25日アジア・カップ準決勝
日本代表対サウジアラビア代表の試合がハノイで行われ、
2対3でサウジアラビアの個人技の前に敗れ
準決勝で敗退し3位決定戦へ回った。
試合は前半から日本が中盤を支配するが、
サウジアラビアもカウンターからの速攻で対抗する。
試合が動いたのは前半35分サウジアラビアの
FKのチャンスにFWY・アルカフタニに
決められ先制を許すが、
その直後の前半36分CKからDF中澤のヘディングが
決まり前半は1対1で折り返す。
後半開始早々日本は集中できないディフェンス陣を突かれ、
FWムアトに決まられ逆転を許すが、
後半8分CKからDF阿部のオーバーヘッドが
決まり同点に追いつく。
しかしサウジアラビアは後半11分にカウンターから
FWムアトに個人技で2ゴール目を決められ、
再びリードを許す。
日本も再三チャンスを作るが最後の最後まで
ゴールを敗れず無念のホイッスルが響いた。
これで日本の3連覇の夢は準決勝で途切れた。
日本代表対サウジアラビア代表の試合がハノイで行われ、
2対3でサウジアラビアの個人技の前に敗れ
準決勝で敗退し3位決定戦へ回った。
試合は前半から日本が中盤を支配するが、
サウジアラビアもカウンターからの速攻で対抗する。
試合が動いたのは前半35分サウジアラビアの
FKのチャンスにFWY・アルカフタニに
決められ先制を許すが、
その直後の前半36分CKからDF中澤のヘディングが
決まり前半は1対1で折り返す。
後半開始早々日本は集中できないディフェンス陣を突かれ、
FWムアトに決まられ逆転を許すが、
後半8分CKからDF阿部のオーバーヘッドが
決まり同点に追いつく。
しかしサウジアラビアは後半11分にカウンターから
FWムアトに個人技で2ゴール目を決められ、
再びリードを許す。
日本も再三チャンスを作るが最後の最後まで
ゴールを敗れず無念のホイッスルが響いた。
これで日本の3連覇の夢は準決勝で途切れた。
壮絶な打ち合いになった試合だったけれど、
最終的には運動量より個人技が勝負を分けた試合だった。
FW高原が完全にマークされ
思うようにボールを回せない中で、
チャンスを作るが決定力を欠いた。
この試合の敗因とオシムジャパンの
今後の課題について書いていく。
日本代表のフォーメーションは4−4−2
GK川口
DF
右SB加地、CB中澤、CB阿部、左SB駒野
MF
右MF中村俊輔、ボランチ中村憲、鈴木啓、左MF遠藤
FW高原、巻
予選3戦目から同じメンバーで臨んだ。
試合は前半から日本の持ち味である
中盤のパスサッカーから始まった。
サウジアラビアの伝統である守備から
速攻カウンターでチャンスを窺うサッカーは健在、
それぞれ持ち味を出しながら試合は展開するが
前半35分にFKから失点を許してしまう。
今回の日本代表は中澤以外のセンターバックは
坪井しか選出しておらずこれまで
本来のポジションでないセンターバックで
先発してきた阿部はよく守ったけれど、
やっぱり本職のセンターバックの選手じゃない事が
最終的に高さで勝てない部分をのぞかせてしまった。
闘莉王だったらという事もあるだろうが、
やはりオールラウンドプレーヤーであっても
長い試合本来のポジションでないポジションで
