20日公開の映画「それでもボクはやってない」を鑑賞した。

この映画は痴漢と間違えられたフリーターの青年が

無罪を訴えて裁判と闘うストーリーである。

周防正行監督11年ぶりの作品として

現在の裁判の現実と問題点を

忠実に描かれた作品として注目だ!
法律には色々な落とし穴があるのは

毎週放送されている法律相談所などで観ているので、

色々な案件に対して問題点は必ずある。

今回題材にされた痴漢冤罪の裁判の現実は

捕まったらやろうがやらまいが

99.9%有罪という有罪ありきのものである。

現実にやっていない人間でも疑わしければ

有罪になる法をかさにし神と勘違いした

裁判官の偏見も描かれている。

もしあなたが99.9%勝ち目のない

闘いでも闘いますか?

と問われたら私なら0.01%の

可能性をかけて闘うと答える。

それはレビューで書くとしたい。

キャスト

就職試験の為通勤電車に乗車して痴漢と

間違われて潔白を証明する為に闘う

金子徹平演じる加瀬亮

徹平の母豊子を演じるもたいまさこ

徹平の親友斉藤達雄演じる山本耕史

徹平の元恋人土居陽子演じる鈴木蘭々

徹平の主任弁護人荒川正義演じる役所広司

徹平の新人弁護人須藤莉子

被害者の古川俊子演じる柳沢みゆ

大森光明裁判官を演じる正名僕蔵

室山省吾裁判官演じる小日向文世

他多数のキャストが出演する。

ストーリー

その日、フリーターの金子徹平は朝の通勤ラッシュで

混雑する電車に乗った。

それは先輩に紹介してもらった

会社の面接に向かうためだった。

乗換えの駅(岸川駅)で降りると

ホームで女子中学生から声をかけられた。

「いま痴漢したでしょ」

「えっ?痴漢?」

ホームの駅員も騒ぎに気づいてやってきた。

話せばわかってもらえる、そう思って、

駅員に促されるまま駅事務室へと向かった。

しかし駅事務室ではなにも聞かれないままに

警察官に引き渡されてしまう。

会社の面接があるんです、そう警察官に言った。

「話は署で聞くから、すぐ終わるから」

言われるままにパトカーに乗り込んだ・・・。

しかし、それは長く困難な運命の始まりだった

警察署では頭ごなしに刑事に怒鳴られた。

「ボクは何もやってないんだ」

そんな訴えには耳も貸してもらえない。

事情を聴いてもらえないなら話しても仕方がない、

帰ろうとしたその時、刑事に手錠をはめられた。

「おまえは逮捕されてるんだ、私人による現行犯逮捕だ!

おまえは被害者に現行犯逮捕されたんだよ」

留置房の中で同房の詐欺師に教えられて

「当番弁護士」を呼んだ。

一回目はタダで相談に乗ってもらえる制度があるという。

当番弁護士はすぐに来て話を聞いてくれた。

しかし、そこでの話もまた過酷だった。

「否認してれば留置場暮らしだ。

訴えられて裁判にでもなればヘタをすれば

三ヶ月くらい出てこられない。

そのうえ裁判に勝てる保証は何もない。

有罪率は99.9%だ。千件に一件しか無罪はない」

「・・・やってないんだ」

一方、徹平の母・豊子、大学時代からの

友人・斉藤達雄らも、事件のことを

聞いて弁護士を探し歩いていた。

つてをたどってようやく引き受けてくれたのは、

元裁判官の弁護士・荒川正義と

新人女性弁護士・須藤莉子だった。

警察署、そして検察庁での取調べ、

どこへ行っても徹平は自分の主張を

まともに聞いてもらえなかった。

確かな証拠もないのに検察が起訴できるはずがない、

そんな弁護士の言葉を信じて否認し続けた。

しかし検察が起訴し、法廷で争うことに。

荒川、須藤に案内されて、

豊子と達雄は初めて法廷に足を踏み入れた。

徹平が手錠をかけられたまま法廷へ入ってくる。

張りつめた法廷の空気に裁判官の声が響く。

「被告人は前へ」

ついに運命の法廷が始まった・・・。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしては

これほど腐敗した裁判があって良いものかと思う。

まず全ては有罪ありきでこの事件が進んでいる事だ。

既に間違ったとしてもその時点で

有罪ではこれはたまったものじゃない!

元々警察の態度などあのような

シーン同様なケースが多いだけに、

既に警察も犯罪者ありきでかかっている。

ここ10数年も警察の検挙率が

非常に悪いと言われている一旦が垣間見て取れる。

あれだけ無実を訴える以上

その証言の裏づけが必要な訳で、

既に裁判で闘うという時点でおかしいのでは?

と疑問視しなければならない。

この事件の場合被害者の女子高校生が

痴漢に合った事だけは

間違いない事実であるだろうけれど、

それを勘違いしてしまった

女子高校生にも落ち度がなかったのか?

