1日公開の映画

「XX(エクスクロス)〜魔境伝説〜」(PG-12指定)

を鑑賞した。

この映画は第1回「このミステリーがすごい!」大賞で

話題となった上甲宣之の小説

「そのケータイはXX(エクスクロス)で」

を映画化した作品で、温泉地・阿鹿里村へ

やってきた2人の女子大生が村人に復習の女に襲われ、

ケータイを頼りに脱出を計る

スリリングサスペンスミステリーである。

ジェットコースターのように息を抜けない

90分間は最後の最後まで

ハラハラドキドキさせてくれるだろう。
ケータイを題材にした作品は数多くなってきた

ここ数年だけれど、

ケータイを頼りに恐怖から脱出する

というストーリーはある意味何を信じれば良いの?

という問いかけにも問われるし、

誰を信じればいいの?という問いかけにもなる。

ジャンルとしてホラーではないので

心霊現象というものではないところが

ある意味より心理的な部分とその原因を

確り示している点ではミステリーながら

逃げ切るには?

生き延びるには?

というキーワードと2人の絆を描かれていた。

疑問点となるケータイは何故圏外じゃない?

という問いは最近の日本のカバー率が

上がったからという結論でレビューしていきたい。

キャスト

友達思いでナイーブな性格のA型の女子大生。

初めてできた恋人の朝宮が他の女性とキスを

しているところを目撃してしまい、

大きなショックを受ける。

朝宮のことを忘れようと

親友の愛子と温泉旅行に向うが、

そこでは恐ろしい事が

待ち受けていた水野しより演じる松下奈緒

別れた男の名前なんてすぐに忘れてしまう

奔放な性格のB型の女子大生。

親友のしよりが落ち込んでいるのを見かねて、

温泉地・阿鹿里村へ傷心旅行に誘う。

しかしその旅行にはしよりへの計画された旅行だったが、

その愛子も別れた男性の元カノに襲われる

火請愛子演じる鈴木亜美

しよりと愛子の共通の友人。

ネットを使いこなすクールなIT娘。

Macを愛用しており、現在左足の怪我で自宅療養中で、

しよりの連絡を受けて温泉地・阿鹿里村と

物部昭について調べる橘弥生演じる中川翔子

しよりの元カレでしよりに浮気している

ところを目撃されて別れた。

しよりとやり直したいと思い愛子にある事を相談し、

しよりを助けに温泉地・阿鹿里村へ向うが

そこである事実が明らかになる

朝宮圭一演じる池内博之

黒尽くめの衣裳に身を包み、

キャリーバックを引きずりながら

日傘を差して歩いている謎の眼帯女。

愛子に対して相当な恨みを持っており

ハサミで愛子を襲うレイカ演じる小沢真珠

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

彼氏の浮気で落ち込むしよりは、

親友の愛子のすすめで温泉地・阿鹿里村へとやってきた。

温泉を楽しむ2人だったが途中喧嘩をしてしまい、

しよりは1人で宿泊先のロッジへと戻る。

すると突然、誰のものかわからない携帯電話が鳴り出した。

押入れからそれを見つけ出して通話ボタンを押すと、

そこから聞こえたのは男の声。彼は言う。

「今すぐ逃げろ! 足を切り落とされるぞ!!」。

と同時に、村人たちの様子が一変する。

襲われたしよりは携帯の声の主を

信じて逃げ出そうとするが、

愛子もまた謎の女に追われる。

しよりはこの状況を友人の弥生に連絡して

阿鹿里村と物部昭について調べてほしいと連絡し、

さらに愛子を信じない方が良いとも告げられた。

一方愛子も謎の女に追われ、

トイレでハサミを持って襲われ

絶体絶命のピンチを迎えていた。

逃げるしよりと愛子は果たして逃げ切る事ができるのか?

そして阿鹿里村の正体とは?

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしてこのストーリーは

4章に分かれて描かれており

何故このような状況になったのかを確り描かれている。

1章はプロローグ、2章はしより編、3章は愛子編、

そして4章は2つのケータイの末に・・・

という感じなので90分間殆ど息抜きなしな展開が続く。

まずプロローグは温泉地の阿鹿里村へ向う2人が

口論が原因で別々の行動を取る事になる。

そもそもこの温泉地へ来た目的と理由は解るとしても、

何故ここだったのか?

というのがこれから進んでいくストーリーの

キーワードにもなっていく。

そしてしよりはログハウスへ戻ると

何故か携帯のバイブの音に気づき耳にする。

そしてその携帯は物部昭という名前で着信があり、

携帯に出ると、「静か?」と問いに違うと答え、

そしてそこから

「今すぐそのから逃げろ!足を切り落とされるぞ!」

との声と同時に村は突然停電する。

そして停電して村は一変する。

訳がわからず何を信じて良いのか解らない

しよりは愛子へ連絡するが連絡が取れない。

しかしその直後メールでトイレで待っている

というメールが届きひとまずメールと

地図を頼りに村人に囲まれたログハウスから逃げ出す。

そして逃げ出して物部昭と連絡を取り、

この村に物部静が訪れている事に

心配になって連絡を取ったらしよりが

出た事で阿鹿里村の事を話、

そして静は既にその餌食になったと話す。

この話が本当なのかわからないしよりは

この心理的な恐怖の中で物部昭の声が

唯一の逃げ切る手がかりだった。

そしてしよりは友人の弥生に連絡をとって

阿鹿里村の事を調べてもらう。

そして物部昭の事も・・・

しかし弥生は愛子は信じない方がいいと告げる。

その意味が何だったのか?

しよりにはわかる術がなかったが、

とにかく時間がない愛子がいると

思われるトイレへ向った。

しかしそこには愛子はいなかった。

一方愛子はこの村へ連れてきた張本人?な訳だけれど、

何故かある人物と連絡を取る。

その相手は誰なのか?

