27日公開の映画

「クローズZERO」(PG-12指定)を鑑賞した。

この映画は高橋ヒロシ原作の「クローズ」の

映画オリジナル版で不良ばかり集まる

鈴蘭高校でケンカによる鈴蘭制覇の争いを

繰り広げるストーリーである。

ワルガキばかり最近やたらと注目されるが、

ワルガキ肯定映画として観てしまうと

違和感ありありな映画となるだろう。
思えば10月のワイドショーの大半が亀田家問題で

今だに永遠と続いているが、

ワルガキをそもそも持ち上げたのは

この映画製作のTBSでまるで

ワルガキ賞賛肯定映画を作りたかった感じだ。

三池監督といえば9月に

「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」が

公開されたがあれはまだSF的な部分と

弱肉強食の世界を前提に製作されているので

殺し合いをしても全然問題ないが、

この映画の舞台は現代の高校が舞台という事で、

実際にこのような高校があったら

どうやって教育しているのか?

ある意味疑問符がついてしまう。

鈴蘭制覇とは言っても何をもって

鈴蘭制覇とするのか?

ワルガキ賞賛映画にメスを入れる!

キャスト

父親は劉生会滝谷組組長。

父親から鈴蘭制覇をしたら

組の跡目を継がせるち約束される。

ポーカーフェイスで人付き合いが苦手な

滝谷源治演じる小栗旬

鈴蘭最大の勢力芹沢軍団を率いる

鈴蘭制覇に最も近いといわれる

芹沢多摩雄演じる山田孝之

歌もダンスもバツグンで

地元の有名人でライブハウスで歌っている。

源治と出会い鈴蘭の抗争に巻き込まれる逢沢ルカ

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

鈴蘭高校は、不吉な嫌われモノ(通称:カラス)

である不良学生が集まる、

偏差値最低・品性最悪の男子校。

多数の派閥が覇権を巡り勢力争いを繰り返すが、

いまだ統一・制覇されたことはない……。

現在の最大勢力は、3年の芹沢多摩雄率いる

“芹沢軍団”。他に実力ナンバー1の林田恵、

“武装戦線”の四天王のひとり阪東ヒデトなどもいる。

そこへ、鈴蘭制覇を本気で狙う滝谷源治が転入してきた。

源治は鈴蘭OBで早秋一家矢崎組の

チンピラ・片桐拳と友人になる。

拳のとりなしで一匹狼の源治にも仲間が集まり、

新勢力GPS(源治パーフェクト制覇)を旗揚げ。

かくして抗争はより一層激化し、

遂に源治と芹沢……二匹の鴉が、雌雄を決する時が来る。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして

この作品正直PG-12よりR-15でしょう。

近親相姦と実際の殴り合いを同等に扱いますか?

最近の世間の反応を感じるに親公認なら

小学生でもケンカ上等と教えても

良いという感じがしてしまう。

それはあとで置いとくとして、

話は全員倒して高校の頂点に立て

という解りやすい単純明快なストーリーだ。

ルールは殺さない限り殴り続けて良い

というルールがある位で、

あとは何やってもいい感じだ。

ただ卑怯な手は使うな位か?

しかし強いだけでは人は集まらないし、

ケンカだけで頂点を目指すというのは

まさにアンフェアな世界だ。

結局強くて人望があれば良いみたいな世界で

頭脳明晰である必要はない訳で、

数と強さの論理では

今の世界勝ちつづけられるわけもない。

どっかの島国で井戸の蛙的な争いをしている感じだ。

あれだけ殴り合ってボコボコになったら

大半は病院行きという感じだ。

それでも最後はそれ以上に強い奴がいた

というまさに世間知らず的な結末を

迎えるのがさすがZEROと

釘打っているだけの事はある。

結局この作品は殴り合っている事を

面白いという感覚でしか観る事ができなかった。

話を前半に戻すと、

最後にいくら注意書きを表示しても

映画の最後なんて席を立つ人が

多い訳で全く効果なしで、

あの表示をするなら最初に表示しておくべきだろう。

一部を除いて全員が未成年で

無免許、ノーヘル、タバコ、アルコール、ダーツ刺しなど

どれも法令違反ばかりのオンパレードで

いくら非現実的でも設定が現代である以上

これをはいそうでしたかと

アッサリ済ませるのが

どうも映画とはいえ納得できない面がある。

それは話の筋が通ってそういうのがあるなら

ともかく少なくてもわきまえのない人が

観る作品ではないだろう。

それならまだヤクザ映画の方が

まだ筋が通るというものだ。

総評としてそんなに暴れたければ

ボクシングやプロレス、K-1、総合格闘技で

ルールの下思い存分暴れろという感じだ。

ワルガキに理解がないわけじゃないが、

それもある程度法令順守という条件がある。

態度が悪いだけならいざ知らず

法令違反のオンパレードでは

とてもじゃないがワルガキをかばう気はない。

ワルガキブームとは言ってもそれは法令の元にある。

最近のワルガキと称される人たちが

引退勧告、永久追放、業界追放

といわれる中で

このような映画が賞賛されるのは如何なものか?

こういう法令違反オンパレード映画こそ

業界追放なのでは?

アニメや漫画の世界なら非現実的話と片付けられるが、

実写はそうはいかない。

申し訳ないがこの作品は亀田ブームに乗って

ワルガキ賞賛を描きたかっただけとしか

受け止める事ができなかった。

良い子の皆様は本当のワルガキと

いうものが法令に触れていない中で

成り立っている事を良く学んで頂きたい。

ワルガキをかばうという事は

それだけの理由があるという事を察する事だ。

ブログランキング・にほんブログ村へ

Ranking ブログランキングに参加しております。

クローズZERO OFFICIAL PHOTO BOOK (AKITA DX SERIES)


「クローズ ZERO」オリジナル・サウンドトラック


明日はどっちだ!!!
mixiチェック