先月24日に公開され、地元では3日に公開された
映画「さくらん」(PG−12指定)を鑑賞した。
この映画は江戸時代中期の吉原遊郭を舞台に
1人の売られた女が花魁となって遊郭を去るまでの
伝説を描かれている。
今でも残る吉原だが、当時の吉原は大名や
お金持ちを相手にした世界であり、
一時の夢を男に尽す役割を担っていた。
映画「さくらん」(PG−12指定)を鑑賞した。
この映画は江戸時代中期の吉原遊郭を舞台に
1人の売られた女が花魁となって遊郭を去るまでの
伝説を描かれている。
今でも残る吉原だが、当時の吉原は大名や
お金持ちを相手にした世界であり、
一時の夢を男に尽す役割を担っていた。
吉原遊郭は今でいう風俗の聖地ではあるんだけれど、
元々吉原遊郭からはのちの将軍の跡取りとなった
遊女も吉原の女だった事もある位なので、
側室探しにも使われていた。
風俗は男に一時の夢を与える場所というのが
1つの目的なのだが、当時は今で言う玉の輿に
なるためにあるような場所だった。
風俗の世界でも当然ランクがあり、
その中で最高ランクが花魁だった。
風俗世界について考えながら
レビューしていきたいと思う。
キャスト
8歳で吉原に遊女として売られ、
後に伝説の花魁となるきよ葉・日暮演じる土屋アンナ
この葉を見初める大名倉之助演じる椎名桔平
この葉の最初の間夫惣次郎演じる成宮寛貴
この葉の前の花魁でのちに事件を起こす
高尾演じる木村佳乃
この葉が売られてきた時の花魁で
のちに吉原を去る粧ひ演じる菅野美穂
玉菊屋の主人楼主演じる石橋蓮司
その女将を演じる夏木マリ
その店を仕切る清次演じる安藤正信
他多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
お蘭によって吉原の玉菊屋に連れてこられた8歳の少女。
きよ葉と名付けられた彼女は、
高級花魁・粧ひに面倒を見られることになった。
玉菊屋から脱走を図り続けるきよ葉だったが、
粧ひに導かれ吉原一の花魁を目指す事を決意する。
やがて17歳となったきよ葉は、
美貌と鼻っ柱の強さで一躍江戸中の注目を集める存在に。
そんなきよ葉は、お客として来たうぶな
青年・惣次郎と初めての恋に落ちるのだが…。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとしては江戸時代には
生活のために娘を売る習慣が当たり前のようにあった。
今ではもちろんそんな事は許されないのだが、
生活する上では仕方ない時代だった
この時代にはそうしなければ
生きていけない現実がそこにあった。
この葉も8歳で吉原遊郭に売られるんだけれど、
正直この時代にとってはそういうところに
売られた方がまだ使えると
思われた時代という事なのかもしれない。
まあ背景が背景なので突っ込んだ
書き方をしたら引かれそうなので客観的に評価すると、
この世界を今で表現すると超高級の風俗店といえる場所だ。
そこにはトップランクになる女が当然いる訳で、
そういう女は単価も当然高い。
当然全ての品格も問われる訳なのだが、
このこの葉は今でいうヤンキーみたいな
風俗嬢だったので取り扱い注意の花魁だ。
とにかく気に入る、
気に入らないはこの葉次第で
こういう危ない女を好きになるのは
相当な物好きでないと好きにならないだろう。
いくら器量が優れていようとも
この手の女は個人的には勘弁してほしい。
と私情を挟んだところで、
こういう世界では当然商売な訳で、
男は色々な女と遊びながら寝るわけだ。
そこには気に入った男が他の遊女と
寝ているのを見ると当然嫉妬が起きる。
この映画でもそういうシーンも描かれ、
そういう女の嫉妬深さをしっかり描かれていた。
女性にとってはこういう吉原遊郭
今でいう風俗の世界をどういう感じで
観ているのだろうか?
と女性客が多い中でふと思いながら
鑑賞していた訳だけれど、
男性として観るとまあ貧乏人の立場からしたら
むやみやたらにいける場所じゃない世界なので、
こういう映画ではそういう
世界の心理を観る事にしている。
今でいう風俗店ってそういう事を
楽しみに行く場所だから、
それなりのお金を払って性的な事をする訳で、
吉原の時代には避妊する道具のない時代であり、
そのまま客の男を身篭る事も少なくなかっただろう。
それでもそういう何処かのわからない
客の子を産みたいと思う女心は出産を経験した
土屋アンナだったからこそ演じられた部分もあった。
しかしこういう破天荒な役を演じさせると
土屋アンナの演技は凄まじいものがある。
とても1児のバツ1の母とは思えないんだけれど、
その性格はこういう役には貴重な存在でもある。
そして木村佳乃と菅野美穂だけれど、
2人がこういう役をやるようになるとは
10年前は想像つかなかったものだ。
特に木村佳乃さんはデビューから知っているけれど、
最近の大胆な役が多いのには正直10年前の
彼女から想像できない姿でもある。
演技の範囲が増えるという点ではもちろんプラスである。
菅野美穂は10年前にヘアヌードを出して
世間を驚かせたのは記憶に刻まれているけれど、
10年経てもその体つきは変わっていなかった。
彼女もこれから色々な役を演じる上で
濡れ場を多数演じる事になるのだろうか・・・
色々雑談レビューになりかけてしまったが、
こういう世界があった事と今の風俗の世界を
理解するという点では通じるものがあっただろうし、
そういう世界で働いている人にとっては
心が揺れている日々を送っているのだと思う。
できる事なら体を捧げるのは愛する人だけにしたい。
しかしそういう世界があるからこそ
奉公できる事も世の中にはある。
性について考える時こういう世界がかつてあった事を
振り返りながら今の風俗に
ついて考えると良いのかもしれない。
