23日公開の映画「ラストゲーム最後の早慶戦」を鑑賞した。

この映画は1943年に学徒出陣に追い込まれていた

日本で野球を続けていた早稲田大学と慶応大学との間で

行われた戦時中最後の試合が描かれた作品である。

日本にプロ野球が発足して70年以上経つが、

戦前は6大学リーグが人気があり、

そこでプレーした人たちの思いを

感じることのできる作品となるだろう。
国を背負って出兵しなければならなかった

当時の日本は学生である人たちまで

戦地へ赴き戦死していった時代・・・

もちろん6大学でプレーしていた

選手たちも例外じゃなかった。

野球をやり続けたい。

しかし野球は敵国アメリカのスポーツとして禁止されていた。

その中でも続けた人たちがいた。

それが早稲田大学の学生であり、慶応大学の学生だった。

このストーリーは事実のストーリーなので

その亡き選手たちの思いを感じながら

レビューしていきたいと思う。

キャスト

戸田順次演じる渡辺大

戸田しず江演じる富司純子

戸田栄達演じる山本圭

飛田穂洲演じる塚本明

小泉信三演じる石坂浩二

田中穂積演じる藤田まこと

黒川哲巳演じる柄本佑

若杉トモ子演じる原田佳奈

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

昭和18年。戦争が激化する中、

練習に励む早稲田大学野球部の若者たち。

六大学野球はすでに解散が決定しており、

来るべき学徒出陣に備えるように圧力がかけられていた。

そんな中、顧問の飛田のもと選手たちは、

出陣のその日まで野球を続けると誓っていた。

部員の戸田は父親から厳しく詰られながらも、

兵隊に志願した兄の言葉を胸に、合宿生活を続けていた。

そんなある日、慶應の小泉が飛田のもとに

早慶戦を申し込みにやってくる…。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューだけれど、

戦争当時はアメリカのスポーツは

もとより英語まで禁止された日本、

その中で野球を続けた選手たちは軍から

相当厳しい目で見られていた事は容易に想像がつく。

実際にこの作品では学徒出陣が決定してから

試合をするまでを描かれる訳だけれど、

その過程は短い時間ながらも決して平坦な道じゃなかった。

まず周りに理解してもらえない苦悩だ。

これは当然敵国のスポーツという点が大きいが、

この戦時中にスポーツしている場合じゃない

という事が最大の難点だった。

確かに戦時中に野球するなら国のために

働けと言われても仕方ない中で続けた野球・・・

今ならそんな事のない時代だが、

国を背負った戦いをしている時に

無念に命を落とした人たちの最後の願いを

乗せて戦時中ラストゲームとなる早慶戦が決まった。

当日は6000人以上の観客が訪れたそうで、

その中で観戦していた人が当時のスコアブックを

持っていた事で実際に行われた

試合の詳細もハッキリしたそうだ。

試合は練習不足だった慶応がエースを投げさせる事が

できず早稲田の大勝で幕を閉じたそうだが、

そのラストではお互いの健闘を称えるエールが送られた。

実際この作品については劇場で

それぞれの思いを感じてほしいところが

大きいので劇場で観てほしいし、

無念に散った人たちの思いを感じてほしい。

総評として野球をしたくてもできない時代があった。

その中で野球を絶やさない為に戦った人たちがいた。

その人たちがいるからこそ

今野球は日本屈指の人気スポーツとなった訳だけれど、

今一度国を背負って戦うという事を

この作品を通じて今スポーツを通じて

世界と戦う事を感じてほしい作品でした。

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ラストゲーム 最後の早慶戦 (角川文庫 ん 29-1)



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