれど、今季のアルビは
チェンジ!
チャレンジ!
コミュニケーション!
というキャッチフレーズでまずチェンジから新潟は始まった。
そしてチェンジするだけの戦力補強を十二分に
確保した今季はシステムを4−4−2の
2トップダブルボランチシステムから
4−3−3の3トップアンカーシステムへとチェンジした。
これも補強面でFWを4人獲得できた事により
3枚FWを起用できる事がこのチェンジを決断出せた1つだし、
何より昨シーズンわずかリーグ戦34試合で32得点に終わった
得点力不足解消のためにこの課題をどうやって
克服するのかが今季の1つの課題だった。
その課題は開幕戦で2シーズンぶりとなる
4得点でFC東京を粉砕した事で解消への兆しを感じたが、
これが果たして王者鹿島にどこまで通用するのかが
この試合最大のポイントだった。
しかしこの時期に対戦できたからこそ王者鹿島に勝てたと思うし、
ある意味この時期しかチャンスがなかったとも感じる試合でもあった。
その点を振り返りながらこの試合をレビューしていきたい。
アルビレックス新潟のフォーメーションは4−3−3
GK北野
DF
右SB内田 CB千代反田 CB永田 左SBジウトン
MF
右MFマルシオ アンカー本間 左MF松下
FW
右W矢野 CF大島 左Wペドロ
開幕戦同様の布陣で王者鹿島に挑んだ。
試合は前半から挑戦者新潟が積極的に前線からボールを追いかけていく。
今季初となる3トップの相手に戸惑う
王者鹿島に新潟は積極的に仕掛ける。
そして前半9分MF松下のFKからFW矢野が
頭で合わせてこれがゴール左隅に決まり
セットプレーから待望の先制ゴールを奪った。
今季の新潟はセットプレーでは180cmを超える選手が多いので
昨シーズンのように矢野1人だけマークされる事がないので、
場面に応じて矢野、ペドロ、大島、千代反田、ジウトン、
そしてマルシオが飛び込みゴールを狙うので
それだけでも相当なバリュエーションを持っているのが今季の新潟だ。
この場面は昨シーズンまでなら矢野1人をマークすれば
それほど脅威な場面じゃないと思っただろうけれど、
今年はまずここが違った。
早い時間での先制点を取られた鹿島は動揺を隠せず、
組み立てをできないまま前半13分中盤のミスを奪った
MFマルシオがスルーパスで左Wのペドロに通し落ち着いて
GK曽ヶ端をかわしてゴールを決めて
新潟はわずか4分で2点をリードした。
前半は新潟は積極的にセットプレーとコーナーキックから
チャンスを演出し鹿島ゴールを襲う。
鹿島は中盤での組み立てができず、
新潟は永田を中心に最終ラインを纏め前半は2点リードで折り返した。
しかし後半になると鹿島は動く、
DF新井場に代わってMF小笠原を投入し、
FW興梠に代わってFW田代を投入し、
MFダニーロを左SBに下げて小笠原をボランチに
本山を2列目に上げてきた。
これでリズムは鹿島に傾き、
新潟の後半は25分近く鹿島の猛攻に晒された。
やはり小笠原1人がいるといないとでは
これほど鹿島の中盤が違うものなのかという事を
思い知らされた後半になったけれど、
ここで新潟は両Wが下がって守備をし、
最終ラインも確りブロックし、
多くのCKを跳ね返し続け得点を許さない。
こじ開けられない鹿島はMF本山に代えて
大型ルーキーFW大迫を投入して
FWマルキーニョスを下げ気味のポジションにして攻勢に転じた。
新潟も後半30分にFW大島に代えて
FWチョ・ヨンチョルを投入しCFにペドロを配置して
カウンターを仕掛ける。
そして少ないチャンスにペドロが、
マルシオが、
矢野がゴールを目指すがゴールを割れず、
新潟もロスタイム5分の長い中でセットプレーで
DF岩政にゴールを許したものの、このプレーで試合終了し、
新潟は2004年以来リーグ戦で鹿島に勝利した。
この試合のポイントは何と言っても
序盤で確り得点を取れた事が大きい。
3トップで戦ってまだ1試合しか消化していない中で
相手の出方を研究しつくされていない中で
対応する前に確りゴールを奪えた事が大きかった。
これが10節以降に対戦していたら
完全に研究されていただろうし、
何より小笠原が先発出場してきただろう。
この時点でまだ小笠原が完全復調しておらず、
後半小笠原が入った途端に鹿島はリズムを取り戻したのを見れば
いかに小笠原がいるといないとでは違うのかがわかる。
そして何より新潟もこの時期でベストメンバーを組めたのは
J1に昇格して実は初めてだった。
