21日アジア・カップ準々決勝

日本代表対オーストラリア代表の試合がハノイで行われ、

1対1のまま延長戦でも決着が付かずPK戦で

GK川口が2本を止めて4対3で勝利し

準決勝進出とW杯のリベンジを果した。

試合は前半からオーストラリアは高さを活かしたサッカー、

日本が中盤のパス回しを活かしたサッカーを展開し、

両チームとも決定機を作れず前半が終了した。

後半になると疲れで動きの遅くなった

オーストラリアがパワープレー、

日本が支配率を活かしたサッカーを展開し、

試合が動いたのは後半24分オーストラリアの

FWアロイージにCKから先制点を許すが、

その直後の後半27分クロスボールを

オーストラリアがクリアミスを

FW高原のスーパーゴールで同点に追いつく。

後半30分にオーストラリアは退場者を出して

数的不利となり日本が中盤を圧倒的に支配したが、

90分で決着が着かず延長戦となり、

日本はFWに佐藤寿人、矢野貴章を投入するが、

それでも決着が着かずPK戦となり、

1人目のFWキューウェルを

GK川口のファインセーブで止めると、

2人目のDFニールも止める連続セーブで

日本は3人目DF駒野まで全て成功し

最後は5人目DF中澤が決めて激戦に終止符を打った。

これで日本は3連覇の掛かった

アジア杯制覇へ大きく前進し

オーストラリアにリベンジを果した。
試合内容的にも日本が常に試合をリードした展開、

オーストラリアは欧州の中堅国のように

カウンター攻撃と高さで対抗するが、

それを日本は豊富な運動量で中盤を試合し続けた。

確かに高さだけなら勝つ事はできないが、

サッカーは高さだけでも勝つ事ができないスポーツだ。

世界的な選手でも必ずしも長身の選手ばかりではない。

昨年のW杯で活躍したイタリア代表の

DFカンナバロは身長174cmながら

センターバックで10cm以上も高い相手を

完全に封じたのを見ると確りコースに入れば

抑えられる事を証明している。

日本もその辺を確り対策してオーストラリアと対戦した。

日本代表のフォーメーションは4−4−2

GK川口

DF

右SB加地、CB中澤、CB阿部、左SB駒野

MF

右MF中村俊輔、ボランチ中村憲、鈴木啓、左MF遠藤

FW高原、巻

メンバーはベトナム戦と同じメンバーでスタートした。

試合は前半から両チームの持ち味を発揮して流れた。

オーストラリアの戦術は簡単にいうと

欧州サッカーに近い高さを活かした

ロングボールとカウンターだ。

サイドからはクロスを徹底的に上げてくる

戦術で中央から突破するより高いボールで

勝負するケースが多かった。

確かにビドゥカのCFは脅威だったが、

その辺は数的人数を掛ける事で確り対応した。

ロングボールも高さでは中澤が、

パスカットでは阿部が確りカットした事で

未然にピンチを防いだ。

ただやはり欧州でプレーする選手の多いオーストラリア、

技術のある選手は殆どなだけに、

攻守に渡りそのレベルはアジアではトップクラス、

欧州でも中堅クラスの力がある事は

この試合からも十分感じる事ができた。

対する日本は中盤を活かしたパスサッカーで対抗し、

頻繁にサイドから崩そうとするが、

高さのあるオーストラリア相手だと

どうしても高いボールでは破る事ができない。

そのためゴール前まで行くものの、

そこからパスで回りを窺うシーンが多かった。

パスで崩そうとしたが中央を確り固められた

守備を崩せず前半を終了した。

後半になると熱さで運動量の落ちた

オーストラリアは次第に支配率を失っていく。

後半からは殆ど日本が中盤を試合し、

オーストラリアは少ないチャンスを

セットプレーで対抗する。

それが功を奏したのは後半23分CKから

日本は低いボールで決められ先制点を許した。

今まで高いボールで対抗してきた日本には

突然低いボールを蹴られた事で不意を突かれた。

しかし日本もその直後ゴール前でクリアミスを

したところをFW高原が欧州レベルの

ゴールを決めて同点に追いつく。

高原のシュートはアジアレベルでは

手が付けられないゴールを数多く決めているし、

昨シーズン12ゴールを決めた片鱗を確り証明した。

そして体も頑丈になった。

オーストラリアが退場者を出すと

完全に日本が中盤の主導権を握って攻め続けたが、

ゴールを割れず、延長戦でも破る事ができなかった。

佐藤寿人、矢野貴章を投入するが守りに入った

オーストラリアの詩守備を割れず

PK戦へそこでPK戦に強いGK川口が

守護神ぶりを発揮し、キューウェル、ニールと

欧州で活躍する選手を次々止めて

最後は中澤が決めて準決勝進出を決めた。

総評として昨年の屈辱を確り晴らしたし、

何よりこの激戦を制したのはチームのレベルを

上げるキッカケになる試合だったと思う。

事実上の決勝戦とも言われた試合に対して

日本は中村俊輔、高原の2人の力が大きいながらも

他の選手も2人をサポートするだけの力をつけてきている。

課題も多いが、

着実にこれからの日本代表の骨格が見えてきた。

個人的には阿部以外の千葉の選手を重宝するのが

唯一不満はあるものの、

センターバックに闘莉王が復帰すれば

センターバックは固まるし、

ボランチは豊富な分、攻撃的MFの人選を

もう少し考えてほしい。

FWは高原以外に佐藤寿人、矢野貴章はまだまだで、

巻を重宝し過ぎている点が唯一引っ掛かる。

FWについては巻に固辞しないでほしい思う。

色々あったものの、これで準決勝進出を決めた訳で、

次の試合ではおそらくサウジアラビアが

進出してくる可能性が高いだけに、

アジア杯予選同様カウンターに注意すれば

決勝進出はかなりの確率で高いだろう。

3連覇へ視界は良好だ!

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