24日北京五輪全ての競技が終わって日本は

金メダル9個、銀メダル6個、銅メダル10個を獲得しました。

もちろんこの中には期待通りだった競技と意外な競技、

そして期待外れだった競技もあります。

そんな事を振り返りながら次のロンドンへの

希望と課題を綴っていきたいと思います。
今大会を一言で言い表すと王者、女王の連覇五輪というのが

率直な印象でした。

金メダル9個中8個がアテネからの連覇という事で

これは日本としては過去最多じゃないかと思いますが、

逆に次のロンドンはそれがないのが殆どという事も言えます。

唯一連覇以外で獲得したソフトボールも

次のロンドンではありませんから

次のロンドンは若手が相当台頭しなければ

厳しいという事にもなります。

それを踏まえながら注目した競技を書いていきます。

野球

こちらは完全に期待外れに終わった競技ですが、

戦力的には戦えない戦力ではなかったし、

他国と比べれば確実に戦力では日本が上でした。

しかしながら今回選ばれた首脳陣の多くが

短期決戦の戦い方を知らず、

国際大会をあまりにも熟知していなかったのが

最大の敗因と結論付けられるでしょう。

料理で例えれば素材は高級でもダメなシェフが

料理してダメな料理が出てきたと言えばわかり易いでしょう。

ルールの中で3敗まで許されるなら

それでも金メダル取れるなら個人的には

良いと思いましたので予選リーグ戦大きな批判はなしでしたが、

さすがに準決勝の采配はプロではなかった。

鉄拳制裁で選手を育てたと自負する方でしたが、

それは時代遅れという事を証明した格好となってしまいました。

サッカーのオシム監督もそうでしたが、

息子に甘く、他人に厳しくでは非情とは言いません。

これでは官僚政治なのでもう現場で指揮されるのは

今回限りとして頂きたい。

手腕を発揮しやすいGMに専念された方がよろしいでしょう。

そちらの手腕は高く買っております。

素材は良くても選ぶ素材を間違えば

勝てないという事を知った五輪の戦いでした。

次のWBCは3年に1度です。

WBCで日本野球の素晴らしさを

選手たちは伝えてほしいと思います。

これで代表引退を表明した宮本選手、上原投手ご苦労様でした。

あなた方が受け継いだ長嶋終身監督の魂は

別の形として伝道師として

多くの選手に受け継がれていくと思います。

サッカー

こちらは予想通りと予想以上という結果となりました。

男子サッカーではアメリカ戦の敗退で予選突破が

絶望的になった事がが最終的には全てでしたが、

私個人としては全くダメなサッカーをしていたとは思いませんし、

全てが通用しなかったとは思いません。

オランダですらあれだけ苦しんだ訳ですから

それだけ厳しい組に入ったのが不運でした。

私はこれを悲観と取らずこれからの教訓として行けば良いと思います。

世界と戦う上で良いところまで来たけれど、

本当の意味で世界と戦うにはここからが

大変なのだという事を実感しただけでも大きかった。

世界と戦うには世界でプレーする

これが1番の近道と思っております。

次のロンドンではこの教訓を活かして

次の世代はプレーしてほしいと思います。

女子サッカーはこちらはメダルこそなりませんでしたが、

最後まで自分たちのサッカーを導き通した事は

多くの人にこれからの可能性を示せたと思います。

女子サッカーでは個人技と中盤の構成力、

これは男子も変わらないと思いますが

最大の違いはゴールを目指す執念が違いました。

体格が違ってもやれるんだというところを

みせる事ができたのはこれからの女子サッカー界に

とっても大きかったと思います。

柔道

お家芸の柔道では予想通りの展開も

あれば予想外の展開もありましたが、

総合的に観てしまえばメダルの多くは

柔道を中心に獲得できただけに

次のロンドンでも人選は代わっても

メダルの中心は柔道になる事だけは間違いないと思います。

陸上

メダルには遠かった競技となりましたが、

全ての競技において1番のハイライトシーンは

何といっても男子400メートルリレーで

日本が初めてメダルを獲得した事ですね。

多くの国が9秒台の選手を揃えて

完全に不利な状況をコンビネーションで

カバーし見事な銅メダルには拍手喝采でした。

レスリング

こちらは女子は前回同様のメダルを獲得し、

男子も銀と銅を獲得した事で

レスリングの強さを証明しました。

