13日公開の映画「パコと魔法の絵本」を鑑賞した。

この映画は病院に入院している嫌われジイさんが

記憶が1日しか持たない少女と出会い心に残る事をしようと

病院全員でお芝居をして頑張る

コメディーファンタジーストーリーである。

ストーリーは殆どハチャメチャだが

最初から最後まで笑えて呆れてしまう

コントの連続にもう別の次元で凄いという作品となるだろう。
これだけ脚本度外視のアドリブだらけで

現実と非現実のCGを駆使した作品には

もう呆れる以上に次元を超えた凄さを感じてしまった。

このテンションについていく事そのものに大変な作品だが、

それ以上に出演者の個性の凄さもまた見所ではある。

下手に色々考えるより観て楽しみましょうとして

観た方が良い作品として捉えられるだろう。

キャスト

一代で会社を築いた大富豪。チョーが付くほどのワガママじじい

大貫演じる役所広司

交通事故の後遺症で1日しか記憶がもたない少女

パコ演じるアヤカ・ウィルソン

ピアスとタトゥー入りの看護師。室町をいつも気遣っている

タマ子演じる土屋アンナ

自殺未遂で入退院を繰り返す元有名子役

室町演じる妻夫木聡

大貫の甥で雅美の夫。天然オトボケキャラ

浩一演じる加瀬亮

看護師で浩一の妻。夫によく噛みつく

雅美演じる小池栄子

風変わりな医者だが、患者のことは真剣に考えている

浅野演じる上川隆也

消防車に轢かれた消防士。気弱だが、正義感は人一倍強い

滝田演じる劇団ひとり

ジュディ・オングと噂話が大好きなオカマ

木之元演じる國村隼

空気が読めない謎の人。変幻自在の衣装d神出鬼没

堀米演じる阿部サダヲ

傷だらけのヤクザ。銃が暴発して入院したというが・・・

龍門寺演じる山内圭哉

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

むか〜しむか〜し、といってもそれほど昔ではないおはなし。

あるところに病院がありました。

そこの患者さんはみんなとってもヘン。

そんな中でも一代で自分の会社を築いた

「大貫(おおぬき)」はチョーが付くほどの

偏屈ワガママジジイ。

「お前が私を知ってるってだけで腹が立つ。

気安く私の名を呼ぶな。」

近づく人達にそう言い放って、病院内でもやりたい放題、

他の患者からも当然嫌われていました。

そんな大貫がある日、交通事故で両親を失い、

後遺症で1日しか記憶が持たなくなってしまって

毎日同じ絵本を読んでいる少女「パコ」と出会います。

ところが、大貫はそんなパコすらも自分が座りたかった

ベンチに先に座ってたというだけで突き飛ばしてしまいます。

でも、パコは翌日になるとケロっとした顔で

また元のベンチで絵本を読んでいます。

そんな中、大貫とパコとの間に、ある事件が起こります。

大貫は、その事件をきっかけにパコと触れ合うようになり、

段々と今までの自分の生き方に疑問を感じ始めます。

そして、自分の残りの人生でパコのために

何かをしようと思い始め、あることを思いつきます。

それはパコが飛んで喜ぶようなことでした。

さてさて、大貫は何を思いついたんでしょうか…?

ワクワクドキドキな物語のはじまりはじまり〜♪

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしておはなしはわかりやすく書くと

ある病院に入院した大富豪のワガママじじいがいました。

そこではチョーが付くほどの嫌われ者でしたが、

1日しか記憶が持たない少女パコと出会い

その少女の心に残る事をしたいと思い立ちパコが

読んでいた絵本を題材にした

お芝居を病院の全員で演じようと

一丸発起して芝居をパコを主人公にします。

という感じだ。

絵本のストーリーは観てからのお楽しみだけれど、

殆どアドリブ的なお芝居となっている。

観る人によってはすみませんついていけません!

となるだろうし、私も劇場をあとにしようとしたら

近くにいた観客はストーリー訳わからないなんて

言っているのが聞こえた位だからストーリーを

重視して観ようとしたらこの作品の良さは

解らずじまいで終わるかもしれない。

今回は核心に触れる部分は避ける方向で書くけれど、

1日しか記憶が持たない少女に残せる最後って・・・

半年前のガチ☆ボーイとそっくりな傾向だが、

同じ傾向としたら何かを残せるか否か

というコンセプトは一緒だ。

決定的に違うのは非現実的な部分と登場人物が

チョーが付くほどの個性派ばかりだという事だ。

出演者の殆どが主演を演じた経験がある事もあるけれど、

まあよくもここまで皆さんを壊すほどに

個性的な面々に仕上げましたねという感じだ。

ここまで来ると理論的に考えるより

個性を堪能するという感覚的に観た方がこの作品は絶対受ける。

CGを駆使したお芝居は中島監督らしいけれど、

少し引いたところから観ると皆世の中から

はみ出した面々が集まった所という事も見て取れる。

そんな面々が集まったらどれだけの事ができるのだろうか?

というコンセプトも受け取る事ができる。

総評としてこの作品は理論的に観るのではなく

とにかく感じてみる作品だ。

そう観る事ができればこの作品は想像力を

超えた作品として高評価できるだろう。

そして世の中を例えはみ出したとしても

誰かのために何かを残しているという事を

感じる事ができればなおさらよいだろう。

この作品をどうやって観たらよいか迷ったなら

出演者の個性を想像力を楽しんで観てほしい作品だと思います。

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