7日公開の映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」を鑑賞した。
この映画は「チームバチスタの栄光」の続編となる映画で、
心療内科医の田口公子が事件後倫理委員長に就任し、
田口の元に告発状が手元に届き厚生省秘書の白鳥と共に
事件を追っていくストーリーである。
救命救急現場において命に大切な事とお金がなければ
解決しない事もあるが、この事件を探っていくうちに
現在の医療問題並びに現実が引き起こした事件として
認識する事となるだろう。
この映画は「チームバチスタの栄光」の続編となる映画で、
心療内科医の田口公子が事件後倫理委員長に就任し、
田口の元に告発状が手元に届き厚生省秘書の白鳥と共に
事件を追っていくストーリーである。
救命救急現場において命に大切な事とお金がなければ
解決しない事もあるが、この事件を探っていくうちに
現在の医療問題並びに現実が引き起こした事件として
認識する事となるだろう。
チームバチスタから1年再び凸凹コンビである
田口と白鳥が事件を追う事になった。
前回の事件で田口は事件の功績により泣く泣く
倫理委員長に就任した田口が1年後に起きた
医療販売業者との癒着についての告発状が届くところから始まる。
告発状は2つ存在し、その告発状が一体誰が書いたものなのか?
そしてその意図は一体どこにあるのか?
事件の経緯と共にレビューしていきたい。
キャスト
バチスタ事件の功績で倫理委員長にさせられた
心療内科医田口公子演じる竹内結子
バチスタ事件の真の功労者で厚生労働省・大臣官房秘書課付き技官で
告発状が届いた白鳥圭輔演じる阿部寛
ジェネラル・ルージュと呼ばれる天才外科医で
業者との癒着を疑われている救命救急センター長、速見晃一演じる堺雅人
救命救急センターの看護師長、業者との癒着で
共犯と疑われている花房美和演じる羽田美智子
精神神経科部長で准教授。倫理委員会副委員長で
業者との癒着を指摘する沼田利博演じる高島政伸
沼田の部下で助手を務める。沼田のやり取りを知り尽くしている
小峰小太郎演じる林泰文
不定愁訴外来の看護師で病院の事を良く知っている
藤原真琴演じる野際陽子
他多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
「チーム・バチスタ事件」を解決に導いた(と思われている)
窓際医師・田口公子。
そんな彼女の元に一通の告発文書が届く。
その内容は「救命救急の速水晃一センター長は
医療メーカーと癒着している。
花房看護師長は共犯だ」というもので、
同様の文書が厚生労働省の切れ者役人・白鳥圭輔の元にも届いていた。
時を同じくして、告発された医療メーカーの支店長が自殺する、
という事件が起こる。
またもや高階院長から病院内を探るように命を受ける田口。
田口と白鳥、凸凹コンビの珍妙な捜査が始まる。
徐々に明らかになる院内の複雑な人間関係、
速水のある秘めたる思い……。
“ジェネラル・ルージュ”の背後に隠された驚きの真実とは……?
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとしてバチスタ事件から1年後が部隊な訳だけれど、
バチスタ事件以後病院経営は再建の真っ只中にあった。
その中で孤軍奮闘していたのが救命救急センターであり、
重傷患者以外にも軽症患者まで受け入れる事で
殆ど休めない状態が続いていた。
そんな中で倫理委員長となっていた
田口の元に1つの告発文が届く。
その文章には
救命救急センターの速水センター長は、
医療メーカーのメディカルアーツと癒着している。
心臓カテーテルの使用頻度を調べてみろ。
救命救急の花房看護師長は共犯だ。
という内容だ。
この内容を医院長に報告した田口はすぐに
この件を調査するように依頼される。
気の弱い田口には断れる事ができなかった訳だけれど、
調査を開始した田口は救命救急とは
自身がいる環境と違う血の苦手な田口には厳しく辛いものだった。
その中で速水の仕事振りを目の当たりにしていた
田口はある業者と速見が話している姿を目撃した。
その業者は数日前にソフトボールの試合で
対戦した相手で会った人だった。
単刀直入に癒着についての告発状を告げる田口だったが、
田口はどうもつれない答えが返ってきて真相を聞き出せない。
その後医療業者から田口にあるCDを手渡される。
しかしその直後その業者の人は病院から
飛び降り自殺してしまった。
亡くなった業者の人から渡された
そのCDには田口が参加したソフトボールの試合の事が写されていた。
その事に興味のない田口にはただ画面を見ているだけだった。
数日後ある人物が救急で運ばれてきた
その人物は前回のバチスタ事件で解決に導いた白鳥だった。
白鳥の元にも病院から出された告発文が届き調査に来たのだった。
田口を助ける事になった白鳥は調査を進めていくが、
告発文を出した差出人が救命救急の誰かである事はハッキリしたが、
その動機がわからない。
動機がわからないままに告発文の件は
倫理副委員長の沼田に報告され、
その報告により速水と花房を倫理委員会で事情聴取する事になった。
その前に田口の助手を務める看護師藤原真琴が
花房に告発文の件で問い詰めていた時にある事が発覚した。
そして倫理委員会が始まったが終わった頃に大事故が発生した。
果たして事件の真相は一体なんなのか?
そしてこの事件の先にみる医療の現実とは?
