18日ドラマ「華麗なる一族」最終話を視聴した。

最終話は法廷闘争がまさかの結末を迎え、

鉄平は裸の王様にされてしまう。

そして大介の言葉である連鎖を

断ち切る決意を胸に思い出の山へと向かうそして・・・

鉄平の真実を大介は知る回だった。
ストーリー

阪神銀行の大介と阪神特殊製鋼の鉄平父子の裁判は

いよいよ大詰め。鉄平側の唯一の切り札、

銭高常務が証言台に立つために裁判所に現れた。

かれは、借入表を大介に改ざんするよう

命じられたことを明らかにする。

形勢が不利になってきた大介に

大同銀行の綿貫専務も合併話は

夢物語なので勝負から降りると宣言するが、

大介はまだ打つ手はある、

と強い眼差しで綿貫を引き止める。

その打つ手とは意外なものであった。

その手の内が鉄平の元へ届くまで

そう日にちはかからなかった。

高炉計画の再開プランを一之瀬工場長と考える

鉄平の所へ四々彦が血相を変えて飛んできた。

何と阪神特殊製鋼の会社更生法が適用され、

その破産管財人に帝国製鉄の和島所長が

任ぜられることになったというのだ。

阪神特殊製鋼の専務室で

倉石弁護士と今後の対策を考える鉄平。

しかし、そこへ和島がやってきた。

彼は、阪神銀行と阪神特殊製鋼に関しての裁判、

その提訴を取り下げてきたと伝える。

既に破産管財人の和島によって、

役員を解任された鉄平は、

阪神特殊製鋼の人間ではなく、

その裁判を起こす権利もない。

そこで、会社の経営権を持つ管財人の自分が

提訴を取り下げてきたと言うのだ。

提訴を取り下げるということは、

阪神特殊製鋼が非を認めたことに他ならない。

さらに、それに輪をかけるように、

大蔵大臣の永田も、

阪神銀行擁護のコメントを出したことで、

阪神銀行の名誉が保たれたのであった。

阪神特殊製鋼を後にする鉄平の背中は

心なしかいつもより小さく見えた。

彼はひとつ大きな決意を、

それは、変わることのない決意を抱えていたのだった。


以上華麗なる一族HPより

どんなに強い正義を抱いても

最後は巨大権力の悪には立ち向かう事はできない

という事を示した最終話となった。

確かに力があればと思う事は私自身も数多く経験した。

ゆえに権力の前には権力で立ち向かう

しかない事も知っている。

しかしどんな権力を持とうともその志まで

崩す事はできるものでない事も知っている。

最終話は正直最後は巨大権力の悪が勝つという

現実を突きつけたが、

とにかく勝つために手段を選ばない人の末路も

またある訳で、悪に染まれば当然悪に飲み込まれる事も

このドラマからは確り示された。

結局のところいくら悪となって勝とうとも

悪は悪に敗れる構造になっている。

図式では正義の鉄平対悪の大介の

骨肉の争いを繰り広げた訳だが、

これも全ては特殊過ぎた家庭環境が招いた悲劇ともいえる。

妻がいながら愛人を雇ってともに過ごし、

その子供達は財閥結婚という政略結婚の犠牲となった。

そんなスパイラルな環境が鉄平と大介を引き裂き、

最終的には一族が殆どバラバラと化した。

今の時代でも鉄平のような反抗するものに対しては

見せ示の上場廃止にし、

それ以上の悪徳な事をしたものが

上場廃止にならない現実も今でもある訳で、

これは今でも悪の巣窟が目の前にある。

正直今の現実って結局おりこうな

悪者が勝者になる時代なのだ。

鉄平のように反抗すれば確実に葬られる。

これが現実だ!

だからと言ってこれを黙ってみている訳ではないし、

その志だけは絶対忘れてはならない。

それが今達成できない事だったとしても

後に必ずその志を叶えるものが現れる。

その志だけは誰も葬る事はできないのだから・・・

結果的に悪に染まれば志は失う。

そして失ったものは何かに飲み込まれる。

総評としてこのドラマは結果的に

そういう権力抗争の実態と、

それに対抗する者たちを描いたストーリーだった。

私も3年前球界再編の時には

プロ野球守る為に志ある選手達と

野球を私物化する者たちと闘った。

結果その志が上回った訳だけれど、

どんな時代を経てもその志だけは

忘れてはならない事があるものだ。

志がある限り悪には染まらない。

そして悪に屈する事もないだろう。

それだけ強い人間にならないければならない事を

教えてくれた。

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