総評として、現実に存在した吉原遊郭の世界だけれど、
それは今の時代に風俗として受継がれている。
避けて通れない性の問題、
そういう世界に生きている人の事を理解する上では
こういう映画の存在は貴重な作品なのだと思う。
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元々吉原遊郭からはのちの将軍の跡取りとなった
遊女も吉原の女だった事もある位なので、
側室探しにも使われていた。
風俗は男に一時の夢を与える場所というのが
1つの目的なのだが、当時は今で言う玉の輿に
なるためにあるような場所だった。
風俗の世界でも当然ランクがあり、
その中で最高ランクが花魁だった。
風俗世界について考えながら
レビューしていきたいと思う。
キャスト
8歳で吉原に遊女として売られ、
後に伝説の花魁となるきよ葉・日暮演じる土屋アンナ
この葉を見初める大名倉之助演じる椎名桔平
この葉の最初の間夫惣次郎演じる成宮寛貴
この葉の前の花魁でのちに事件を起こす
高尾演じる木村佳乃
この葉が売られてきた時の花魁で
のちに吉原を去る粧ひ演じる菅野美穂
玉菊屋の主人楼主演じる石橋蓮司
その女将を演じる夏木マリ
その店を仕切る清次演じる安藤正信
他多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
お蘭によって吉原の玉菊屋に連れてこられた8歳の少女。
きよ葉と名付けられた彼女は、
高級花魁・粧ひに面倒を見られることになった。
玉菊屋から脱走を図り続けるきよ葉だったが、
粧ひに導かれ吉原一の花魁を目指す事を決意する。
やがて17歳となったきよ葉は、
美貌と鼻っ柱の強さで一躍江戸中の注目を集める存在に。
そんなきよ葉は、お客として来たうぶな
青年・惣次郎と初めての恋に落ちるのだが…。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとしては江戸時代には
生活のために娘を売る習慣が当たり前のようにあった。
今ではもちろんそんな事は許されないのだが、
生活する上では仕方ない時代だった
この時代にはそうしなければ
生きていけない現実がそこにあった。
この葉も8歳で吉原遊郭に売られるんだけれど、
正直この時代にとってはそういうところに
売られた方がまだ使えると
思われた時代という事なのかもしれない。
まあ背景が背景なので突っ込んだ
書き方をしたら引かれそうなので客観的に評価すると、
この世界を今で表現すると超高級の風俗店といえる場所だ。
そこにはトップランクになる女が当然いる訳で、
そういう女は単価も当然高い。
当然全ての品格も問われる訳なのだが、
このこの葉は今でいうヤンキーみたいな
風俗嬢だったので取り扱い注意の花魁だ。
とにかく気に入る、
気に入らないはこの葉次第で
こういう危ない女を好きになるのは
相当な物好きでないと好きにならないだろう。
いくら器量が優れていようとも
この手の女は個人的には勘弁してほしい。
と私情を挟んだところで、
こういう世界では当然商売な訳で、
男は色々な女と遊びながら寝るわけだ。
そこには気に入った男が他の遊女と
寝ているのを見ると当然嫉妬が起きる。
この映画でもそういうシーンも描かれ、
そういう女の嫉妬深さをしっかり描かれていた。
女性にとってはこういう吉原遊郭
今でいう風俗の世界をどういう感じで
観ているのだろうか?
と女性客が多い中でふと思いながら
鑑賞していた訳だけれど、
男性として観るとまあ貧乏人の立場からしたら
むやみやたらにいける場所じゃない世界なので、
こういう映画ではそういう
世界の心理を観る事にしている。
今でいう風俗店ってそういう事を
楽しみに行く場所だから、
それなりのお金を払って性的な事をする訳で、
吉原の時代には避妊する道具のない時代であり、
そのまま客の男を身篭る事も少なくなかっただろう。
それでもそういう何処かのわからない
客の子を産みたいと思う女心は出産を経験した
土屋アンナだったからこそ演じられた部分もあった。
しかしこういう破天荒な役を演じさせると
土屋アンナの演技は凄まじいものがある。
とても1児のバツ1の母とは思えないんだけれど、
その性格はこういう役には貴重な存在でもある。
そして木村佳乃と菅野美穂だけれど、
2人がこういう役をやるようになるとは
10年前は想像つかなかったものだ。
特に木村佳乃さんはデビューから知っているけれど、
最近の大胆な役が多いのには正直10年前の
彼女から想像できない姿でもある。
演技の範囲が増えるという点ではもちろんプラスである。
菅野美穂は10年前にヘアヌードを出して
世間を驚かせたのは記憶に刻まれているけれど、
10年経てもその体つきは変わっていなかった。
彼女もこれから色々な役を演じる上で
濡れ場を多数演じる事になるのだろうか・・・
色々雑談レビューになりかけてしまったが、
こういう世界があった事と今の風俗の世界を
理解するという点では通じるものがあっただろうし、
そういう世界で働いている人にとっては
心が揺れている日々を送っているのだと思う。
できる事なら体を捧げるのは愛する人だけにしたい。
しかしそういう世界があるからこそ
奉公できる事も世の中にはある。
性について考える時こういう世界がかつてあった事を
振り返りながら今の風俗に
ついて考えると良いのかもしれない。
総評として、現実に存在した吉原遊郭の世界だけれど、
それは今の時代に風俗として受継がれている。
避けて通れない性の問題、
そういう世界に生きている人の事を理解する上では
こういう映画の存在は貴重な作品なのだと思う。
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