15日Jリーグ第20節が行われ、
アルビレックス新潟は
10位名古屋グランパスエイトと対戦し、
4対0で勝利し10勝5敗5分勝ち点35得失点差+6で
4位を確保し、中越沖地震の被災者に捧げる勝利を挙げた。
地震後初めて開催されたホームでの試合は
42015人の観客の黙祷で始まった。
アルビレックス新潟は
10位名古屋グランパスエイトと対戦し、
4対0で勝利し10勝5敗5分勝ち点35得失点差+6で
4位を確保し、中越沖地震の被災者に捧げる勝利を挙げた。
地震後初めて開催されたホームでの試合は
42015人の観客の黙祷で始まった。
丁度1ヶ月前に起きた中越沖地震から1ヶ月、
柏崎市中心に多くの被災者が
今も不自由な生活を余儀なくされ、
多くの方が亡くなられた。
3年前も三条の洪水で多くの方を亡くし、
中越地震では選手たちは地震の翌日に
磐田で試合をし勝利を捧げるために最後まで走り抜いた。
その後選手たちは被災地に被災者を励ましに
支援活動を実施した。
それからまだ3年も経たない中で起きた大地震、
再びがんばろう新潟の活動が復活する事は
正直不本意なのだろうけれど、
過去類をみない同一地域による被災は
故郷を想う人達がこの試合で少しでも元気になってほしい。
そして新潟が元気であることを証明したいと思ったはずだ。
アルビレックス新潟のフォーメーションは4−4−2
GK北野
DF
右SB内田、CB千代反田、CB永田、左SB松尾
MF
ボランチ 本間、千葉
右MFマルシオ 左MF坂本
FW
エジミウソン、矢野
前節と同じメンバーでスタートしたが、
この試合でシルビーニョが復帰した。
試合は前半からそれぞれの持ち味を出す展開だったけれど、
名古屋は3バックで臨んだものの、
中盤との距離が図れず新潟は中盤からチャンスを掴む、
そして前半11分に左サイドから
オーバーラップしたDF松尾のクロスを
MF本間がヘディングでは初のゴールを奪い先制する。
名古屋も矢野とエジミウソンの高さは
警戒していただろうが、
まさか173cmの本間に決められるとは
GK楢崎も予想外だったかもしれない。
その後名古屋も前線からチャンスを掴むが
思うように機能せず、
頼みのFWヨンセンは完全に封じられ、
ボールも尽くゴールを割っていく。
そして攻め切れない名古屋を隙をついて
新潟は前半34分DF千代反田のロングフィートを
FW矢野が反応し、
DF2人を振り切りGK楢崎の壁を
破るゴールで追加点を上げる。
このまま前半は新潟が主導権を握ったまま終わった。
ハーフタイムでは今日高校野球で地元の新潟明訓高校が
甲府商に延長12回2対1で勝利した事のアナウンスが
流れてスタンドのボルテージはさらに上がる。
サッカー場で野球の試合結果が流れるのは珍しいけれど、
これも地元重視のJリーグだからこそ
できるのだと感じる瞬間だった。
新潟をさらに元気にしようと盛り上がるビックスワン!
後半名古屋はシステムを3−5−2から4−4−2に
変更するために2枚のカードを切ってくる。
確かに2点差もあり、
さらにシステムが機能していなかった事を
差し引いてもこの采配はわからないではないが
かなり早い仕掛けにこれが名古屋を苦しめることになる。
後半早々システムが変わった名古屋に
苦戦する新潟だったが、
後半早々の3分にカウンターからDFに
当たったこぼれ球をFWエジミウソンが拾ってシュートし、
またもGK楢崎の壁を破り3対0と大きく主導権を握った。
その後名古屋に悪夢が訪れる。
後半10分頃にFWヨンセンが負傷で交代することになり、
ここで名古屋は全てのカードを使い切る。
そしてその後後半20分頃に名古屋は
MF金が負傷でフィールドを離れる。
この時点で名古屋には交代するカードが
残っておらず交代する事ができず10人での
戦いを強いられる事になった。
これで攻めてを無くした名古屋に対して
新潟は故障明けのMFシルビーニョを
投入して中盤の支配権を握ると、
後半34分にFWエジミウソンが
この試合2ゴール目となるゴールで4点差を付けた。
その後は名古屋に攻める手がなく、
最終ラインでボールを回すだけになり、
新潟は中央を確り固め、サイド攻撃だけに備えた。
試合はそのまま終了し今季最高の42015人の観客と
被災者に捧げる勝ち点3を獲得した。
この試合ではとにかく勝って被災した方々に
少しでも元気になってほしいと
いう思いが強かった試合だった。
それは観客の声援から強く感じ、
さらに選手は喪章をつけてプレーした。
新潟に少しでも力に慣れればと
私自身も中越地震同様今回もアルビレックス新潟を
通じて義援金を寄付させて頂きました。
その思いを胸に闘ったこの試合では
