16日Jリーグ08第21節1日目が行われ、

アルビレックス新潟は

ホーム東北電力ビッグスワンスタジアムで

5位大分トリニータと対戦し、

0対1で前半17分FW森島のゴールで敗れ、

8勝8敗5分勝ち点29得失点差−8で

暫定11位に後退した。

五輪に出場した西川と森重が中2日で先発という

強行日程で新潟は成す術なく敗れた。
五輪より自分たちのチームのこの試合の方が気になっていた?

とは思わないが、まるでこの試合に間に合わすために

負けてきたと思いたくなる西川と森重の先発出場で

当初予定されたメンバーではなく

大分はベストメンバーで臨んできた。

そうでなくても新潟はシャムスカ体制になってからの大分に

全く勝てない状況が続いているだけにまたも

シャムスカマジックにハマった

新潟の試合を観てしまう次第だった。

アルビレックス新潟のフォーメーションは

4−4−2(4−2−2−2)

GK北野

DF

右SB内田 CB千代反田 CB永田 左SB松尾

MF

ボランチ 本間 寺川

右MFマルシオ  左MF松下

FWアレッサンドロ 矢野

現在累積警告で千代反田と永田が王手になっている関係で

千葉に代わって寺川がスタメン出場した以外は

ほぼベストメンバーで臨んだ。

試合は前半大分に主導権に握られ新潟は

攻撃らしい攻撃ができず殆ど大分守備網に捕まってしまう。

この試合ではリーグ最少失点の大分の攻守をみたけれど、

守備面はとにかくポジショニングが確りしており、

シャムスカお得意の外国人ダブルボランチの

エジミウソンとホベルトが攻守の舵取りを行い、

サイドハーフの左鈴木慎吾、右高橋が確り守り、

攻撃は2トップのウェズレイと森島が真ん中で

張るという戦術的にはわかり易いんだけれど、

この3−4−1−2システムは守備が

確りしてしまうとなかなか破れないシステムでもある。

守備の時はサイドハーフが

サイドバックへ変貌するのだから厄介だ。

そして前半17分大分に押し込まれた

新潟はクリアできずGK北野もキャッチできず

FW森島に押し込まれ先制を許す。

新潟も反撃を試みるが大分守備網に尽くハマり

前半は1点リードされ折り返した。

後半になると次第に攻守にアグレッシブさが

出てきた新潟だったが、

殆ど引き気味になった大分の堅い守備を崩せない。

後半15分FW矢野が倒され、

相手DFに警告が出されPKか?

と思われたがこれが何とオフサイドと判定され、

主審は警告を出したにもかかわらず

オフサイドの判定で再開し絶好の同点機を逃した。

普通ペナルティエリアで警告出されたら

それは誰もがPKと思うが、

今日の主審はおかしい主審で倒れただけで

新潟のファウルにされるルールを良く解っていない主審で

一時両チームとも主審に抗議するシーンや

サポーターからのブーイングもあった。

新潟は後半28分からMFアウグストを投入して

反撃を試みたが最後までゴールを割れず

2連敗となり苦しい8月を迎えることになった。

戦評としてまたもシャムスカマジックにハマった

新潟がそこにあったという事だった。

過去3試合の対戦ではマルシオ、

アレッサンドロを欠いたりして

ベストメンバーで戦えなかったが、

この試合では完全にベストメンバーでの戦いになった。

それでも大分を破る事はできず、

何時ものようにカウンターからの一撃に沈んだ。

大分の守備の特徴は言うまでもなく

シャムスカマジック外国人ダブルボランチ!

昨シーズン降格争いをした大分だったが、

それは外国人ボランチを放出して守備陣が崩壊したためで、

この窮地に外国人を呼び戻し、

さらに新外国人獲得で残留に成功した。

ゆえに昨シーズン戦った時は完全に別チームだった訳だ。

今シーズンここまで好調なのは

外国人ダブルボランチで確りゲームを

組み立てているからであり、

3バックは森重の成長でさらに堅くなり、

FWはウェズレイの加入で決定力に困らなくなった事が勝因だ。

新潟も本来ならボランチのできる

外国人選手を獲得すれば守備力が向上するのだろうが、

今季は攻撃面の不調で攻撃面のMFを獲得した。

これを間違いとは言わないが、

ゲームを組み立てる選手が中央にいるという事は

それだけ安定した戦いができるという事を表している。

新潟の今の得点力が上がらないのは

色々要因があるんだけれど、

1つにFW矢野が守備で下がり過ぎる事だ。

大分のFWを観ればわかるが、

大分のFWは2人とも必ず真ん中で張っている。

ゆえにこぼれ球になっても

もう1人のFWで押し込めてしまう。

しかし新潟の場合は矢野がMFまで

下がって守備をするために

FWのアレッサンドロが孤立してしまっている。

個人的なサッカー論として

FWは得点を取る事を要求している訳で、

守備を多く要求はしていない。

だから私からいえば前線で追いかけるのは良いが、

中盤まで下がって守備をする必要はないと考えている。

守備ばかりするならFWからDFかボランチに

コンバートしてしまった方がマシだろう。

FWが1トップ同然では当然得点力が上がる訳がない。

これなら矢野を守備専門的なトップ下に配置して

3トップ気味にして中央にアレッサンドロ、

右にマルシオ、左にアウグストを配置した方が

余程攻撃力がありそうだ。

矢野が欠場した時の札幌戦の方が高さがない分

幅広い攻撃を展開できただけに、

矢野のポジショニングをもう少し何とかしない限り

得点力は上がらないだろう。

これで8月はアウエー2試合連続となるだけに、

8月最低でも勝ち点1以上確保しないと

9月の戦いはより苦しいものになるだけに

次の京都戦では確り勝ち点を獲得してほしい。

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