プレーする事はどこかでミスを増やす原因になってしまった。
その直後すぐにDF中澤のヘディングで追いつく。
前半はミスもありながらも
サウジアラビアの攻撃を1点に抑えた。
しかし後半になると状況が一変する集中し切れていない中で
後半2分に左サイドを破られFWムアトに決められる。
運動量でカバーしてきた日本は
個人技で破られ苦しい展開になるも、
後半8分にCKからMF遠藤のクロスのこぼれ球を
DF阿部の絶妙なオーバーヘッドキックで同点に追いつく。
しかし喜びもつかの間に日本は速攻カウンターを食らい、
FWムアトに中澤と阿部が振り切られて
ゴールを許してしまった。
中澤は空中戦では絶対の強さを誇るが、
フィールドでは絶対ではないし、
阿部も負傷した左手の影響もあって
本来のプレーができない時間帯だった。
日本も反撃に出るがサウジアラビアは
ここから守備を固めてカウンターに出る戦術に
徹して守備は体を張り、
攻撃は3人で攻める攻撃に徹した。
これが日本の攻撃を手詰まりにさせ始め、
ミドルシュートもゴールバーを叩く不運も重なった。
結局オシムチルドレンの羽生投入も
決定的シュートを再び外し、
最後は走っているだけに終始した。
最後はGK川口も上がったが跳ね返された。
まずこの試合の敗因はやはり最後の最後まで
オシムチルドレンに拘った事が最終的に仇となった。
巻、羽生を投入したが5試合で活躍できたのは
明らかに格下だったベトナムだけという
中東勢相手には全くといって良いほど通用しなかった。
中村俊輔、高原は別格として
それ以外でジーコ時代に召集経験ない選手で
良かったのは私自身の中では
献身的な守備をしたボランチの鈴木啓太位だ。
中村憲剛は及第点をギリギリ貰える程度だが
ボランチとして考えるなら控えか攻守の右サイドなら
良いもののボランチとしては守備面で
遠藤のボランチより全然物足りない。
代表でレギュラーボランチか?
と捉えるとやはり阿部の方が上だろう。
それ以外にも矢野貴章、羽生、山岸、水野、
橋本、大田、伊野波、川島が新戦力として選ばれたが、
GKは別としてもこの中で技術のある選手は
水野と伊野波位かな?
羽生、山岸についてはとてもじゃないが
オシム監督でなければ選ばないだろうし、
他の選手も代表に選ばれるだけの技術は
一歩も二歩も足りない。
結果的にオシムジャパンの全容はチルドレンを溺愛しつつ、
運動量と走れる選手を集めただけのメンバーだった。
過去10年サウジアラビア相手に苦手意識なく
戦えたのは選ばれた代表選手の個人技の技術が
あったからこそサウジアラビアの個人技を
封じる事ができた訳で、
運動量だけでは抑えられない事をこの試合で
はっきり露呈してしまった。
ジーコチルドレンと呼ばれた
柳沢、小笠原、中田浩二は確かに
ジーコのお気に入りだった。
しかし彼らは海外のクラブにオファーを受け、
中田浩二のように海外の上位クラブの
レギュラーをはれるほどの個人技を持っていた。
今回代表を外れた中田浩二と選ばれた
羽生、山岸を比べたらとてもじゃないが遠く及ばない。
個人技を放棄した結果が溺愛だった。
次に最大の敗因と言うべき部分は
オールラウンドに拘り過ぎた事だ!
