22日公開の映画「Sweet Rain 死神の精度」を鑑賞した。

この映画は死神がターゲットにする相手を1週間観察し、

その生死を1週間で判定するストーリーである。

死神は登場するものの、

怖い死神ではなくごく普通の人間として表れ、

人生の生き方について観て行く事で

その心境が少しずつ変わっていく。
死神は死を司る神ではあるものの、

全てにおいて死の判断をされるとは

限らないのかもしれない。

確かに神様に救われたという

エピソードみたいな話があるように、

必ずしも死ぬとは決められていないと

考えると納得できるだろう。

今回ターゲットになったのは

27歳の苦情処理係の女性だけれど、

この女性の人生を通して死神が次第に

その心境を変化させていくところが

このストーリーの見所であり、かつ死について、

人生についても考えさせられる作品となるだろう。

キャスト

死神。不慮の死が予定されている

ターゲットを7日間観察した後、

実行か見送りかを決める仕事をしている。

音楽をこよなく愛するが何故か彼の出現する場所では

雨が降る雨男の死神千葉演じる金城武

バートン電器で苦情処理係として働く地味なOL。

両親、育ての親、そして婚約者と愛した人が

みんな自分より先に死んでいくため、

心を閉ざし気味・・・あるキッカケで

歌手デビューする藤木一恵演じる小西真奈美

つっぱって見せているが、根は真面目で正直なチンピラ。

子どものころに父親をなくし、

歌手だった母親にも捨てられた阿久津伸二演じる石田卓也

海沿いの美容室「ひまわり」店主。

千葉が死神であることを鋭く見抜く。

過去に子どもをもうけたが子育てを放棄し、

美容師として生計を立てているかずえ演じる富司純子

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

死神が現れるのは、人が不慮の死を迎える7日前。

観察期間の後、「実行」か「見送り」かを

判断するのが仕事だ。

楽しみは、CDショップで、

“ミュージック”を聴く事である。

今日の「ターゲット」は、27歳の一恵。

家族を亡くし、恋人にも先立たれた薄幸の女性だ。

しかし、ひょんなことから

音楽プロデューサーが彼女の声に惚れ込み、

歌手にならないかとスカウトされる。

一恵の将来を期待し、死神は死を「見送り」にする。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして死神がターゲットにした相手の

7日間でどう判定するか?

これがまずキーワードになるんだけれど、

そのキーワードは死である。

まあ当然といえば当然だけれど、

死神がターゲットにするのは不慮の死に対する

ターゲットという事だ。

今回ターゲットになった藤木一恵は27歳の

地味なOLで苦情処理係という

これまた嫌な仕事をしている。

苦情処理係って会社の敗戦処理部門と言える部門だけれど、

とにかくコールセンターというよりは

文句言わせ放題センターという感じだ。

私も普段から仕事をしていると

色々なところから苦情のオンパレードだけれど、

これも確り抑えるところを抑えないから苦情が来るわけで、

最近そういう毎日でうんざりしている。

そういう気持ちをわかるだけに

一恵の仕事は毎日が疲弊するだけの日々でもある。

そんな一恵を判定する死神千葉は

まず一恵に接近するところから始める。

そしてそこで語られた一恵のこれまでの人生は

本当に不幸に次ぐ不幸続きであり、

これだけ身近な人が次々と死んでいく姿を見てしまうと、

どうして?どうして?と思ってしまって当然だろう。

そして何で私だけ残るの?

と常に思っている日々だ。

そんな彼女も千葉と出会った事で

少し人生の考え方に対して変化が生まれ、

千葉もまた一恵を判定するに当たり人生とは?

という疑問にたどり着く。

そして運命の日に一恵は絶体絶命のピンチを迎えるが・・・

そのストーカーは実は音楽プロデューサーだった。

苦情の電話をしたところその声に

惚れ込み一恵を歌手デビューさせたいと

思っていたのだった。

この状況を見て千葉は彼女の死を見送る事にした。

それでも歌手としてデビューするとは

予想外の展開というべきものだけれど、

実際のデビュー曲「Sunny Day」は

そこそこのヒット曲となって時代を

象徴させるナンバーとなったが、その一恵も結婚し、

子どもも産まれた。

次のターゲットは40歳のヤクザ藤田だった。

このエピソードではヤクザよりも

チンピラの阿久津がメインではあるんだけれど、

この阿久津は過去に母親に捨てられ、

育ての親みたいだった藤田を慕った。

しかしヤクザの抗争の中で藤田は狙われ、

自らも生死の瀬戸際にいた。

そこで千葉は阿久津の人生を聞くうちに

ある過去が過ぎった。

そして運命の時千葉が下した判断とは?

これは劇場で観てほしい。

そして3番目のターゲットは70歳の美容師かずえ、

時は2028年今から20年後の世界だけれど、

正直20年後にお手伝いロボットが

完成しているのかな?

とちょっと不思議な感じもする。

もし本当に20年後そういうロボットがあるなら

私なら秘書として使うか、

家の家事を任せたいがまずないだろう。

そしてそこで千葉はかずえが千葉の事を死神と見抜く。

そのかずえは過去に・・・これは劇場で見てほしいけれど、

最後のターゲットで下す千葉の判断は?

そしてかずえの人生とは?

これ以降は劇場で観てほしいが、

作品の流れとしてはまずくないんだけれど、

正直43年の月日の中で空白の時間の出来事が

気になる部分ではあるがこれはエピソード2の

部分で出てこないだけで、

実際にはその間どんな人生を送ったのかは

原作を読まないとわからない部分らしい。

それは逆に想像の部分で考えてみる方が

良いかもしれないが、

その部分が抜けている事で何故彼女は

そういう判断をしたのかな?

と疑問になるかもしれない。

でもこの人生を振り返った時に

放棄したのが間違いだったのか?

と言われるとそうとうも言い切れないかもしれない。

藤木一恵という人生はとにかく

不幸の次ぐ不幸の連続の人生だ。

そのうち幸せだった時は婚約者との

日々と歌手デビューした日々、結婚生活の日々だった。

それ以外は相当な苦労を続いた人生だ。

その人生において死がキーワードになってしまった

一恵にとって何故あのような判断をしたのか?

と私が考えるには私の近くにいたら

愛する人すら死んでしまう。

そうなるぐらいなら私の傍から離れてしまった方が

愛する人のために良いと思ったとしても不思議じゃない。

それは劇中の終盤で知ることになるが、

愛する人に生きてほしいと思えば

そういう判断も止むを得ない判断なのかもしれない。

現実問題として考えると育児放棄

という事が問題視されるが、

全てが全て育児放棄したくてしている人ばかりじゃない。

熊本の病院で捨て子を預かる設備が話題になったけれど、

本当は育てたい、しかしその力が無い為

泣く泣く愛するわが子をより育ててもらえる人に

育ててもらった方がこの子の幸せと

壇上の思いで託す人もいる。

そう考えることができるなら

この映画で何故あのような判断を下したのか

理解できるのではないだろうか?

もちろんこれが良いとは言い切らないけれど、

世の中止むに止まない事情もある事も理解しておきたい。

総評として藤木一恵という人生は正直不幸

という名の人生だったかもしれないが、

それでもその人生は必ずしも

全てが不幸だった訳ではなかった。

その人生を終えた時どう判断するかは

実は死神より本人なのだという事を

この映画から感じることはできた。

人生最後までどう判断するかは

人生が終わる時まで判断すべき

じゃないという事なのだと・・・

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