10日公開の映画

「バブルへGO!!〜タイムマシンはドラム式〜」を鑑賞した。

この映画は2007年時点で日本の借金が

800兆円の破産寸前の日本を止める為に

バブル絶頂期の1990年に洗濯機型のタイムマシンで

タイムスリップしバブル崩壊を食い止めようとする

コメディタッチのストーリーである。

1990年当時の時代背景を比べる事はできるものの

その時代にいい思いをしなかった

世代には泡のような世界に映るだろう。
1990年と聞いて私が思い出すのが

野球では巨人が圧倒的な強さでリーグ優勝するが

当時黄金期だった西武に圧倒的な強さの前に

4連敗を食らって悔しい思いをしたシーズンだった。

音楽的にはおどるポンポコリンが大ヒットし、

世間的には確かに浮かれていた時代だったかもしれない。

という私はこの時代当然経験している訳で、

まだ学生時代のお話なんだけれど、

私の世代は丁度バブルがはじけて

その煽りを受けた世代の1番最初何だけれど、

とにかくバブル崩壊と言われても学生時代に

さほどいい思いもしていない

私にはこの時代の贅沢さは良くわからない。

逆にその後の苦しさは嫌というほど

味わっただけにその時代背景と

このストーリーを踏まえながらレビューしようと思う。

キャスト

財務省大臣官房経済政策課勤務で目前に迫った

日本経済の危機を回復すべくタイムマシンを使って

バブル崩壊を阻止しようと極秘プロジェクトを進めていた

リーダーの下川路功演じる阿部寛

元彼の作った借金200万に追われている

いまどきのフリーターだが、

母親の開発したタイムマシンで

1990年へタイムスリップする田中真弓演じる広末涼子

タイムマシンを偶然開発し、真弓の母親、

バブル崩壊を止めるべく1990年に

タイムスリップするが消息が途絶えてしまう

田中真理子演じる薬師丸ひろ子

元大蔵省金融局長で現在は芹沢ファンドの代表で

尽く打つ手が当たる投資の神様

演じる芹沢良道演じる伊武雅刀

その部下で元大蔵省に勤務した

有能な秘書高橋裕子演じる伊藤裕子

ハチテレビのベテランリポーターで

1990年は新米リポーターだった

宮崎薫演じる吹石一恵

真弓の借金取りで1990年は

大学生だった田島圭一演じる劇団ひとり

真弓が勤めるキャバクラ「グランデ」のママで

1990年は一流芸者として

名を馳せた玉枝演じる森口博子

他その時代を飾ったキャストを

交えながらストーリーが展開する。

ストーリー

着実に回復していると思われていた日本の景気。

だがその実態は、さらに深刻な、

未曾有の危機にさらされていた。

バブル崩壊後の景気対策のために雪だるま式に

増えた国の借金は800兆円!

しかも金利で毎日900億円ずつ膨らんでいる。

このままだと2年で日本経済は崩壊し破綻する。

それを阻止すべく極秘プロジェクトが進められていた。

田中真弓は元彼に作った借金に

負われる毎日を過ごしていた。

母親が亡くなり、借金取りに追われる日々・・・

しかしそんな中で下川路が目の前に現れ、

母親は死んでいないという子とを告げられる。

実は母親の真理子はタイムマシンを開発し、

1990年にバブルを止めに行ったのだった。

その後を追って真理子を助けてほしいと

下川路に頼まれた真弓は2つ返事で

1990年にタイムスリップする。

1990年そこはまだレインボーブリッジが

建設途中でバブル絶頂期の東京だった。

普通の大学生がクルーザーでパーティーを開き、

かわいい女の子にはお金が舞い込む

不況で育った真弓には不思議な世界だった。

やがて何も知らない1990年の下川路に会うが

そこで真弓はある事実を知る事になる。

母親探しと共に、バブル崩壊を止めに奔走する真弓だが・・・

果たしてバブル崩壊は阻止できるのか?

そして日本の未来は?

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしてバブルを知らない世代には

こんな時代を経験して何になったの?

と言うかもしれない。

私自身は丁度学生時代の真ん中で

丁度その年は受験が控えていた。

落ちこぼれだった私がよくあの高校へ進学できたのが

今でもシンジラレナイくらい何だけれど、

バブル時代の思い出といえば私自身は

苦しい思いでしか残っていない。

いじめも経験した頃だったからなんだけれど、

そんな時代について書いていくと、

まず映画のコンセプトとしては

バブルの時代を忘れられないというのが

ある意味のコンセプトだろう。

人間っていい思いをするとその頃が忘れられないもの

だからそれは無理ないとは思うけれど、

その頃の失敗を阻止する為にタイムスリップするんだけれど、

仮にそれを止めれたとして果たして

バブルが崩壊しなかったか?