今回最終的に固定したメンバーで
本来のポジションでない阿部と駒野を慣れない
ポジションで長期的に使った事が
最終的なほころびとなった。
破られた左サイドがそれを物語っていた。
それ以上にオシム監督はメンバー召集で
既に最大の過ちをやっている。
今回召集されたメンバーはGK3人と
FW4人は正当な数だが、
DFわずか4人、MFなんと12人という登録は
他の国をみても異常なアンバランスだ。
このメンバーでは4−4−2では
加地の控えは不在だし、
CBも中澤、坪井、伊野波の3人しかいない。
左サイドバック至ってはクラブで専門にやっている選手が
いないという3−5−2にしても明らかに数が足りない。
オシム監督は足りない部分を
ボランチの今野と阿部で埋める突貫工事で編成したが、
これが通じるのはどうやっても2試合が限界であり、
最長6試合戦うカップ戦やリーグ戦では
次第にミスが生まれ始めるものだ。
今日の敗戦も左サイドを破られたシーンを
多数観る事になった。
少なからず4−4−2と3−5−2、
4−3−3システムをやるならCBは最低4人、
サイドバックは最低3人以上いなければ
とてもじゃないが持たない。
23人中オールラウンドプレーヤーは
1,2人要るのは助かるが
これが3,4人いると逆に弱点と化す。
結果的に運動量も必要だが、
最終的には個人技とフィジカルが強くなければ
これ以上強くなれないだろう。
運動量だけではダメだという事だ。
ただ走っていれば良いなら陸上選手でいい。
今後もこのようにオールラウンドプレーヤーと
オシムチルドレンに拘るようなら
日本代表の向上は難しい。
ただ個人技に優れた選手も選ばれていない
選手には多いだけに、失望する事はない。
ただこれで解った事は何でも屋よりも専門屋が
重要だという事だ。
3位決定戦で敗れるようなら
オシム監督の今後を真剣に検討する必要があるだろう。

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日本サッカー協会オフィシャルビデオ 日本代表激闘録 アジアカップ 中国 2004 V2
日本代表激闘録 2000年アジア杯
最終的には運動量より個人技が勝負を分けた試合だった。
FW高原が完全にマークされ
思うようにボールを回せない中で、
チャンスを作るが決定力を欠いた。
この試合の敗因とオシムジャパンの
今後の課題について書いていく。
日本代表のフォーメーションは4−4−2
GK川口
DF
右SB加地、CB中澤、CB阿部、左SB駒野
MF
右MF中村俊輔、ボランチ中村憲、鈴木啓、左MF遠藤
FW高原、巻
予選3戦目から同じメンバーで臨んだ。
試合は前半から日本の持ち味である
中盤のパスサッカーから始まった。
サウジアラビアの伝統である守備から
速攻カウンターでチャンスを窺うサッカーは健在、
それぞれ持ち味を出しながら試合は展開するが
前半35分にFKから失点を許してしまう。
今回の日本代表は中澤以外のセンターバックは
坪井しか選出しておらずこれまで
本来のポジションでないセンターバックで
先発してきた阿部はよく守ったけれど、
やっぱり本職のセンターバックの選手じゃない事が
最終的に高さで勝てない部分をのぞかせてしまった。
闘莉王だったらという事もあるだろうが、
やはりオールラウンドプレーヤーであっても
長い試合本来のポジションでないポジションで
プレーする事はどこかでミスを増やす原因になってしまった。
その直後すぐにDF中澤のヘディングで追いつく。
前半はミスもありながらも
サウジアラビアの攻撃を1点に抑えた。
しかし後半になると状況が一変する集中し切れていない中で
後半2分に左サイドを破られFWムアトに決められる。
運動量でカバーしてきた日本は
個人技で破られ苦しい展開になるも、
後半8分にCKからMF遠藤のクロスのこぼれ球を
DF阿部の絶妙なオーバーヘッドキックで同点に追いつく。
しかし喜びもつかの間に日本は速攻カウンターを食らい、
FWムアトに中澤と阿部が振り切られて
ゴールを許してしまった。
中澤は空中戦では絶対の強さを誇るが、
フィールドでは絶対ではないし、
阿部も負傷した左手の影響もあって
本来のプレーができない時間帯だった。
日本も反撃に出るがサウジアラビアは
ここから守備を固めてカウンターに出る戦術に
徹して守備は体を張り、
攻撃は3人で攻める攻撃に徹した。
これが日本の攻撃を手詰まりにさせ始め、
ミドルシュートもゴールバーを叩く不運も重なった。
結局オシムチルドレンの羽生投入も
決定的シュートを再び外し、
最後は走っているだけに終始した。
最後はGK川口も上がったが跳ね返された。
まずこの試合の敗因はやはり最後の最後まで
オシムチルドレンに拘った事が最終的に仇となった。
巻、羽生を投入したが5試合で活躍できたのは
明らかに格下だったベトナムだけという
中東勢相手には全くといって良いほど通用しなかった。
中村俊輔、高原は別格として
それ以外でジーコ時代に召集経験ない選手で
良かったのは私自身の中では
献身的な守備をしたボランチの鈴木啓太位だ。
中村憲剛は及第点をギリギリ貰える程度だが
ボランチとして考えるなら控えか攻守の右サイドなら
良いもののボランチとしては守備面で
遠藤のボランチより全然物足りない。
代表でレギュラーボランチか?
