13日公開の映画「DRAGONBALL -EVOLUTION-」を鑑賞した。

この映画は鳥山明原作の漫画「ドラゴンボール」を実写化した作品で、

父悟飯の下で修行をしていた悟空はある日

悟飯からドラゴンボールを渡され、

ドラゴンボールを7つ集めると願いが1つだけ叶うというものだった。

しかしその前にピッコロ大魔王が復活し、悟空の前に襲ってくる。

そこにドラゴンボールを捜しているブルマらが集まり

ピッコロ大魔王と対決するストーリーである。

原作を知っている人たちにとっては受け付けられないほど

次元が違った作品となっているが、

それは日本人と外国人との見方の違いによるものだと

割り切らなければこの作品が駄作か大作かの

差となってしまうのかもしれない。
私も小学生時代にはアニメドラゴンボールを観ていたけれど、

私としては初期の頃のイメージが残っているので、

中期、後期のドラゴンボールは殆ど視聴していなかったりする。

既にアニメの放送が終了して12年経ているわけだけれど、

アニメそのものも実に11年放送が続いた伝説のアニメでもある。

そんなドラゴンボールがハリウッドで実写化されるという事で

どのような仕上がりになるのか注目されたが、

やはり原作を尊重して作るのはあの漫画絵写では

どうしても無理があるのも事実だし、

そもそも話しが次元が違い過ぎているというのもある。

過去日本映画並びにアニメ、漫画がハリウッドで

実写化されてきたけれど、これも文化の違いによって

全く違った作品に仕上がってしまうのも否めない。

そういう観点でこの映画をレビューしていきたい。

キャスト

悟空演じるジャスティン・チャットウィン

ブルマ演じるエミー・ロッサム

亀仙人演じるチョウ・ユンファ

チチ演じるジェイミー・チェン

ヤムチャ演じるシューン・パーク

マイ演じる田村英里子

ピッコロ大魔王演じるジェームズ・マースターズ

悟飯演じるランダム・ダク・キム

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

いまは亡きおじいちゃんの遺志を受け、

世界中に散らばる7つのドラゴンボールを集める旅に出た孫悟空。

その目的は、すべて集めるとどんな願いもかなう

というドラゴンボールを狙う、

ピッコロ大魔王の世界征服の野望を阻止するためだった。

旅の途中でドラゴンレーダーを頼りに

ドラゴンボールを探すブルマと出会い、

亀仙人のもとでは厳しい修行を積んで、武術の腕に磨きをかける悟空。

やがて武道家としても、人間としてもたくましく成長した悟空は、

ブルマや亀仙人達の助けを借りて、

ピッコロ大魔王と人類の未来をかけた最後の闘いに挑むのだった――。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしてもしこの作品を本当に実写化したい

というのなら原作者が日本人である鳥山明氏なのだから、

そのテイストを壊さない日本人監督並びに

それに準じる出演者を選ぶ必要があるのではないかと感じる。

丁度実写化されたヤッターマンが良い例だが、

メカからキャラクターまで多少違えども

これほど似せて再現させようとしている日本映画と違い、

ハリウッドで製作すると原作とはかけ離れた

作品になってしまうケースが多い。

これも日本人と外国人との文化の差によるところも大きいけれど、

漫画が今や全世界で流通し漫画を読んで

原作のイメージをされる方々が多い中で、

原作と次元の違う作品を制作してしまうのはどうなのだろうか?

確かにアイディアに煮詰まっている

ハリウッド映画の話は耳にするけれど、

やはりある程度原作を大切にする事も必要なのだと感じてしまう。

ストーリーは原作では子供時代の悟空だが、

このストーリーでは高校生の悟空であるため

ある程度原作と違うのは否定しない。

ただ日本においてこういう作品を何度なく

リメークされてきた訳だけれど、

どうも大ヒットした試しがないのも事実だ。

日本ではそれだけ原作のイメージが強すぎるからだろうけれど、

この映画をどう楽しむか?という観点で観るなら、

まず原作を完全に切り離す。

ある程度ストーリーだけは片隅の残しておいた上で鑑賞すれば、

確かに原作のストーリーとは設定が子供時代から

大人の一歩前の時代に変わるだけで、

それほど脱線しているとはいえない。

ただ人物図式においては多少変わるので

その辺を上手く繋げる事ができれば違和感は消せる。

もう1つはこのストーリーのメインが

あくまで悟空対ピッコロ大魔王という事を

メインにするのであればそれほど難しく考える必要もない。

あとはドラゴンボールを7つ集めれば願いが

1つだけ叶うという事だけ知っていれば

あとは悪のピッコロ大魔王が世界を滅ぼそうとするのを

阻止するために悟空とその仲間たちが阻止する戦いを

繰り広げると言うだけの話だ。

そう考えれば原作さえイメージしなければ

滅茶苦茶悪い訳じゃないものの、滅茶苦茶よい訳でもない。

それだけ原作を映画化するのは難しいという事でもある。

総評として日本ではあまりにも

原作のイメージが浸透し過ぎて原作のイメージは外す事が

できない人にとってはとても受け付けられる作品ではないかもしれない。

私のように原作とこの映画を完全に割り切って

観れる人にとっては悪くはないでしょう

という結論に達するかもしれない。

ただこの作品に限った事じゃないが、

1つの映画として作品のストーリーと出演者など

色々な要素を兼ねた時にこの出演者が出演したから

作品が悪くなったという意見を聞いてしまうと

人で観るのではなく作品として観てほしいと思う事が少なくない。

そして原作もそうだけれど、

原作としてある程度マイナスだったとしても、

この作品に対して本当に良い部分はなかったのか?

という事も必要だろう。

私もレビューの中で本当に譲れないケースの場合は

全ての欠点を引き出した上で酷評する訳だし、

当然批判する理由がある訳だ。

もちろん原作とあまりにも違い過ぎるという批判は

最初からわかっている批判なのだから、

その批判をなしにした上でこの作品を鑑賞する必要が

本当はあるのかもしれない。

その事を踏まえると作り手によっては

原作とイメージしている事が違うという事も

最終的には言える事なのかもしれません。

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