18日ドラマ「ホカベン」最終話を視聴した。

今回は前回の続きで懲罰的損害賠償訴訟の弁護士となり

エムザを退社した灯が紆余曲折を経て権力に屈せず

信念を導き通し裁判を闘うシーンがメインだった。
ストーリー

日本を揺るがす事態となった杉崎弁護士への懲罰的損害賠償訴訟。

灯は、押しかけて来たマスコミに、

この裁判を通して弁護士の正義を問い質すと宣言。

杉崎は行方をくらましてしまい、しおりは帰りを待ち続けていた。

今回の裁判の一番のポイントは、

杉崎が、富田に再犯の可能性が

あると知っていながら弁護をしたのか、ということ。

これが証明出来てしまうと、

杉崎が負ける可能性が出てくるというのだ。

第一回、第二回と裁判が進む中、杉崎と会った灯は、

富田の行方について情報を得る。

灯は、すぐに富田を捜し出し、法廷で真実を話すよう説得する。

一方、怜子を始めとしてエムザ法律事務所は

杉崎に過失はなかったと主張、

灯をも杉崎側の証人として申請するなど、

精力的に弁護活動を続けていた。

だが、そんな中、灯は見知らぬ男に襲われ――

以上日テレホカベンHPより


今回は最後の弁護という事で、

灯が杉崎と闘いに挑むところから始まる。

しかしこの裁判は事実上灯と杉崎対エムザの裁判

というべきものだった。

その図式は自らの責任を法によって裁かれたい

杉崎はその意志を灯に託して裁判を闘った。

灯も杉崎の意志を受け取りエムザを相手に闘った。

実際に判決は・・・

それぞれの想像にお任せという形になったが、

確かにここで主文!

被告人に対しとなったらという事になれば

おそらく弁護士からクレームが来る事になっただろう

判決文なのだが、

実際にこの裁判どちらに傾いたとしても

私は難しい判決になったと思っている。

今回の裁判において弁護した弁護士が

弁護人の再びの過ちに対して罪を問えるのか?

というのがこの裁判の焦点だった。

この裁判への状況というのが加害者が執行猶予となり、

被害者が加害者の圧力に対して耐えられず

自殺したというのが経緯だったが、

このケースだと確かに直接的に殺した訳じゃないので

実にその判断が難しいものとなる。

しかし被害者側やそれ以外の第3者からしては

そういう存在が身近にいると感じればそれだけで

人は恐怖に支配される。

そういう心理的な証言と立証と見解ができるかで

その裁判の行方が違ってくるのかもしれない。

以前にも語ったが現裁判においては

死刑判決以外は更生を前提にした内容となっており

死なない限り更生させるものと説いている。

しかし果たしてそれが全てにおいて

更生できるものなのだろうか?

私はまずそれを問いたい。

残虐非道の殺人犯に対し懲役10年の判決が下ったとしても

模範囚となれば仮出所で7,8年で社会に復帰できるのが現実だ。

そして平然と死ぬまで生きる。

それが本当に良いことなのだろうか?

これは全ての人間が平然と生きているとは

断定しないと断っておくが、

中にはそういう被告もいるのが現実だ。

この手の裁判を観てしまうと

どうしても光市母子殺人事件の本村さんの信念を

通した闘いを思い出すのだが、

明らかに反省すらない被告に対して

21人の弁護団が死刑回避の為だけに結成され、

無期懲役(実際には15年前後らしい)を

勝ち取ろうとする事が本当に世の中にとって

利益を得る事なのだろうか?

もしそういう凶悪犯が出所し何処かに

住んでいたとしたら知った時(実際には非公表)には

恐怖に怯える生活を余儀なくされる。

11年前のサカギバラ事件でも

今でもその事件現場の周辺や当時殺害された

同級生や学校の卒業生は今でも

その恐怖が忘れられずに入ると聞く。

そういう恐怖を国民に与える事が

本当に最善の弁護なのか?

もしこの裁判のように被告が再犯した時

その責任をどう問うのか?

逆にそういう弁護をする時は更生できなかった

責任を問われるべきだと私は思う。

世の中で理不尽なもので同じ罪でも

好きな人だったりすると許せてしまうが、

嫌いな人だと許せない(極刑!)と叫ぶ人間が多い。

これは誰にでもあることなのかもしれないが、

言い替えればそれって差別に値する訳で、客観ではない。

もしそういう差別を避けるべきなのはどうするべきなのか?

と問えば私は好きな人に対してこそ許せない(極刑!)

嫌いに人でも客観に判断というのが

最も最善な判断なのかもしれない。

人は好きなものに愛するものに盲目になり易い。

しかしそれが自らの首を絞める結果になる事が

ある事を忘れてはならない。

私はそういう信念を持って今生きているけれど、

私だってかつて愛し止まなかった人を

切り捨てなければならなかった苦しさだってある。

1度は生きる辛さを感じた時その人の存在が

生きる勇気を与えてくれた。

しかし裏切られた。

私はあの為に愛したのではないとね。

もう9年近く前の話だが、

信じていたいものが崩れた時あなたはどうする?

切り捨てる?

それともできない?

正直後者の方がある意味楽な生き方なんだよね。

私は前者を選んだが、

罪を背負うという事はそれだけより

厳しい姿勢を通さなければならない。

それはできなかった人を敵に回すという事を

意味しているがそれでもそれが間違いで

ないのならその信念を通す。

どんなことを言われても・・・

それが灯や杉崎の選んだ道だった。

私もそんな道を選んでいるから

灯の辛さを多少なりとも理解するし、

この先厳しい壁が待っているものだと思う。

そしてそれが理解されないものだったとしても

信念を通して導いていく事だろう。

色々な裁判のドラマを観てきたけれど、

本当の意味で裁判の難しさを描いてくれた

ドラマだったと思う。

来年から始まる裁判員制度についても

判決を出すという事はそれだけ

信念を通す事の大切さを教えてくれた。

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