23日公開の映画「ミッドナイト イーグル」を鑑賞した。

この映画は高嶋哲夫原作の「ミッドナイト イーグル」

ミステリーを映画化した作品で、

横田基地から盗まれたステルス機に

大量破壊兵器が搭載されており、

某国の工作員が日本壊滅を目的にした危機を

3人のジャーナリストと自衛隊員が

その計画を阻止するストーリーである。

内容は7年前のホワイトアウトと似ているので、

その拡大版と考えてみる事が

できる作品となっている感じだ。
7年前に織田裕二主演でホワイトアウトを鑑賞したけれど、

あの時は巨大ダムに対して今回はステルス機に

代わって守備範囲が広がったというのが今回の作品になる。

某国という当りある程度見当する事はできるが、

名指しできないのは色々問題があるため

私は某国工作員はあの近くて遠い国として

国連が定めるテロ支援国家を想定している。

国を守る上では法律なんて考えていたら

何もできない訳で、非常体制時どのように

回避すべきか考えてみる作品になるだろう。

キャスト

国際的に有名な報道カメラマンだったが、

戦場でのある体験が原因で

今は北アルプスで星を撮影している。

偶然撮った写真がステルス機という事がわかり、

新聞記者の落合に誘われて真実を確認しに

向う西崎優二演じる大沢たかお

東洋新聞記者である記事が原因で松本支局へ左遷された。

しかし北アルプスでステルス機が墜落したのを知り、

西崎と北アルプスへ向う落合信一郎演じる玉木宏

三等陸佐でステルス機墜落により、

その回収に派遣されたが、

工作員により狙撃された西崎、落合に助けられ、

2人と共にステルス機に積まれた

ミサイルを目指す佐伯明彦演じる吉田栄作

西崎の亡き義理の妻の妹で週刊「WISE」記者、

西崎の1人息子の優を育てている。

ステルス機墜落事件に関わる情報を察知し、

事件を追ううちにある工作員に辿りつく

有沢慶子演じる竹内結子

週刊「WISE」編集長でかなりの情報通。

裏で色々な情報を握っている

宮田忠夫演じる石黒賢

ステルス機ミッドナイトイーグルに搭載された

ミサイルが日本の運命が掛かっている事を伝えられ、

日本の運命に決断を迫られる渡良瀬隆文演じる藤竜也

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

北アルプス山中に墜落したステルス爆撃機に隠された謎。

吹雪の中、日本を救う男たちの戦いが始まる

戦場カメラマンとして活躍していた西崎は、

現実に傷つき、また病気の妻を顧みずに

死なせてしまった事を悔やむ日々を送っていた。

ある夜、冬の山中で西崎は空を飛ぶ赤い光を撮影する。

それは北アルプスに落下していく

米軍のステルス爆撃機だった。

すぐに自衛隊の特殊部隊が送り込まれた。

ステルスには「特殊爆弾」が搭載されていた。

一方、西崎も後輩の新聞記者と共に墜落現場へ向かう。

しかし予想外の難関が彼らを待ち受けていた。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして、

未曾有の危機に対しては憲法第9条なぞ

意味を成さない訳で、

とにかくどんな手段でも被害を防ぐ事を念頭に

置いて行動しなければならない。

まず今回の事件については、某国工作員が日本に侵入し、

横田基地から米軍のステルス機を盗んで

さらにわざと人や救助機が入り込むのが

困難な真冬の北アルプスへ墜落させる。

これだけならただの墜落事故で終わるが、

この事件は国民に公表できない

核弾頭を搭載されたミサイルが搭載されており、

それには時限爆弾までセットされていた。

そしてそのステルス機の周辺には

工作員が待ち伏せと本当にここまで

準備周到に計画されるとは警備が

甘いのかそれとも某国の工作が上なのか判断が難しいが、

いずれにしてもこうなった以上阻止しなければならない。

そしてそれを偶然見て撮ってしまった

西崎は落合にその写真について

確かめに行きましょうと促され確かめに向うが、

西崎は消極的だった。

その理由が戦場で目の前に死んでいった

子供がいたからだったけれど、

いくら戦場で数多くの悲劇を見続けても

目の前で死んでしまった光景はショックに近い。

ジャーナリストの仕事は過酷だが、

それ以上にタフでなければならない。

現場から離れていた西崎には

向いながらも何か不安があった。

一方東京では西崎の亡き妻の妹有沢が

ある事件を追っていた。

その事件には今回のステルス機が

盗まれた事に関わる事だった。

そして西崎と落合が進むうちに狙撃を受けてしまい、

間一髪逃げ切るが、

その途中でステルス機を目指していた自衛隊と遭遇し、

工作員の狙撃を教えて1人だけ生き残る。

その生き残ったのが三等陸佐の佐伯明彦だった。

この出会いがのち重要なポイントとなっていく。

一方東京では工作員の情報を入手していた

有沢たちが工作員と対面し、匿うが、

工作員の仲間に発見され連れ去られる。

ここで本来なら警察に連絡すべきだが、

連絡せず危険を顧みず2人で助けに向う。

これはハッキリ行って危険過ぎる。

機転が利かなかったと差し引いても

危ない橋を渡り過ぎているし、

これが国家非常事態でなければ

処罰対象なので今回は例外としたい。

そしてそこでステルス機ミッドナイトイーグルの

重大なカギが握られていた。

これは劇場で確認してほしいけれど、

一方で西崎ら3人はミッドナイトイーグルに

辿り着くけれど、そこでは衝撃的な光景を目にする。

時限爆弾装置がすでに作動しており、

解除パスワードを入れないと停止しない。

そうじゃなくても工作員に襲われ

さらに工作員30人以上が迫っていた。

果たして時限爆弾は解除できるのか?

そして工作員からミッドナイトイーグルに

積まれたミサイルは守り切れるのか?

日本の運命は3人に掛かっていた。

この先は劇場で観てほしいけれど、

これだけ大規模な展開をするなら

もう少し壮絶な銃撃戦をやった方が

緊迫感があったのではと思うし、

どうも工作員と銃撃戦をしているのに

あのような余裕があるのか?

とこちらが思ってしまう。

そしてそのカギを握っているものも

どうしてあのような事をしたのか?

下手にカギを持たずにいれば成功しただろうに

ここはミステリーフィクションの甘い部分かもしれない。

ゆえにミステリー小説という割には緊迫感が薄いし、

日本機関もあのような対応で本当にテロと戦えるのか?

と思ってしまう。

それ以上に事件は会議室で起こっているんじゃない!

現場で起こっているんだ!

事件は待ってくれないのだから、

全ての判断は現場に委ねなければならないだろう。

ただ最終決定しなければならない項目については

速やかに判断する必要はある。

総評としてはテロに対して緊迫感には欠けたものの、

命を救うためには犠牲と引換えに

守らなければならない事は確り描かれていた。

そしてその責任は全て私が負うと、

そして子供に私を恨めという覚悟を

見せたのはある意味良かった。

そして現場の判断が1番確実に判断できる事も描いた。

これが有事なら今の総理大臣に

この覚悟があるとは思えないと思ったのは私だけだろうか?

何かを失っても守らなければならない人がいる。

そしてその為に命を落としていく人もいる。

その心理的な部分では十分伝わったストーリーだった。

ブログランキング・にほんブログ村へ

Ranking ブログランキングに参加しております。

ミッドナイトイーグル (文春文庫)


ミッドナイトイーグル
mixiチェック