名古屋のキーマンである中央のFWヨンセン、
そしてサイドの本田、
中央の藤田を完全に封じた事で主導権を握る事ができた。
オランダ人監督なのでオランダのトータルフットボールを
軸に組み立てている名古屋だけれど、
そのキーポイントを抑えられたり
そのポジションに主力が欠場すると
機能しなくなる欠点も持っている。
この試合でもヨンセンを抑えられた名古屋は
攻め手を完全に欠く事になり、
さらにヨンセンが負傷交代すると
殆ど攻め手を欠いた。
それに付け込んだ新潟は完成度の良くない
DF陣の弱点をついてサイドから揺さぶった。
その結果左から、右から、中央から効率よく攻めた事で
名古屋のDF陣を完全に崩壊させた。
新潟の守備も前節のガンバ大阪戦では
ガンバ大阪の破壊力の前に屈したが、
この試合では最終ラインでやや不用意な
ボール回しがあったものの、決定機では確り抑え、
ボランチの千葉がピンチを未然に防いで
対処したことで大きなピンチは少なかった。
さらにこの試合から復帰した
シルビーニョが切り札として使えるのも大きい。
中盤のキープ力が落ちた時に
シルビーニョを投入することで中盤のキープ力を上昇させ、
さらに前線へ制度の高いパスを供給する。
シルビーニョに頼らなくても機能するようになった
中盤はシルビーニョが戻ってきたことで
さらに大きなオプションが広がった。
これから新潟が上位を狙う上で
シルビーニョが当面スーパーサブだが、
試合感とフィジカルが戻ってくれば
今度は攻撃的MFでマルシオと組んで
攻撃に専念する事も可能だ。
守備ではベースが整った中であとは攻撃で
いかに厚くできるか?
U−20の河原、田中亜も攻撃の切り札として
あるだけに色々なパターンを組める分
何がベストなのか難しい面もある。
それでも今後の戦いにおいてオプションを
確り確認できたのは大きかった。
これで新潟は3,4位グループを
鹿島とともに形成できそうな状況にあるので、
次のアウエー神戸戦では確り勝ち点を
獲得してホームに戻って来たいところだ。
1勝でも多く勝ち被災者を元気付けられるように
闘え!新潟!そしてがんばろう新潟!
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アルビレックス新潟の奇跡―白鳥スタジアムに舞う (Big comic books)
ニイガタ現象―日本海サッカー天国の誕生をめぐって
アルビレックス新潟11年史―1996-2006
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磐田で試合をし勝利を捧げるために最後まで走り抜いた。
その後選手たちは被災地に被災者を励ましに
支援活動を実施した。
それからまだ3年も経たない中で起きた大地震、
再びがんばろう新潟の活動が復活する事は
正直不本意なのだろうけれど、
過去類をみない同一地域による被災は
故郷を想う人達がこの試合で少しでも元気になってほしい。
そして新潟が元気であることを証明したいと思ったはずだ。
アルビレックス新潟のフォーメーションは4−4−2
GK北野
DF
右SB内田、CB千代反田、CB永田、左SB松尾
MF
ボランチ 本間、千葉
右MFマルシオ 左MF坂本
FW
エジミウソン、矢野
前節と同じメンバーでスタートしたが、
この試合でシルビーニョが復帰した。
試合は前半からそれぞれの持ち味を出す展開だったけれど、
名古屋は3バックで臨んだものの、
中盤との距離が図れず新潟は中盤からチャンスを掴む、
そして前半11分に左サイドから
オーバーラップしたDF松尾のクロスを
MF本間がヘディングでは初のゴールを奪い先制する。
名古屋も矢野とエジミウソンの高さは
警戒していただろうが、
まさか173cmの本間に決められるとは
GK楢崎も予想外だったかもしれない。
その後名古屋も前線からチャンスを掴むが
思うように機能せず、
頼みのFWヨンセンは完全に封じられ、
ボールも尽くゴールを割っていく。
そして攻め切れない名古屋を隙をついて
新潟は前半34分DF千代反田のロングフィートを
FW矢野が反応し、
DF2人を振り切りGK楢崎の壁を
破るゴールで追加点を上げる。
このまま前半は新潟が主導権を握ったまま終わった。
ハーフタイムでは今日高校野球で地元の新潟明訓高校が
甲府商に延長12回2対1で勝利した事のアナウンスが
流れてスタンドのボルテージはさらに上がる。
サッカー場で野球の試合結果が流れるのは珍しいけれど、
これも地元重視のJリーグだからこそ
できるのだと感じる瞬間だった。
新潟をさらに元気にしようと盛り上がるビックスワン!