そしてその愛子もまた謎の女レイカに

追われてトイレへ逃げ込んでいた。

しかし逃げ込んだ先で携帯が鳴り絶体絶命・・・

何とか凌いだと思った瞬間見つかってしまい

ハサミが愛子を襲う。

そして現れたロリータ風の女はレイカと名乗った。

最初は訳がわからない愛子はレイカの問いで思い出す。

自由奔放で数多くの男とつきあった愛子に

とっては1人の男を忘れるのも早かった。

しかしレイカは愛子に元カレを奪われた事を

忘れられずその恨みから愛子を殺しにやってきたのだ。

この時点で確実にわかる事はしよりも

愛子も罠にはめられたという事だ。

その筋書きは総評で私の憶測で書くとして、

襲われた愛子は必死でハサミを

かわすがもう逃げられない!

そこで起死回生の正当防衛に使ったのが2つの洗剤!

最初は何これ?

って笑うレイカも良く見たら混合厳禁

という激物へと変化し苦しみ出す。

その隙に愛子は逃げ出したのだった。

そして繋がった2つの恐怖は次の展開へと進む。

しよりは弥生に阿鹿里村と物部昭の結果を聞いて

阿鹿里村は存在しない事、

物部昭という学生は存在しないという事を告げられた。

愛子と連絡を取ろうとすると

また愛子と音信不通になった。

そして逃げようとするしよりに村人が襲い掛かる

しより絶対絶命!

一方逃げ出した愛子もまた簡易トイレへ逃げるが

またもレイカが襲ってくる。

今度はハサミが3番の大きさのハサミを持ち出した

レイカは愛子に容赦なく襲い掛かる。

恐怖の愛子は逃げる事ができない。

レイカがトイレをひっくり返した。

それに愛子は○○まみれになってついにキレる。

ドアを蹴っ飛ばし近くにあったチェーンソーを

持ち出して巨大ハサミ対チェーンソーの対決が始まった

両者一進一退の攻防で愛子は追い込まれる。

左足は負傷し絶体絶命!

しかしそこで起死回生のハリセンと

黄金の右足で窮地を脱する愛子は

再び液体をレイカに掛ける。

しかし同じ手は通用しないと言い放つ

レイカだったが次の瞬間それは

火気厳禁の文字が目に入り・・・レイカは炎に包まれた。

これで終わったかと思った愛子だったが、

不死身かレイカは!

立ち上がり襲ってくるが、

黄金の右足の回し蹴りでレイカをし止めた。

一方村人に囲まれたしよりも何とか暴れて逃げるが

その時に左足を挫いて捻挫してしまい

思うように逃げれないが、

村人も殆どが左足を負傷しており

条件が一緒になっただけだった。

そして逃げる2人はそれぞれの局面を迎えていた。

しよりはある人物に助けられるが、

それは罠でしよりは村人に捕まってしまう。

そして愛子は窮地を脱したが、

その直後弥生からしよりを助けてという連絡が届く。

その事を聞いた愛子は最初は迷うが、

最後は1つの理由でしよりを助けに向う。

果たしてしよりの運命は?

そして愛子はしよりを助けにいくが、

2人は無事逃げれるのか?

この先は劇場でとなるけれど、

総評としてこの事件は何故起きたのか?

というのがこのストーリーのキーワードとなる。

まずこの事件には必ず利害関係が

一致する相手がいなければ成立しない。

それは真犯人とレイカが繋がって成立したと

考えるのが説明として話が成立する。

しよりを自分のものとしたい

真犯人と愛子を殺したいレイカ、

その場所として1番都合のよい場所は

他ならぬ阿鹿里村だった。

確かにその山奥なら警察すらなかなか

来る事はないだろうしね。

そしてその村に何故レイカが居たのかを

考えればその筋を考えれば納得するのではないかと思う。

そして真犯人はしよりをはめる為に愛子に

頼み愛子をキッカケにして

この阿鹿里村へ誘う罠をするのだった。

真犯人の行動は好きになった相手を自分のものに

しようとする事に執念を燃やす。

これは真犯人の自己満足であり、

こんな真犯人に愛されてしまったら

愛されてしまったしよりは堪ったものじゃない。

愛子も状況が状況だけにしよりを思ってやったが、

これはB型の愛子が自由奔放な性格だった事が

このような行動をさせたと心理的に分析できる。

その性格が災いし、

愛子はレイカに狙われてしまうんだけれど、

愛子もその性格は否定しないし、

意外にそういう性格はA型のしよりは

憧れだったりする。

そのB型の愛子もA型のしよりの友達思いの性格に

憧れだったりする。

それぞれない部分が魅力的だって

事は誰にでもあることだし、

そのない部分を互いに補う事で絆が深まっていった。

しかし愛子の黄金の右足があったとはこれもビックリ!

この黄金の右足が最後は自らの身と

しよりを助ける事になった。

ケータイ2.0が繋いだ双方向の通信は

2人の絆を固く結束させていった事は

2.0がもたらした副産物だったといえる。

2.0というのはweb2.0をもじっているので、

これについてはIT辞典などで調べると良いでしょう。

ちなみにA型のしより演じた松下奈緒さんはAB型、

B型の愛子演じた鈴木亜美さんはA型です。

誕生日は偶然か2月8日と2月9日と1日違いと

これはたまたま偶然かな?

最後にミステリーとしてはかなり完成度も高く、

キャラクターの印象も鮮烈だった。

レイカは本当に13日の金曜日のジェイソンに匹敵する位

個性的なキャラクターだった。

事件には必ず理由がある。

その理由に辿り着き乗り越えた先に

2人の強い絆がそこにあった。

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