今まで故障者などのでこの時期にベストメンバーを組めずに、
3月はあまり成績が良くないのもその為だったが、
今季はキャンプで主力にけが人が少なく、
レギュラーでけが人がいなかったのが大きい。
研究される前にセットプレーでそして流れで
確りFWが結果を出した事も新潟にとって今後の展開を
明るくさせてくれた。
特に今季より両Wに位置する右の矢野と左のペドロは
ドリブルで突破したと思えば守備でもサイドバックの裏まで戻って
守備をしてそこからゲームを組み立てるシーンもあり、
守備面でも両サイドの右の内田、矢野、
左のジウトン、ペドロのコンビは上手くいっているのも大きい。
そして中央は両サイドの連携が上手くいっているので
マルシオと松下が2人でボールを追いかける事ができる。
当然攻撃面になった時には両Wと両SBが攻め上がり、
サイドの突破からクロス、
もしくは直接狙うシーンも増えてくれば
さらに得点力も上がってくるだろう。
最終ライン4枚は昨シーズン厳しい残留争いを戦った経験が
確り活かされている。
特に代表に近いといわれている永田の守備での貢献が大きく、
高さの千代反田と共に確り中央を固めれば、
両SBの内田、ジウトンが確り両サイドの守備で貢献する。
セットプレーになれば高さのあるFW3人が戻って守備をするなど、
今季の新潟は攻守のバランスが非常に良くなった。
守備面でまだまだ課題があるものの、
この時点では十分チェンジに成功したと言ってよいだろう。
そして試合展開に応じてFWの大島を代えて
チョ・ヨンチョルを投入してCFにペドロを配置して
ドリブルによるカウンターも仕掛けられるなど
終盤でも戦える戦い方ができるのも今季の新潟の強みだ。
守備固めでは千葉がいるのでCBの不在の時には
千葉がCBに回り、アンカーにはディビッドソン純マーカスを
投入したりする事で解決する事ができる。
この時期だからこそ王者鹿島を撃破できた試合だった。
次節はこれまた苦手シャムスカ大分のカメナチオに対して
3トップが得点を奪えるのか?
アウエーなので勝ち点1を取れれば御の字なので
勝ち点を取って新潟に戻ってほしい。
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ホームでの試合だけれど、今季のアルビは
チェンジ!
チャレンジ!
コミュニケーション!
というキャッチフレーズでまずチェンジから新潟は始まった。
そしてチェンジするだけの戦力補強を十二分に
確保した今季はシステムを4−4−2の
2トップダブルボランチシステムから
4−3−3の3トップアンカーシステムへとチェンジした。
これも補強面でFWを4人獲得できた事により
3枚FWを起用できる事がこのチェンジを決断出せた1つだし、
何より昨シーズンわずかリーグ戦34試合で32得点に終わった
得点力不足解消のためにこの課題をどうやって
克服するのかが今季の1つの課題だった。
その課題は開幕戦で2シーズンぶりとなる
4得点でFC東京を粉砕した事で解消への兆しを感じたが、
これが果たして王者鹿島にどこまで通用するのかが
この試合最大のポイントだった。
しかしこの時期に対戦できたからこそ王者鹿島に勝てたと思うし、
ある意味この時期しかチャンスがなかったとも感じる試合でもあった。
その点を振り返りながらこの試合をレビューしていきたい。
アルビレックス新潟のフォーメーションは4−3−3
GK北野
DF
右SB内田 CB千代反田 CB永田 左SBジウトン
MF
右MFマルシオ アンカー本間 左MF松下
FW
右W矢野 CF大島 左Wペドロ
開幕戦同様の布陣で王者鹿島に挑んだ。
試合は前半から挑戦者新潟が積極的に前線からボールを追いかけていく。
今季初となる3トップの相手に戸惑う
王者鹿島に新潟は積極的に仕掛ける。
そして前半9分MF松下のFKからFW矢野が
頭で合わせてこれがゴール左隅に決まり
セットプレーから待望の先制ゴールを奪った。
今季の新潟はセットプレーでは180cmを超える選手が多いので
昨シーズンのように矢野1人だけマークされる事がないので、
場面に応じて矢野、ペドロ、大島、千代反田、ジウトン、
そしてマルシオが飛び込みゴールを狙うので
それだけでも相当なバリュエーションを持っているのが今季の新潟だ。
この場面は昨シーズンまでなら矢野1人をマークすれば
それほど脅威な場面じゃないと思っただろうけれど、
今年はまずここが違った。