後半名古屋はシステムを3−5−2から4−4−2に
変更するために2枚のカードを切ってくる。
確かに2点差もあり、
さらにシステムが機能していなかった事を
差し引いてもこの采配はわからないではないが
かなり早い仕掛けにこれが名古屋を苦しめることになる。
後半早々システムが変わった名古屋に
苦戦する新潟だったが、
後半早々の3分にカウンターからDFに
当たったこぼれ球をFWエジミウソンが拾ってシュートし、
またもGK楢崎の壁を破り3対0と大きく主導権を握った。
その後名古屋に悪夢が訪れる。
後半10分頃にFWヨンセンが負傷で交代することになり、
ここで名古屋は全てのカードを使い切る。
そしてその後後半20分頃に名古屋は
MF金が負傷でフィールドを離れる。
この時点で名古屋には交代するカードが
残っておらず交代する事ができず10人での
戦いを強いられる事になった。
これで攻めてを無くした名古屋に対して
新潟は故障明けのMFシルビーニョを
投入して中盤の支配権を握ると、
後半34分にFWエジミウソンが
この試合2ゴール目となるゴールで4点差を付けた。
その後は名古屋に攻める手がなく、
最終ラインでボールを回すだけになり、
新潟は中央を確り固め、サイド攻撃だけに備えた。
試合はそのまま終了し今季最高の42015人の観客と
被災者に捧げる勝ち点3を獲得した。
この試合ではとにかく勝って被災した方々に
少しでも元気になってほしいと
いう思いが強かった試合だった。
それは観客の声援から強く感じ、
さらに選手は喪章をつけてプレーした。
新潟に少しでも力に慣れればと
私自身も中越地震同様今回もアルビレックス新潟を
通じて義援金を寄付させて頂きました。
その思いを胸に闘ったこの試合では
名古屋のキーマンである中央のFWヨンセン、
そしてサイドの本田、
中央の藤田を完全に封じた事で主導権を握る事ができた。
オランダ人監督なのでオランダのトータルフットボールを
軸に組み立てている名古屋だけれど、
そのキーポイントを抑えられたり
そのポジションに主力が欠場すると
機能しなくなる欠点も持っている。
この試合でもヨンセンを抑えられた名古屋は
攻め手を完全に欠く事になり、
さらにヨンセンが負傷交代すると
殆ど攻め手を欠いた。
それに付け込んだ新潟は完成度の良くない
DF陣の弱点をついてサイドから揺さぶった。
その結果左から、右から、中央から効率よく攻めた事で
名古屋のDF陣を完全に崩壊させた。
新潟の守備も前節のガンバ大阪戦では
ガンバ大阪の破壊力の前に屈したが、
この試合では最終ラインでやや不用意な
ボール回しがあったものの、決定機では確り抑え、
ボランチの千葉がピンチを未然に防いで
対処したことで大きなピンチは少なかった。
さらにこの試合から復帰した
シルビーニョが切り札として使えるのも大きい。
中盤のキープ力が落ちた時に
シルビーニョを投入することで中盤のキープ力を上昇させ、
さらに前線へ制度の高いパスを供給する。
シルビーニョに頼らなくても機能するようになった
中盤はシルビーニョが戻ってきたことで
さらに大きなオプションが広がった。
これから新潟が上位を狙う上で
シルビーニョが当面スーパーサブだが、
試合感とフィジカルが戻ってくれば
今度は攻撃的MFでマルシオと組んで
攻撃に専念する事も可能だ。
守備ではベースが整った中であとは攻撃で
いかに厚くできるか?
U−20の河原、田中亜も攻撃の切り札として
あるだけに色々なパターンを組める分
何がベストなのか難しい面もある。
それでも今後の戦いにおいてオプションを
確り確認できたのは大きかった。
これで新潟は3,4位グループを
鹿島とともに形成できそうな状況にあるので、
次のアウエー神戸戦では確り勝ち点を
獲得してホームに戻って来たいところだ。
1勝でも多く勝ち被災者を元気付けられるように
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