と問わなければならない。

「十人の真犯人を逃すとも一人の無辜を罰するなかれ」

というイギリスの法格言があるそうだけれど、

このケースでは完全にこのようなものを

逸した裁判だということだ。

裁判を進行していく上でまず実証検分が

全く行われていないというのも問題だ。

これは本来警察が確り実証検分して

確実な証拠を掴まなければならないのに、

その証拠すらない。

これで起訴するのだから、

既に起訴した時点で有罪確定というありき

実績を上げようとしているも同然だ。

近年警察の不祥事も絶えないが、

こういう実態を見せ付けられては

当然と問われても返す言葉はないだろう。

批判ばかりでもしょうがないので、

被害者側から取った処置としては

おそらく今考えられる最高の手段を講じて

無実を証明しようとした。

警察がやるべき実証検分を自腹を出して行い、

明らかに物理的な部分で無理なのに、

それをできると判断する裁判官の無知な知識には

常識では計れないものがある。

役所って本当に融通が利かない機関で

我々にわかるようにと一言だけで済ます所が多い。

では役所のわかるようにとは何?と質問すると

「だから我々がわかるようにしてください」

と答えになっていない答えが返って来る始末だ。

つまりそれは一般人には解らない事ってことなので、

一言で言ってしまえば

役所の常識は世間の非常識で

世間の常識は役所に非常識という事だ。

これでは何癖をつけて有罪を言い渡そうと

しか考えていないと一緒だ。

確かに裁判官も人間なので感情もある。

それでもやってもいない者に対して

有罪を言い渡す現実には

日本の腐った末路を見ているようだった。

元々腐り切った役所連中に批判しても仕方ないので、

これを変えるためにはどうしたら良いのか?

これは意外と難しいがそういう

志のある方々が選挙で当選し、

それらの有識者で現在の法律を修正して行く事だ。

法律は何かの大きな出来事がなければ

変わらない事も少なくない。

現実に5年前にある俳優が毒キノコを食べて

病院送りになる騒動が起こった。

その当時はその毒キノコは合法だったので、

その俳優は罰せられなかったが、

それがキッカケで問題に上がり、

わずか1年でその毒キノコは

違法ドラックとして現在では有罪になり、罰せられる。

そういう大きいキッカケがあれば

わずか1年で法は変わることができるのだ。

こういう痴漢問題にしても、

最近では女性の方がわざと

痴漢にあったと嘘をつき

有罪に陥れるケースも多数ある。

そういう問題点がありながら、

現状の法律と現実では被害者は疑わず、

被告を疑えとなっている。

こんな現実が本当に存在するのだから、

この映画がキッカケとなり、

改めて痴漢犯罪と冤罪について国会は考えるべきだろう。

私もかつて前例のない事例を観て経験した事があったけれど、

その中では常識で計れる事と計れない事が存在した。

もちろん法律で計れない事もだ。

でもそんな中でその案件は勝利を勝ち取った。

その勝利の要因は何だったかというと

映画でも出てくる支援してくれる人達だ。

そういう人達が望み、求め、夢をなくしたくない想いが

あったから信じる事ができた。

その事例ではこの映画主人公同様に無実であり、

何の落ち度もない被害者だった。

でも世間はそれを悪と証し、世間はその記事に踊らされた。

世間とはおかしなもので、

有罪判決を受けた者が人格者や素晴らしいと

称され絶賛されるという悪しき事例も作ったりするが、

何の罪のない者に対して悪と扱う事例もある。

そんな世間の価値観が崩れた中で

今回の現実がある訳だ。

本当はこれをおかしいと思わなければならないのに、

それを当然と思ってしまっている国民がいる。

これが日本の現実だ!

最後に多くの冤罪被害者に対しては

まず本当にやってないのなら諦めず

闘って無罪を勝ち取る事をしてほしい。

していない罪を被る必要な何もないのだから!


そしてその無罪の者に有罪と決め付けた者たちに対しては、

被害者の間違いましたというのとは訳が違う。

被害者は間違うことだってある。

問題はそれを有罪ありきで掛かる事が間違いなのだ。

もしこのような判決ができるのならこう判決を言い渡したい。

主文!

有罪と決め付け、有罪に陥れようとした者たちに対して

無罪者の失った時間の5倍の懲役刑ならびに

失った時間分の推定所得10倍分の罰金を言い渡す!

判決理由

無罪の者を捜査もせず有罪と決めつけ、

有罪に陥れようとした冤罪行為に当たる。


これは実際には有得ない判決だが、

それ位の判決を言い渡しても良いのではないか?

こういう人間は口で言っても解る訳がない!

だから被害者の5倍から10倍の刑を

経験してもらう事が1番解る。

それでも解らなければそれこそ

死刑判決を言い渡すしかないだろう。

真実は何時も1つ!

0じゃない限り無罪と闘ってほしい。

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シコふんじゃった。


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