女子は吉田選手以外一線から退くので

次の大会では新星の登場が待たれますが、

レベルの高いレスリングなら

次のロンドンでも期待できそうです。

体操

体操は男子団体が2大会連続のメダル獲得し、

個人では内村航平選手が台頭した事で

次のロンドンへ大きな期待と希望を

与えてくれた大会となりました。

女子団体も5位入賞で次のロンドンへ繋げた大会となりました。

競泳

こちらは北島康介選手の2種目2連覇の偉業を

達成したのが最大のハイライトでしたが、

大会前にレーザーレーサーで騒がれたが

大会になると殆どの選手が着用し

最終的には全大会と同じレベルで泳いだという感じです。

400メートルメドレーリレーでの

男子銅メダルが北島選手にとって1番嬉しかったと

言っているだけに銅メダルも金メダルの輝きを

感じさせてくれたレースも印象的でした。

その他競技

1番驚いたのがフェンシングの太田雄貴選手が

日本に初のメダルをもたらした事でしょうね。

殆ど期待されてなかった競技でメダルを

獲得する事は1番衝撃的だし、

これから注目される事にもなりますので大きい出来事でした。

今後就職活動をするそうですが、

ほしい企業は多いと思います。

バトミントン女子は末綱聡子、前田美順ペアが

前回覇者の中国ペアに勝利する快挙で

メダルこそ取れませんでしたが

日本初のベスト4で4位となったのには驚きました。

マスコミの多くはオグシオを取り上げただけに

もっと周りを見渡せばいい選手がいる事を知った出来事でした。

バレーボールの男女は世界の壁に跳ね返されしまい、

卓球は地元中国の強さに

これからさらなる強化が求められる事を

知った大会となりました。

以上が北京の総括となりますが、

今度をこれを踏まえてロンドンへどうするべきなのか?

を考えたいと思います。

多くの競技でメダルを目指した訳ですが、

1番の問題はやはり資金力の差が激しいという事が

1番大きな問題なのだ思います。

もちろんそれは競技の規模により一概に同じとは言いませんが、

中には掛け持ちでプレーする選手は

資金難で思うような練習ができないで

自費で参加している選手も少なくありません。

サッカーの男子は学生を除けば

全員プロで一般サラリーマンより

貰っている選手ばかりですが、それで3戦全敗でした。

一方なでしこジャパンの女子サッカーの多くの選手は

働きながらプレーし厳しい条件でプレーしている

選手ばかりでしたがその分ハングリー精神で世界と戦いました。

このような格差もあるだけに他の競技もそれだけの

厳しい競技もあるわけです。

中には企業に所属しても廃部寸前

という人たちも少なくありません。

ではこれをどう解決したらよいのか?

と考えるとやはり国民の皆さんが

ある程度協力する必要があると思うんですよね。

それは何か?ってそれはtotoです。

正確に言うとスポーツ振興くじとなっている

サッカーくじtotoですが、

この売り上げの3割ほどを各スポーツ団体などへ

助成金として回す仕組みですが、

近年低迷して廃止寸前だった

totoも6億キャリーオーバーのtotoBIGのおかげで

既に今年の売り上げが700億を突破し

借金を全て返済できる事になったという

ニュースが今月流れました。

これでほぼ廃止はなくなった訳で

今後はこの売り上げがキープされ続ければ

年間1000億前後の売り上げとなり

年間200〜300億近い助成金を

捻出する事が可能となる訳です。

そうなれば資金難の競技団体にとっては

願ってもない資金となる訳で

当然競技の強化を図りやすくなります。

個人的には今のtotoの1口300円は

1口200円位にしてほしいところですが、

この条件は常に6億キャリーオーバーが続く事が

大前提なのですが毎回1口ペースで出ているだけに

やはり魅力あるくじであることには変わりないという感じです。

今後各団体へのカギを握るのはtotoになるのだと思います。

そしてロンドン五輪では殆どの競技で連覇する事はなくなる訳で、

ここから若手が台頭していかないと

ロンドンでは金メダルを獲得すら危うくなるだけに

是非とも選手の強化を頑張ってほしいと思います。

また4年後のロンドンで色々な競技で感動したいですね。

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