11日ドラマ「ホカベン」第9話を視聴した。

今回は訴えられた杉崎がエムザを辞めて、

孤立した灯は杉崎を救うために奔走するが、

杉崎の思いを知るうちに次第に

苦悩する灯の姿がメインだった。
ストーリー

杉崎が、7年前に担当した強姦致傷事件の被害者で、

事件後に自殺した鈴木亜希子の母親・政恵から、

損害賠償を求める訴訟を起こされる。

杉崎が、加害者・富田大介を弁護し執行猶予にしたことで、

娘・亜希子が仕返しのため再び暴行され、

それを苦に自殺した、というのだ。

杉崎が行った弁護に対して、

杉崎とエムザに損害賠償一億円を請求するという訴状が、

原告側の弁護士・不破憲一から届き、エムザで大問題となる

すぐに杉崎が呼び出され、

森岡、財津、怜子らが対応を協議。

しかし、訴状を見た杉崎は事務所を辞めると申し出る。

森岡は、もはや杉崎一人の問題ではないと言い、

法曹界が、いわば身内でもある弁護士自身を

懲罰するための訴訟を起こす、

ということは過去に例がなく、

これが認められれば日本の裁判システムを

揺るがす大問題だというが、杉崎は聞き入れない。

その動きを知った灯は、

エムザを辞めるという杉崎を止めることができず、

また、しおりは有給をとり休んでしまい、

プロボノは廃止同然という状況の中、

孤立してしまうのだった―― 

以上日テレホカベンHPより


今回は訴えられた杉崎がエムザに

辞表を提出するところから始まる。

事件は7年前の加害者弁護をした杉崎が執行猶予を

勝ち取った事で被害者が自殺してしまった事件にさかのぼる。

この事件は冒頭から何度か登場しているけれど、

卑劣な加害者を弁護して執行猶予を

勝ち取った事で加害者に再び襲われた事で

自殺した被害者・・・

それを見た杉崎はそれ以来弁護士として

色々な思いを巡らしていた。

実際にこの裁判は杉崎による

杉崎への裁判となるんだけれど、

自らを罰する事で世の中を変えようとする姿をみせた杉崎、

その思いを知った灯は果たして杉崎の思いを

受け止めて杉崎をいや法律に一石を投じるのか?

それは次回になる訳だけれど、

世の中色々な疑問の中に暮らしている訳だけれど、

確かに杉崎の言う通り世の中裁判官、警察官、政治家など

問われていいところで問われないケースは少なくない。

もちろん全て問われていないわけではないが、

やはり法律の壁に守られている感覚がある。

冤罪裁判がいい例だけれど、

裁判官に責任を問われる事はあまりにも少ないし、

立件した警察官が冤罪で問われた事も殆ど聞かない。

「それでもボクはやってない」という映画で

冤罪に問われた青年の姿が描かれていたけれど、

そのように常に有罪ありきという例が数多い事もある。

それを弁護する側が問われれば

確かに今まで問われなかった裁判官、警察官なども

罪に問われるようになるかもしれない。

実際に優秀な弁護士だから罪に問われる

というのは弁護士としては

何とも理不尽な事なのかもしれない。

裁判において誰にも弁護する権利があるから

何時も被害者側に立つとは限らない。

その中で平凡な被害者側の弁護士に優秀な加害者側の弁護士

となれば不利な状況でも判決が覆る可能性だってある。

私自身卑劣な犯罪者に対して執行猶予など

与えるそのものこそ本来は許されてはならないと感じているし、

私の正義の中では何でも更生できるわけじゃない

という正義がある。

弁護士の中には何でも更生できると考えている

愚かな考えを持つ弁護士もいるようだけれど、

それだけの覚悟があるのなら

やはり更生出来なかった時の責任を

問われる必要があるのでは?と私自身は考える。

それは人物鑑定判断に優れている必要もあるけれど、

事件の内容と心理分析に基づいた

客観的判断をした上で本当にその人が更生できるのか?

を判断すべきであり、

全てに対して更生を前提にしてはならないと考える。

今回の裁判については更生を前提にした

結果招いた自殺に対する損害賠償だと

認識して最終回を見守りたいと思う。

これまで数多くの難しい弁護を見てきたけれど、

本当に正しい判断をできるのかと言われると難しいけれど、

より良き判断ができるように弁護していくのだと思う。

最終回ではドラマのストーリーと共に

弁護士としてあるべき姿とは?なんなのかを色々考えたい。

ブログランキング・にほんブログ村へ

Ranking ブログランキングに参加しております。

ホカベンボクたちの正義 (講談社文庫 な 51-5)


涙をとどけて


ホカベン オリジナル・サウンドトラック
mixiチェック