早い時間での先制点を取られた鹿島は動揺を隠せず、
組み立てをできないまま前半13分中盤のミスを奪った
MFマルシオがスルーパスで左Wのペドロに通し落ち着いて
GK曽ヶ端をかわしてゴールを決めて
新潟はわずか4分で2点をリードした。
前半は新潟は積極的にセットプレーとコーナーキックから
チャンスを演出し鹿島ゴールを襲う。
鹿島は中盤での組み立てができず、
新潟は永田を中心に最終ラインを纏め前半は2点リードで折り返した。
しかし後半になると鹿島は動く、
DF新井場に代わってMF小笠原を投入し、
FW興梠に代わってFW田代を投入し、
MFダニーロを左SBに下げて小笠原をボランチに
本山を2列目に上げてきた。
これでリズムは鹿島に傾き、
新潟の後半は25分近く鹿島の猛攻に晒された。
やはり小笠原1人がいるといないとでは
これほど鹿島の中盤が違うものなのかという事を
思い知らされた後半になったけれど、
ここで新潟は両Wが下がって守備をし、
最終ラインも確りブロックし、
多くのCKを跳ね返し続け得点を許さない。
こじ開けられない鹿島はMF本山に代えて
大型ルーキーFW大迫を投入して
FWマルキーニョスを下げ気味のポジションにして攻勢に転じた。
新潟も後半30分にFW大島に代えて
FWチョ・ヨンチョルを投入しCFにペドロを配置して
カウンターを仕掛ける。
そして少ないチャンスにペドロが、
マルシオが、
矢野がゴールを目指すがゴールを割れず、
新潟もロスタイム5分の長い中でセットプレーで
DF岩政にゴールを許したものの、このプレーで試合終了し、
新潟は2004年以来リーグ戦で鹿島に勝利した。
この試合のポイントは何と言っても
序盤で確り得点を取れた事が大きい。
3トップで戦ってまだ1試合しか消化していない中で
相手の出方を研究しつくされていない中で
対応する前に確りゴールを奪えた事が大きかった。
これが10節以降に対戦していたら
完全に研究されていただろうし、
何より小笠原が先発出場してきただろう。
この時点でまだ小笠原が完全復調しておらず、
後半小笠原が入った途端に鹿島はリズムを取り戻したのを見れば
いかに小笠原がいるといないとでは違うのかがわかる。
そして何より新潟もこの時期でベストメンバーを組めたのは
J1に昇格して実は初めてだった。
今まで故障者などのでこの時期にベストメンバーを組めずに、
3月はあまり成績が良くないのもその為だったが、
今季はキャンプで主力にけが人が少なく、
レギュラーでけが人がいなかったのが大きい。
研究される前にセットプレーでそして流れで
確りFWが結果を出した事も新潟にとって今後の展開を
明るくさせてくれた。
特に今季より両Wに位置する右の矢野と左のペドロは
ドリブルで突破したと思えば守備でもサイドバックの裏まで戻って
守備をしてそこからゲームを組み立てるシーンもあり、
守備面でも両サイドの右の内田、矢野、
左のジウトン、ペドロのコンビは上手くいっているのも大きい。
そして中央は両サイドの連携が上手くいっているので
マルシオと松下が2人でボールを追いかける事ができる。
当然攻撃面になった時には両Wと両SBが攻め上がり、
サイドの突破からクロス、
もしくは直接狙うシーンも増えてくれば
さらに得点力も上がってくるだろう。
最終ライン4枚は昨シーズン厳しい残留争いを戦った経験が
確り活かされている。
特に代表に近いといわれている永田の守備での貢献が大きく、
高さの千代反田と共に確り中央を固めれば、
両SBの内田、ジウトンが確り両サイドの守備で貢献する。
セットプレーになれば高さのあるFW3人が戻って守備をするなど、
今季の新潟は攻守のバランスが非常に良くなった。
守備面でまだまだ課題があるものの、
この時点では十分チェンジに成功したと言ってよいだろう。
そして試合展開に応じてFWの大島を代えて
チョ・ヨンチョルを投入してCFにペドロを配置して
ドリブルによるカウンターも仕掛けられるなど
終盤でも戦える戦い方ができるのも今季の新潟の強みだ。
守備固めでは千葉がいるのでCBの不在の時には
千葉がCBに回り、アンカーにはディビッドソン純マーカスを
投入したりする事で解決する事ができる。
この時期だからこそ王者鹿島を撃破できた試合だった。
次節はこれまた苦手シャムスカ大分のカメナチオに対して
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