13日サッカー北京五輪男子の1次リーグ予選

日本対オランダ戦が瀋陽五輪センター体育場で行われ、

0対1で日本はオランダを苦しめたものの

最後は力尽きて反町ジャパンの旅は終わった。

試合は序盤からオランダ優位に試合を進めるが、

日本守備陣が踏ん張り、少ないチャンスで

カウンターとセットプレーで得点を狙うが

ゴールを割れず前半を終了する。

後半になると日本もカウンターからチャンスを作り、

DF森重のシュートはゴールポストを襲うなどチャンスはあった。

しかし後半28分MF本田圭のファウルでPKを与えてしまい、

MFシボンが決めて先制点を与えてしまい、

日本も最後まで攻撃陣を投入して攻めたが

世界の壁は厚くそのまま終了した。

これで反町ジャパンは予選リーグ全敗で終わりその旅を終えた。
苦しめたけれど世界の差も感じた試合だった。

正確にいうと必ずしも戦術、システムが悪かった訳じゃないし、

戦術、システムという点ではオランダと互角以上だった。

守備面、中盤の個人技も若干劣ったが

全く何もできなかった訳じゃない。

では一体何が足りず何が必要なのか

その点を7年間反町監督を観て理解してきた全てを書いて行きたい。

反町ジャパンのフォーメーションは4−2−3−1

GK西川

DF

右SB長友 CB水本 CB吉田 左SB森重

MF

ボランチ 細貝 梶山

右MF本田圭 トップ下谷口 左MF岡崎

FW 豊田

3戦でGK山本以外のメンバー全てを

投入してオランダに立ち向かった。

前半から主導権はオランダが握った。

それを日本は組織的な守備でオランダに仕事をさせない。

FWマーカイにはDF水本が確り抑え仕事をさせない。

日本もCKからチャンスを作るが、

MF谷口のヘッドは正面を突いてしまい得点できず、

前半は2戦同様0対0で折り返した。

後半オランダは引き分けでは予選突破が

ないという事で攻勢に出てくるが、

2戦の疲労で運動量が落ちて次第に

選手の足が止まってきた事で日本にチャンスが到来する。

後半10分にFW豊田のシュート、

後半15分にDF森重はGKが一歩も動けない

シュートだったがゴールポストに嫌われた。

そして後半28分にオランダはPKを獲得して

MFジモンが確り決めてオランダは先制した。

結局この1点が重く圧し掛かりオランダに

決勝進出を献上して反町ジャパンの旅は終わった。

これで反町ジャパンは解散する訳だけれど、

私としては反町監督がアルビレックス新潟で

スタートした監督キャリアから

このUー23代表の2年間の計7年間観てきた訳だけれど、

新潟時代から観ている私にとっては

反町監督は何時もその時の調子を

見極め相手を見極めて選手を選んできた。

もちろんその中には完全に外せないメンバーもいた訳だけれど、

私としては何時も反町監督は恵まれない中で

結果を求められた監督だった。

でもその経験が五輪代表監督となった時に

色々な面で活かされたと思う。

1つには選手の底上げ!

ジーコジャパン時代の五輪代表は殆ど観られる事なく、

トルシエの財産をそのまま使い続けた。

W杯でアテネ五輪代表だった選手は

わずか2人という人選を踏まえれば

その時点で日本代表の底上げが必要とされた訳だ。

予選を戦いながら選手の底上げをするという

2重の課題を重く圧し掛かった

反町監督にとって最初の作業はより

多くの選手を招集して選手層を厚くする事にあった。

ゆえにこの反町ジャパンで召集されたメンバー候補を含めて

86人という大きなメンバーとなった。

実際に試合に出場しただけでも40人以上を越える訳で、

その中で選手層を厚くしていった。

反町監督の選手選考はその時の状態のベストメンバーを

中心に選ばれてきた。

ゆえにエースと言われた平山がアッサリ外され、

不動のレギュラーだったDF青山直など

予選を戦ったメンバーですら外されたのは

その時のベストを求めたからだ。

これを軸がないと嘆く言葉を聞かされたりしたが、

軸が本当にいなかったのか?と言われれば

GK西川、DF水本、MF本田圭、FW李は

常に軸として起用されてきた。

もちろん彼らが故障などで不在時もあったけれど、

仮に11人のレギュラーを固定していたら

故障者が出た時にはその時点で構想が狂ってしまう。

反町監督の戦い方は11人がレギュラーではなく、

選ばれた選手全員がレギュラーなんだ

という事を常に選手に競争意識を持って戦わせてきた。

ゆえに熾烈な競争という言葉が出た訳だ。

私も反町監督の考え方と戦い方を知っていたから

この選考は反町監督らしいという事を感じていたし、

誰が出ても戦力に大きな差が少ない

戦術、システム、コンセプトは揺るがなかった。

システムでは3−5−2から始まり3−4−3、

3−6−1を中心に予選を戦い、

本戦へ向けた時には4−2−2−2、

4−2−3−1を中心に構成した。

普通これだけ多くのシステムを使い分けると

チームバランスは難しくなるものだけれど、

どんなシステムになろうとも戦術は

常に一貫してオシム監督のサッカーを継承し続けた。

色々メンバーが揃わなかった事や、

W杯予選と重なって五輪代表を取られたりしたけれど、

その中でも選手の底上げで主力不在でも

戦えるように全力を尽くしてきた。

結果は全て1点差負けの全敗という結果だが、

この結果だけで反町監督がダメだったのか?

