17日公開の映画「劇場版 カンナさん大成功です!」を鑑賞した。

この映画は鈴木由美子原作「カンナさん大成功です!」を

映画化した作品で、

ブスだった女性が全身美容整形をして生まれ変わった

カンナが憧れだった男性に近づくために色々な手段を

使って近づいていくが、その美貌を暴こうとする女の嫉妬にあい

整形がばれそうななっても成功へ進んでいくストーリーである。

生まれながらにブスと言われ、

虐められた経験をしている人ならカンナの気持ちも

理解できるだろうが、生まれ持って美人に生まれた人には

この気持ちが理解できないかもしれない作品なのかもしれない。
韓国版は私にとって鬼門韓国映画という事で

鑑賞しなかったんだけれど、

確かに当時この作品には興味があったので、

一体整形してどう成功していくのかに興味はあった。

ただ個人的には病気や事故以外では整形手術をするのは

好ましいとは思わないし、

既にハンサムスーツのレビューがあるので

あまり大きな隔たりなきレビューとしたい。

生まれながらの肉体と遺伝子は誰もが逆らえない事なんだけれど、

やはり少しでも美男、美女に生まれたいと

思った人は少なくないはずだ。

私はどちらでもないと思うんだけれど、

それでも虐められた経験があるとないとでは

この作品に対する観方が相当違うものだと思う。

そういう観点からこの映画について語って行きたい。

キャスト


アパレル企業・亀戸商会の元縫製工場員。

ブスデブの過去を捨て、全身整形で生まれ変わった超美人。

だが、後ろ向きブスの考え方が身に染みついた

カンナはなかなか美人になりきれない。

整形を決意するきっかけとなった

憧れの人・浩介に近づくため、

彼の勤める亀戸商会本社に潜入する

神無月カンナ演じる山田優

縫製工場時代のカンナのブス仲間。

偶然再会したカンナは、

昔の自分のようなカバコを頬っておけずに世話を焼く。

カンナの応援を受けているうちに

次第にポジティブになり洋服のデザインを

カンナと手がけることになる。

伊集院ありさ通称カバコ演じる山崎静代

浩介の同僚で、橘れい子率いる”チームビューティー”内でも

別格扱いの才女。

生まれながらの天然美人でカンナにとっての「美人像」そのもの。

カンナとは最初折り合わないが、次第に打ち解け、

よき友人となる隅田川菜々子演じる中別府葵

亀戸商会営業部員。ルックスは良いが自然体の優しい男。

カンナにとって王子様の存在で全身整形を

決意させたきっかけとなる蓮台寺浩介演じる永田彬

チームビューティーのメンバーで菜々子と

「ツートップ」と並び称される。

気に入らない人間は徹底的にいじめ抜く

意地悪い女性の一面があり、

カンナを虐める森泉彩花演じる佐藤仁美

亀戸商会の取締役。美しくて有能、

私生活も完璧なキャリアウーマンで、

その振る舞いは常に自信に満ちている。

「女の敵は女」を信条とする橘れい子演じる浅野ゆう子

他多数のキャストでストーリーは進行する。

ストーリー

神無月カンナは誰もが振り向く超美人。

しかし実は、あまりにもブスだった過去の自分を捨て、

憧れの男性・蓮台寺浩介に近づくため、

貯金をはたいて整形手術を受けて生まれ変わった、

全身整形美人だった。

浩介が勤めるアパレル企業・亀戸商会への就職に成功し、

浩介の彼女となるべく奮闘するカンナ。

なかなかブス時代の癖を捨てられず悪戦苦闘するが、

そこで出逢った天然美女・隅田川菜々子を手本に、

美人としての立ち居振る舞いを学んでいく。

以前の同僚であったカバコと再会して親友となったり、

亀戸商会の新ブランド立ち上げの

プロデューサーに抜擢されたりするうち、

念願叶って浩介との仲も深まり、

順風満帆な生活を送るカンナだが、

やがてカンナの整形の事実をバラそうとする人物が現れる。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして冒頭は正直まともに