結末は劇場で観てほしいけれど、
犯人は教えられないので犯人を伏せたまま書くけれど、
この事件において全ては命を預かる
病院の現在の貧した現実を知る事になる。
病院は医師免許を持っている人たちがいなければ
成り立たないのはいうまでもないが、
それ以上にお金がなければ成り立たない事業でもある。
現在全国で採算の取れない科は廃止傾向にあるが、
その為に産婦人科や小児科がない総合病院も存在し、
患者のたらい回しが問題化している。
このジェネラル・ルージュでも
その問題が結果的に事件の一因であり、
事件の真相を知れば今本当に医療に
必要な事は何なのかを知る事にもなる。
これは1年前のバチスタの時も書いたけれど、
病院は人材不足の中でも懸命に患者を救おうと奮闘している。
しかしそれを阻害する要因も少なくない。
その要因と利権が絡み、
この事件の本当の狙いが倫理委員会で明らかになっていく。
病院は確かに経営しなければならない。
それでも絶対外せない事もあり、
利権と利益に眩んだ者たちが最終的に事件の発端を起こし、
それを見かねた者が決起した結果殺人事件にまで
発展した悲しい事件だった。
総評として、病院において経営以上に大切なのは
命を1つでも多く救う事だ。
しかしその為には備えがなければ対応できない。
利権に金に目が眩み命を疎かにした者たちについて
見かねた者たちが打って出た結果事件は解決へと繋がった。
本当に命を大切に思う人たちが起こした告発に
本当に必要なものをみた。

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田口と白鳥が事件を追う事になった。
前回の事件で田口は事件の功績により泣く泣く
倫理委員長に就任した田口が1年後に起きた
医療販売業者との癒着についての告発状が届くところから始まる。
告発状は2つ存在し、その告発状が一体誰が書いたものなのか?
そしてその意図は一体どこにあるのか?
事件の経緯と共にレビューしていきたい。
キャスト
バチスタ事件の功績で倫理委員長にさせられた
心療内科医田口公子演じる竹内結子
バチスタ事件の真の功労者で厚生労働省・大臣官房秘書課付き技官で
告発状が届いた白鳥圭輔演じる阿部寛
ジェネラル・ルージュと呼ばれる天才外科医で
業者との癒着を疑われている救命救急センター長、速見晃一演じる堺雅人
救命救急センターの看護師長、業者との癒着で
共犯と疑われている花房美和演じる羽田美智子
精神神経科部長で准教授。倫理委員会副委員長で
業者との癒着を指摘する沼田利博演じる高島政伸
沼田の部下で助手を務める。沼田のやり取りを知り尽くしている
小峰小太郎演じる林泰文
不定愁訴外来の看護師で病院の事を良く知っている
藤原真琴演じる野際陽子
他多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
「チーム・バチスタ事件」を解決に導いた(と思われている)
窓際医師・田口公子。
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その内容は「救命救急の速水晃一センター長は
医療メーカーと癒着している。
花房看護師長は共犯だ」というもので、
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時を同じくして、告発された医療メーカーの支店長が自殺する、
という事件が起こる。
またもや高階院長から病院内を探るように命を受ける田口。
田口と白鳥、凸凹コンビの珍妙な捜査が始まる。
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バチスタ事件以後病院経営は再建の真っ只中にあった。
その中で孤軍奮闘していたのが救命救急センターであり、
重傷患者以外にも軽症患者まで受け入れる事で
殆ど休めない状態が続いていた。
そんな中で倫理委員長となっていた
田口の元に1つの告発文が届く。
その文章には
救命救急センターの速水センター長は、
医療メーカーのメディカルアーツと癒着している。
心臓カテーテルの使用頻度を調べてみろ。
救命救急の花房看護師長は共犯だ。
という内容だ。
この内容を医院長に報告した田口はすぐに
この件を調査するように依頼される。
気の弱い田口には断れる事ができなかった訳だけれど、
調査を開始した田口は救命救急とは
自身がいる環境と違う血の苦手な田口には厳しく辛いものだった。
その中で速水の仕事振りを目の当たりにしていた
田口はある業者と速見が話している姿を目撃した。
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単刀直入に癒着についての告発状を告げる田口だったが、
田口はどうもつれない答えが返ってきて真相を聞き出せない。
その後医療業者から田口にあるCDを手渡される。
しかしその直後その業者の人は病院から
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その事に興味のない田口にはただ画面を見ているだけだった。
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その人物は前回のバチスタ事件で解決に導いた白鳥だった。
白鳥の元にも病院から出された告発文が届き調査に来たのだった。
田口を助ける事になった白鳥は調査を進めていくが、
告発文を出した差出人が救命救急の誰かである事はハッキリしたが、
その動機がわからない。
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その報告により速水と花房を倫理委員会で事情聴取する事になった。
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この事件において全ては命を預かる
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その為に産婦人科や小児科がない総合病院も存在し、
患者のたらい回しが問題化している。
このジェネラル・ルージュでも
その問題が結果的に事件の一因であり、
事件の真相を知れば今本当に医療に
必要な事は何なのかを知る事にもなる。
これは1年前のバチスタの時も書いたけれど、
病院は人材不足の中でも懸命に患者を救おうと奮闘している。
しかしそれを阻害する要因も少なくない。
その要因と利権が絡み、
この事件の本当の狙いが倫理委員会で明らかになっていく。
病院は確かに経営しなければならない。
それでも絶対外せない事もあり、
利権と利益に眩んだ者たちが最終的に事件の発端を起こし、
それを見かねた者が決起した結果殺人事件にまで
発展した悲しい事件だった。
総評として、病院において経営以上に大切なのは
命を1つでも多く救う事だ。
しかしその為には備えがなければ対応できない。
利権に金に目が眩み命を疎かにした者たちについて
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