と捉えるとやはり阿部の方が上だろう。
それ以外にも矢野貴章、羽生、山岸、水野、
橋本、大田、伊野波、川島が新戦力として選ばれたが、
GKは別としてもこの中で技術のある選手は
水野と伊野波位かな?
羽生、山岸についてはとてもじゃないが
オシム監督でなければ選ばないだろうし、
他の選手も代表に選ばれるだけの技術は
一歩も二歩も足りない。
結果的にオシムジャパンの全容はチルドレンを溺愛しつつ、
運動量と走れる選手を集めただけのメンバーだった。
過去10年サウジアラビア相手に苦手意識なく
戦えたのは選ばれた代表選手の個人技の技術が
あったからこそサウジアラビアの個人技を
封じる事ができた訳で、
運動量だけでは抑えられない事をこの試合で
はっきり露呈してしまった。
ジーコチルドレンと呼ばれた
柳沢、小笠原、中田浩二は確かに
ジーコのお気に入りだった。
しかし彼らは海外のクラブにオファーを受け、
中田浩二のように海外の上位クラブの
レギュラーをはれるほどの個人技を持っていた。
今回代表を外れた中田浩二と選ばれた
羽生、山岸を比べたらとてもじゃないが遠く及ばない。
個人技を放棄した結果が溺愛だった。
次に最大の敗因と言うべき部分は
オールラウンドに拘り過ぎた事だ!
今回最終的に固定したメンバーで
本来のポジションでない阿部と駒野を慣れない
ポジションで長期的に使った事が
最終的なほころびとなった。
破られた左サイドがそれを物語っていた。
それ以上にオシム監督はメンバー召集で
既に最大の過ちをやっている。
今回召集されたメンバーはGK3人と
FW4人は正当な数だが、
DFわずか4人、MFなんと12人という登録は
他の国をみても異常なアンバランスだ。
このメンバーでは4−4−2では
加地の控えは不在だし、
CBも中澤、坪井、伊野波の3人しかいない。
左サイドバック至ってはクラブで専門にやっている選手が
いないという3−5−2にしても明らかに数が足りない。
オシム監督は足りない部分を
ボランチの今野と阿部で埋める突貫工事で編成したが、
これが通じるのはどうやっても2試合が限界であり、
最長6試合戦うカップ戦やリーグ戦では
次第にミスが生まれ始めるものだ。
今日の敗戦も左サイドを破られたシーンを
多数観る事になった。
少なからず4−4−2と3−5−2、
4−3−3システムをやるならCBは最低4人、
サイドバックは最低3人以上いなければ
とてもじゃないが持たない。
23人中オールラウンドプレーヤーは
1,2人要るのは助かるが
これが3,4人いると逆に弱点と化す。
結果的に運動量も必要だが、
最終的には個人技とフィジカルが強くなければ
これ以上強くなれないだろう。
運動量だけではダメだという事だ。
ただ走っていれば良いなら陸上選手でいい。
今後もこのようにオールラウンドプレーヤーと
オシムチルドレンに拘るようなら
日本代表の向上は難しい。
ただ個人技に優れた選手も選ばれていない
選手には多いだけに、失望する事はない。
ただこれで解った事は何でも屋よりも専門屋が
重要だという事だ。
3位決定戦で敗れるようなら
オシム監督の今後を真剣に検討する必要があるだろう。



