24日サッカー男子の北京五輪の壮行試合

日本対オーストラリアの試合が

ホームズスタジアム神戸で行われ、

2対1で日本がMF香川のゴールと

途中出場のFW岡崎のゴールで五輪へ向けて弾みをつけた。

試合は前半から日本の中盤が機能し展開するが、

オーストラリアゴールを割る事ができずにいた

前半34分にクリアミスから

FWトンプソンに決められ先制を許すが、

前半41分にFW森本のスルーパスを

MF香川が決めて同点に追いつき前半を終了する。

後半になると、

日本は積極的にサイドから中央から攻めるも

ゴールを割れずにいた終了間際の後半44分に

MF谷口のクロスをFW岡崎が決めて勝ち越しに成功し

そのまま逃げ切った。

これで日本代表は五輪本番へ向けて弾みをつける勝利となった。
18人になってから初めての試合となった

オーストラリア戦だけれど、

同じアジア地区という事でやはり同じ地区相手に

苦戦するようでは世界とはとても戦えない。

それ以上にオーストラリアも五輪へ出場するだけに

両チームとも本番への試金石となる試合でもあった。

日本は内田、長友が加入した事で4バックで

戦うことが濃厚なだけに、その戦い方も見えた試合だった。

反町ジャパンのフォーメーションは4−4−2(4−2−2−2)

GK山本

DF

右SB内田 CB水本 CB吉田 左SB長友

MF

ボランチ 細貝 本田拓

右MF香川 左MF本田圭

FW 森本 李

GKは競争という意味と”お灸”という意味で山本を起用し、

水本とのCBのコンビは吉田が務め、

ボランチは梶山ではなく細貝を起用、

MFでは香川と本田圭と組み、FWは森本と李を起用した。

試合は前半から日本が中盤を支配する展開でスタートした。

反町ジャパンの戦術はダイレクト&スペクタルサッカーなので

とにかく展開が速い。

ゆえに中盤ではボールを持つよりパスで

相手を崩すオシムイズムを継承したサッカーでもある。

ゆえにゴール前までは素早い展開でボールを運ぶが、

ゴール前でオーストラリアの高さに阻まれゴールを割れない。

その展開の中で日本は前半34分にクリアミスからピンチを招き、

FWトンプソンに決められ先制を許す展開、

クリアがハッキリしないと失点を招くのは

本番に向けて良い教訓になっただろう。

それでも慌てる事がなかった日本代表は

前半41分にFW森本のスルーに反応した

MF香川のシュートが決まり同点で前半を折り返した。

後半になっても日本が常に中盤を支配するが、

オーストラリアも高さを活かした

カウンターで日本ゴールを襲うが、

そこは確り体を入れて守り失点を防ぐ。

日本もゴールに迫るがなかなかゴールを割れない。

このまま終わるかと思われた後半44分に

MF谷口のクロスをFW岡崎が

絶妙なヘッドが決まり逆転に成功した。

結局このまま終了し日本は北京へ向けて弾みの勝利となった。

試合的にはOA不在の中で不安視された面があったと思うけれど、

A代表経験者が多数出場していた事で

その不安を感じさせない試合となった。

反町ジャパンの場合サイドバックは

既にA代表レギュラーの内田と長友がいるので

この2人でサイドを固め、

競り合いにも強い事で攻撃参加も積極的だ。

MFも香川と本田圭はA代表に出場済みなので

こちらも中盤の展開力で不安視されたが

いざ試合が始まるとその不安も無くなった。

問題視されたFWは森本が下がり目の位置でプレーし、

李が前線で張る1トップ気味の

4−2−3−1フォーメーションに近い布陣で戦った。

元々スピードある森本が2列目でプレーするのは

個人技に優れサイドの上がりを押し上げる意味でも

とても友好的なシステムとも言えるだろう。

セリエAでも2列目やサイドでプレーした経験もあり、

この経験が本番で活きてくるかもしれない。

失点の場面についてはやはり4バックなので

サイドが上がった時にはボランチがカバーしたり、

ハッキリクリアしないと命取りになる。

クリア徹底が本番への修正点ではある。

それ以外では中盤が確り機能し、

中盤を支配できる時間があればアメリカで

勝利する可能性は十分あるだろう。

これがナイジェリア相手に通用するかは

次のアルゼンチンとの壮行試合で試される事になる。

アルゼンチンとそれなりに戦えるという事になれば

ナイジェリアはアルゼンチンより

戦術で劣るので攻めは単調だ。

結果的に勝てた事は本番へ良い足がかりとなっただけに、

アルゼンチンとの戦いでどれだけ通用するか?

北京戦士たちの真価は次に試される。

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