と言われると難しいんじゃないかな?

経済って奥が深くて生き物だから

その一部を止めたから悪くならないと

いう補償は何処にもない。

それにタイムスリップに向かわせたのが

経済を良く解らない開発者と、

経済は全く論外で世の中の事をサッパリわからない

フリーターの女の子を向かわせて

本当に止めることができると判断する

プロジェクトのリーダーの見る目も問題じゃないか?

同じ体格の人を説得できなかったと

弁解しているが要するには洗濯機に

入れられるのを嫌がったに過ぎないし、

そんなSFな話しを信じる女の子は

単純な子しかいなかっただけでしょう。

1990年にタイムスリップして

今は有名人だが当時の無名人に出会う訳だが、

まず飯島愛からだけれど、

確かこの頃の彼女は家出の真っ只中で夜の街で

働いていたとプラトニックセックスで書かれている。

確かにディスコで遊んでいたのも事実だろうけれど、

この直後彼女はAVに出演する。

AVで人気になりギルガメッシュナイトの出演で

一躍人気者となり、これ以降AV界では

美人の女の子が入り込んでくるようになり

飯島愛のAV界での貢献は非常に大きいものだった。

それに続いているのが今では

及川奈央や蒼井そらが有名である。

映画もそうだけれど、

AV界を変えた革命児もそういう

破天荒な人生を経験している時代だった。

飯島直子

当時の飯島直子はジョージアで有名になるまでは

一時は飯島愛と間違われるほどのコアなファンしか

知らない存在だった。

この頃の飯島直子はお宝写真でも出るけれど

レースクイーンをしていた時期で、

数年後に日テレの深夜に放送されていた

ダイスキに松本明子と中山秀行と出演してから

彼女の人生は大きく羽ばたいていく。

スーパージョッキーの熱湯コマーシャルの

印象も強いんだけれど、

それでもあの頃の飯島直子はまだ

ヤンキー姉ちゃんの印象があった。

ジョージアのCMに出た頃からいい女と言われるようになる。

ラモス瑠偉

当時はJリーグ開幕前という事もあり

コアなサッカーファンしか知らなかった存在だけれど、

そのカリスマは当時から強かった。

3年後ドーハの悲劇を経験する訳だけれど、

あれはラモスに言うよりもカズに言わないとダメでしょう!

あの時マークについていたのは

カズなんだからカズに言わないと・・・

あの場面で退場覚悟で止めていれば

確かに変わったかもしれないけれど・・・

果たしてそれが良かったのかはわからない。

八木亜希子

え〜とすみません私は八木アナの事

あまり詳しくないのでパスします。

森口博子

この当時の彼女は井森美幸、山瀬まみと並んで

バラドル3強と証されていた時代で

とにかく彼女を見ない日はなかった。

歌手としてもこの後ヒット曲を飛ばして

紅白に4年連続で出演する事になるんだけれど、

夢モリという番組が歌手として飛躍させた。

今の若い世代じゃあ森口の曲を知らない人も多いけれど、

これでも私彼女の曲を買っていましたから

今聴いても彼女の曲はなかなか良いものですよ!