選手がダメだったのか?

と言われたらそれは違う。

全てが通用しなかっ訳じゃないし、通用した部分だってある。

その差の紙一重が分厚いものである事は

ジーコが退任した時に話していたので省略するが、

問題はこれから日本がやらなければならない事は何なのか?

まずは監督、コーチの育成と経験だ。

私自身反町監督は新潟時代昇格を逃して

辞意を決意していた反町監督を思い留まらせたのは

サポーターの支えだった。

もしあの時反町監督が辞めていたら

おそらく今の反町監督はなかっただろうし、今の新潟もない。

設備もない、練習場もない、経営にすら駆り出された。

そんな雑草の生えた所からスタートした

監督生活は他のJリーグの監督では

やっていない事をやってきた。

5年間一切投げ出さず最後までやり遂げて

新潟を離れた訳だけれど、

監督を育てるのもサポーターだという事を

私は1番よく感じたものだ。

申し訳ないが浦和や横浜のように成績不振で

すぐ辞めろなんて言っていたら

何時までも優秀な監督は育たないだろうし、

経験もできないだろう。

私自身1度は外からサッカーを観るのは良いと思うが、

再び日本の為に監督として戻ってきてほしいし、

オシム監督も彼の才能を高く評価しただけに、

まずここで辞めさせるな!

監督のキャリアを続けさせる事こそ

日本の未来の為にもなる。

次に若き選手たちは海外に出て厳しさを経験しろ!

要するに一番速いのは海外クラブへ移籍することだ。

ジーコ監督があれほど海外に在籍する選手の招集に

拘ったのは海外の経験こそ日本に必要だから

という事を常に語っていた。

セリエA、プレミア、スペインリーグのビック3のリーグで

活躍する事は厳しいかもしれないが、

中村俊輔のようにスコットランドリーグや

ブンデスリーガー、フランスリーグ、オランダリーグ、

スイスリーグなどそれ以外でも

欧州CLに出場するチャンスもあるし、

そのリーグにも世界で活躍する選手と対戦できる。

そこで経験した事は必ず今の日本代表に活かされるはずだ。

それらの選手が10人を越えた時

初めて日本は欧州のチームと互角に戦える時なのだと感じる。

そして最後に教育方針の見直し!

これが最も大切な事だが、失敗を貶し、

成功すら修正させる教育より

9回の失敗を責めず、1回の成功を褒める教育をしろ!

日本の練習方法はとにかく数多くやったり、

長くやったりする事で上手くなれると考えがちだが、

これはあまりにも効率が良いとは言えない。

むしろ短時間で効率よくやる事を重点にしたらいい。

100本シュート練習ではなく、

10本ゴールを決めたら終わりという具合に

100本シュート打っても1本も決まらなければ意味がない。

しかし10本ゴールなら最短で10本ゴールを決めたら

終わりとなれば当然10本ゴールを決める方法を考える訳だ。

これはオシム監督が常に言い続けた考えるサッカーにも繋がるが、

とにかくサッカーはゴールを決めて勝つ競技なので、

守備なら0点に抑えるように、

攻撃は1点以上多く取る事を目指すサッカーを

これから指導していなければならないだろう。

日本のサッカーは中盤のパスは華麗だが、

何時までもパスばかり回し続けるサッカーになり掛けている。

誰もその試合の責任を取りたくない気持ちが

何処かにあるから何時までもゴール前ですら

パスばかり回すんだ。

責任は俺が取る!

だから恐れずチャレンジしろ!

という指導者と教育がこれからの日本に必要だろう。

2年間の長い旅は終わった。

反町ジャパンからA代表にレギュラーを取れる選手を

多数輩出できた事は最大の収穫だ。

GK西川、DF水本、内田、長友、安田、

MF本田圭、香川はこれからA代表でも十分活躍するだろう。

それ以外のメンバーでもA代表で活躍する選手が

出てきてくれると感じている。

あとはそこに海外経験を積む事だ!

2年間の旅は決して無駄な旅じゃなかった。

何時の日か再び反町ジャパンが発足した時

1人のサポーターとして反町監督を支えて行きたいと思います。

次はW杯最終予選が待っている!

戦いはすぐそこに迫っている!

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