7日公開の映画「旭山動物園物語〜ペンギンが空をとぶ〜」を鑑賞した。

この映画は廃園寸前の旭山動物園が再建のために

従業員があの手この手を尽くして動物園を

再建していくストーリーである。

財政難に瀕している施設や会社や団体は多いが、

財政再建の為にはやはり思い切った

投資と発想が必要という事感じるし、

見せ方によって惹きつける魅力を感じさせる事を

知る内容となっている。
実話の話という事でどん底時には30万人も入らなかった

動物園が現在では300万人の入場者を誇る旭山動物園、

確かに動物園って経費が掛かるし、

ある程度採算が獲れるには

それなりの入場者を確保しなければならないのも事実ではある。

この時代も平成大不況の時代であり、

現在の世界大不況の時代と重なるが、

動物園は公共団体という位置づけでもあり、

お役所の税金が投入されているケースも多い。

そんな中で再建に極力した人たちのストーリーがここにある。

再建の道のりを振り返りながらレビューしたい。

キャスト

滝沢寛治園長演じる西田敏行

吉田強獣医演じる中村靖日

小川真琴獣医演じる前田愛

池内早苗動物園管理係演じる堀内敬子

韮崎啓介飼育係演じる長門裕之

柳原清之輔飼育係演じる岸部一徳

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

北海道の旭山動物園に新人の飼育係・吉田が採用される。

集客力の低迷や財政難で閉園の危機に瀕している旭山では、

滝山園長を中心に知恵を絞って“ワンポイントガイド”や

“夜の動物園”などの企画を考え出し、

なんとか入場者数を増やそうと懸命に努力を続けていた。

幼い頃から苛められっ子で人間よりも

昆虫に愛着を抱いてきた吉田は最初こそ頑な態度だったが、

次第に心を開き、旭山の再建に夢中で取り組むようになる。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして私自身長年動物園には

行っていないんだけれど何気なく動物を観るよりは

確かに動いている動物を観たいという気持ちの方が強い。

この当時の旭山動物園は形態展示から

行動展示へ変えた事で劇的に入場者が増えたのだが、

その道のりは平坦なものじゃなかった。

長年飼育してきた飼育係はこの変革に難色を示し、

中には途中で離脱する人もいるなど紆余曲折が数多くあった。

冒頭では動物愛護団体が動物園を

動物虐待という抗議活動をなされるが、

これについては正直どうなんだろう?

今はペットブームもありペットを飼っている人も多いが、

動物園はどちらかというと動物保護の観点で

動物を飼育しているケースも少なくなく

絶滅の危機に瀕している動物が

動物園で飼育されている動物も少なくない。

ただ旭山動物園は寒い地域であり、

夏よりも冬に適した動物が多くなる傾向なだけに

冬に動物園を閉鎖してしまうと生き生きした動物を

観る事ができないのも事実だが

寒さを理由に旭山動物園では冬季閉園という状況だった。

低迷時代の旭山動物園を多く描かれているんだけれど、

飼育係たちは動物を家族のように愛し、

そして育てているが、でも人間同士じゃないから

行き過ぎた行動をしてしまい亡くなった飼育係のシーンも登場する。

動物って人間より大きいと襲われて命を落とす事もあるので、

やはりいくら家族のように愛しても

相手は動物である事を忘れてはならないのだと実感するシーンもあった。

結局のところ再建する為には

公共投資による施設の建設により再建が成功しているので

一般企業としてより国の再建として考えるべきなのかもしれない。

総評として動物を愛し、接する事で動物も

必死に生きているんだという事を感じるし、

その中で苦労して飼育している飼育係の人たちがいる。

共存共栄していく中で動物園も欠かせない存在であり、

動物を観るだけで癒される事も少なくない。

人間の乱開発により住む場所を奪った歴史があるだけに、

今度は人間が動物たちを保護して行く時代でもある。

動物園の再建と動物の保護を考えながら観る映画なのかもしれません。

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