観る事ができないほど勘違い女のカンナがそこにいた。

よくよく考えれば原作の鈴木由美子さんは

以前に白鳥麗子でございます!を書いた人だったんですよね・・・

実はこの作品ドラマになった時非常に嫌いで

タカビーな女を演じた松雪泰子さん当時嫌いに

なるほどだったからそれだけインパクトは

あったのを今でも覚えている。

今は別に松雪さん嫌いじゃないけれど、

それだけ鈴木由美子さんが描く女性像はインパクト大なのだ。

最初のカンナの勘違い度といったら

言葉にできないほど私は観ながらうつむいていた・・・

個人的にこういう女王様的な女性はご勘弁という心境なのだが、

これもよくよく考えたら昨年の正義の味方の

悪事女王様の印象が強すぎるためでもあり、

このキャラがかぶって見えてしまっている。

実際の山田優さんはこれほど女王様じゃないけれど、

個性とはここまで強烈に残してしまうものなのだと・・・

話を戻して全身整形したカンナは憧れの浩介に近づくために

亀戸商会の本社の受付として務める事になった。

最初は同じ会社に務める事ができれば

いいと思っていたカンナだったが、

そこで美人の条件を知り思い知らされる。

美人でもランクがあり、仕事のできる美人ほど

モテモテになれると考えたカンナがいた。

そこでカンナはそのターゲットとして

菜々子の行動を徹底的に観察し勉強していく。

そんな中観察していくうちにカンナは

かつて工場時代の同僚だったありさと偶然再会する。

再会したものの全身整形をしたカンナを

当時のカンナと知らないありさはカンナの忠告を

受けて勘違いポジティブになっていく。

そうだよねいくらブスと言っても明るいキャラクターだと

これが人気者になる事があるんだよね。

暗いとどうしても虐めたくなってしまうんだけれど、

明るいと人はその明るさに惹きつけられてしまうものがある。

ありさもそういう気持ちになった事で

ブスで暗かった気持ちが次第に変わっていった。

そしてありさは会社で募集したデザインコンクールに応募し、

カンナも応募する。

そしてありさは大賞を受賞し、カンナは特別賞を受賞した。

これでカンナとありさはチームビューティーに入り、

3ヵ月後に行われるデザインコンテストのデザインと

プロデュースを任される事になった。

そして菜々子は2人のサポートに付き、

浩介とは次第に距離が縮まってきた。

しかしそんな2人を快く思わない

チームビューティーの面々がいた。

それでも2人は数々の難題を乗り越えついに

デザインでGOサインが出てデザインは完成した。

だがカンナの整形疑惑にピンチを迎えようとしていた。

果たしてカンナはこのピンチを乗り切る事ができるのか?

そしてデザインコンテストの行方は、

浩介とはどうなるのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

最初は一体どうなってしまうのかと思ったけれど、

ストーリーが進むにつれまもとに観れるようになっていた。

カンナは整形して生まれ変わる事で暗かったのが

明るくなった事で今まで諦めていた事を

諦めることなく行動することができるようになっていた。

確かにこの気持ちはわかる。

今まで散々虐められてきたカンナにとってそう言われたくない、

そして違った自分でありたいと思う気持ちがそこにあり、

そしてこの決意をさせたのは浩介との出会いであり、

優しくされた気持ちがカンナにとって

生まれ変わりたい気持ちにさせた。

この映画って過去に虐められたことのない人にとっては

全く理解不可能な内容だと思うし、

美人に生まれた人にとってこの気持ちを

理解するのは困難だと思う。

私も過去に虐められた経験をしているけれど、

やはり私はそういう経験をした事もあり、

学生生活後の社会人になってから一切友達を作っていないし、

過去の友達とは一切会っていない。

友達と上手くいった人たちはそういう事を理解し難いだろうが、

私にとっては友達は利用されてしまう

存在と感じた学生時代があるからこそ、

信用置ける相手ではないという気持ちは今でも変わらない。

それを色々知ってしまうとほどほどの

人付き合いはしても深い付き合いはしないものだ。

ゆえに私はカンナが壮絶な虐めにあってきた経験があったから

こそ生まれ変わろうとした気持ち、

それを導いてくれた浩介に惹かれたのは自然の流れだった。

そしてラストシーンでのカンナの言葉は

この作品を引き立てるインパクトの強いシーンとなった。

経験したことのない人間にはカンナの気持ちを

理解不可能だという事だ。

総評として私自身整形する事には否定的だ。

しかしカンナのように生まれ変わりたい

という思いをするほどの経験をしたというのなら

私自身その行為について否定し切れない。

ただありさのようにポジティブな気持ちになる事も1つの手段だし、

例え整形したとしても遺伝子は整形できない事を忘れてはならない。

自分の遺伝子を受け継ぐ子供にはそういう経験を

活かしてポジティブな育て方をしてほしいし、

辛い事があってもポジティブに生きてほしいと思います。

ブログランキング・にほんブログ村へ

Ranking ←ブログランキングに参加しております。
mixiチェック