薬師丸ひろ子

丁度彼女が玉置浩二と結婚した直後だったと思うけれど、

この頃の彼女は映画女優として地位を

確立されていた時代なので

女優としての活躍には文句なしでしょう。

阿部寛

私自身はこの頃の阿部寛さんを詳しくないんだけれど、

この当時から俳優として掛け出し、

着実に力をつけていた時期ですね。

鷲尾いさ子

現在は仲村トオルの奥さんですけれど、

元々はモデルとして活動しており、

鉄骨娘のCMは彼女を大きく

羽ばたかせた彼女の出世作です。

当時はよくCM観ましたけれどね。

浅野温子

浅野ゆうこと共にダブル浅野と

言われた時代が1988年、

この頃の浅野温子は既に女優として

不動の地位を築いており、

あぶない刑事の薫役では完全に女捨てていました。

今井美樹

歌手のイメージが強いけれど元々は女優として

注目されたのが最初でした。

当時は女性の憧れでしたが、

のちにあの壮絶な修羅場がキッカケで

人気は地に落ちましたが、

当時の曲は本当にいい曲を歌っていたのを良く覚えています。

広末涼子

当時10歳の彼女は高知でスポーツを活発にやっていた。

中学では陸上部の走り高跳びの選手で

中学の同級生には阪神の守護神藤川球児投手がいる。

95年にデビューしてからヒロスエ現象を起こすが、

早稲田大学に入学した事で人生が転んでしまい、

男運のなさも祟って主演ドラマ同様に

できちゃった婚へ進んでしまう。

現在色々問題多数でもあり、

やはり主人公としては広末涼子そのまんまという感じだ。

以上は出演者について書いたけれど、

それぞれ破天荒な人生を歩んでいる。

そう観ながらこの映画を観ると確かに楽しめるんだけれどね。

そしてこの時代のものとしては

携帯電話も一応はあったんだけれど、

あの当時の電話ははっきり言って金持ちが持つものだった。

それ以上に手軽に持ち歩けない品物だったから

手軽に持てる様になったのは99年に

iモードが発売されてからになる。

ちなみに私は初めて携帯を持ったのが2000年だった・・・

パソコンのメールより遅かったんだけれど、

私自身ただ話せればいいと考えていたので

その携帯を買ってから5年間今の携帯に変えるまで

実際にメール機能をないタイプを使っていた。

最も話す相手がいないのに持っても仕方なかったんだよね。

今でも携帯は苦手です。

とにかく金が掛かって仕方ない・・・

今思うと携帯の無かった頃はある意味

良い部分も少なくなかったんだよね。

今は何処にいても呼び出し食らうし・・・

ポケベルは生まれてこのかた

1度も触る事無く終わりました。

携帯を必要としない人がポケベルを

必要とするわけがないからね。

ちなみにこれまで1度も使った事がないのは

MDも1度も扱った事ありません。

ハイテクや新しい物好きな私ですが、

興味ないものや必要ないと判断したものには

全く触りもしないんですよね。

ゲームボーイも発売されたのも

この時期だけれど私は殆ど使った事ありません。

話はかなり逸れたけれど、

映画のストーリーとすれば正直あの頃に

戻りたいという製作者の意図が感じる部分だけれど、

やはりバブルでいい思いをした人には

堪らない時代だったんでしょうね。

これで歴史を・・・

これはある意味NGですね。

どんなに苦しくても歴史を変えてはいけません。

これからの未来を予測して変えるのは大いに賛成ですが、

過去はあくまで過去です。

確かに自殺者も少なく、倒産も少なかった。

その時代に就職できた人はある意味ラッキーな世代!

私の場合は完全にその直後の世代で

1番最悪な時にリストラを経験する不遇の世代でもあった。

まさかもう1度学生をやるとは思わなかったけれど、

良く良く考えればあの時代に就職した人は

ある意味1番悪い世代なのかもしれない。

丁度バブルがはじけて

95年にWindows95が発売されたけれど、

この世代ってパソコンからかけ離れた世代でもあり、

パソコンを覚えるのにはかなり苦労している

世代かもしれない。

私の世代も学生時代にはパソコンは殆ど無かったけれど、

ギリギリ対応できる世代ではあった。

仕事で覚えなければならないのはある意味苦しいからね。

ある意味バブル世代はパソコンで苦労している人は

多いかもしれない。

そう思うと確かにリストラ経験も放浪経験も

したけれどパソコンをいち早く対応できたのは

今思うと良かったかもしれない。

これでもしバブルの時代が長く続けば

私自身パソコンにこれほど触れていたかはわからないからね。

今回のレビューは殆どプレーバック1990年に

なってしまった雑談話に終始したけれど、

私とすれば良い時より苦しい時を忘れるな!と言いたい。

苦しい時があるから多少苦しくてもそれが良いと思える。

しかし良い時ばかり覚えていると

苦しい時その対処法がわからない。

確かにいい時代の事を追いかけるのは悪いとは言わないが、

そればかり追いかけると王、長嶋と言い続けている

往年の巨人ファンのような進化のない人になってしまう。

時代は常に変わる!

その中で良いと思えるものにいち早く察知し、

それに対して対応できる免疫を付けていかなければ

何時まで立ってもその人は1990年の時代のままだ。

今は2007年!

2007年に対処できるような生活を求めて行く事が

大切だという事をこの映画からは

何1つ感じる事ができなかった。

1990年のまま止まってしまった人たちは

ある意味無限の幻を観続けて追い続けるのかもしれない。

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バブルへGO!!―タイムマシンはドラム式


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映画「バブルへGO!!~タイムマシンはドラム式」presents:バブルへGO!!~キラキラ☆ポップ!!
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