９日スタートのドラマ「ハケンの品格」を視聴した。

このドラマは時給３０００円の

特Ａランク・スーパーハケンで

多数の資格を保有する派遣社員の３ヶ月間を

描かれるドラマである。

現在派遣人口３００万人を越える

現在において派遣の実態を知る上で

色々な事を学べるドラマになるだろう。
派遣社員は一言で言うとアルバイトを１ランク

良くした季節社員というのが解り易いかもしれない。

私も一時期就職困難で考えた事もあったんだけれど、

経験としてはオープニングで出てきた

スキルテストを経て派遣社員になるのだが、

実際問題大都市圏以外では相当のスキルを

所有しないと正直使えないのが現実だ。

それに加えて経験を要する仕事が多く、

正社員による新入社員と立場が全然違う。

あくまで本当の即戦力が派遣社員である。

お気楽アルバイトで派遣を始める人もいるようだけれど、

その気持ちが派遣を始めたらとんでもない目に

あうことだけは確かだ。

そんなスーパー派遣と新米派遣の物語という事で

現実問題としてこの３ヶ月間観ていきたいと思う。

キャストは

時給３０００円の「ハケンライフ」きっての

特Ａランク・スーパーハケン。多数の資格を保有。

「信じられるのは自分だけ。

正社員ほど危険なものはない！」という信念のもと、

派遣道を邁進してきた。

仕事は完璧にこなすが、職場ではめったに笑わず、

人間関係も一切築こうとしない。

所謂ヒューマンスキルゼロ。

その上、昼休憩はしっかりとり、残業はせず、

定時にバシッと帰る。

仕事における全ての行動要因は「時給」。

天涯孤独の身で、

期間限定で働いてはスペイン放浪の旅へ。

フラメンコが唯一の趣味。の大前春子演じる篠原涼子

新米ハケン。思い込みが激しく、

不器用でクソマジメな性格の為、自分に自信がない。

新卒入社試験を２３社全てに失敗、

アルバイト生活をしていたが、新たな仕事ＧＥＴの為に

「ハケンライフ」 に登録。

派遣のルールを知らないがためトラブルやミスを連発、

クビになるのではないかと不安でたまらない。

スーパーハケン・春子との出会いで

前向きは派遣ライフが送れるようになるか・・・

森美雪演じる加藤あい

�蝪咫�Ｆ営業部所属。入社８年目。

育ちが良くて純粋でおっとりした性格。

そのせいか不器用で世渡り下手。

同期入社の東海林の販売課主任昇格の人事

バランスで新設マーケティング課

の主任に昇格したものの、

そこは新入社員一人に嘱託と派遣だけという、

どう考えても左遷で肩を落とすが、

それでも自分なりに部署をまとめようと

努力する里中賢介演じる小泉孝太郎

�蝪咫�Ｆ営業部所属。賢介の同期で出世頭。

気配り上手で面倒見がよく、上司からは愛され、

部下には慕われている。

人事異動で花形の販売二課の主任に昇格。

主任とは名ばかり閑職にとばされた賢介に負い目を感じ、

何かと気にかけている。

過去にハケンの何気ないひと言がトラウマとなり、

ハケン差別主義者に。

「会社人間」である東海林と

「脱会社人間」の春子とはすこぶる相性が悪く、

対立する東海林武演じる大泉洋

�蝪咫�Ｆ営業部所属。賢介、東海林とは同期入社。

容姿端麗で仕事は優秀なキャリアＯＬ。

正社員である自分の仕事に誇りを持っており、

ハケンを見下して「ハケンさん」と呼ぶ。

特に春子の仕事っぷりを認めはするが、

その可愛げのない態度が気にいらない

黒岩匡子演じる板谷由夏

�蝪咫�Ｆ営業部マーケティング課所属の新入社員。

何故か理系で機械に精通。

昆虫マニアで、暇を見つけては昆虫採集に

出かけるという趣味がある。

その趣味に講じるあまり仕事にはあまり情熱を

見せない今どきの若者。

賢介よりも東海林のパシリ状態？

ハケンの美雪に恋するが…浅野務演じる勝治涼

定年を過ぎているが、

嘱託社員としてマーケティング課に所属。

高度成長期に�蝪咫�Ｆを支えた

まさに団塊世代の先駆け的存在で、

会社をこよなく愛しているが、

今は敢えて昼行灯の世話好きジジイを演じている。

昨今の雇用形態の混乱を苦々しく思っている。

実は人懐こく、説教好きの小笠原繁演じる小松政夫

�蝪咫�Ｆの営業部部長。

マーケティング課も兼務しているが本業が忙しく、

東海林に任せてしまっている。

営業部における派遣社員の現場責任者でもあり、

以前総務部時代に春子の凄腕っぷりを体験。

明るくて憎めない人柄だが、

その実結果最優先の冷徹な一面もあり、逃げ足は速い。

そして何故か純愛主義者の洞島敏郎演じる松方弘樹

他以上のキャストで物語が進行する。

ストーリー

丸の内にある老舗の食品会社＜Ｓ＆Ｆ＞。

同期入社の里中賢介と東海林武は新年早々、

共に辞令を受ける。

東海林は花形部署の販売二課主任に昇進し、

一方賢介は新設のマーケティング課の主任に昇進した。

しかし、顔には出さなかったものの、

営業部の隅の物置のような場所に

新設されたその課に配属された賢介は、

帰りのバスのシートで、

前に老婆が立っているのにも気付かないほど、

落ち込んでいた。

すると、突然腕が伸びてきてネクタイをむんずと掴まれ、

そのまま引きずり起こされた。

驚いた賢介が目の前の浮浪者のような女に睨まれ、

唖然としていると、

老婆は次の停留所でバスを降りていき、

その空いた席にその女が

当たり前のように座って眠り始めた。

大前春子だ。

一方、大晦日にアルバイトをクビになった森美雪は、

すがる思いで

派遣会社＜ハケンライフ＞の面接を受けた。

やっと派遣され向った先は老舗の＜Ｓ＆Ｆ＞。

経験も自信もなかったが、

どうにか採用されようと必死な美雪は面談で見栄を張り、

できもしないパソコンを得意だと言ってしまう。

が、部長の桐島は

「ところで、大前春子さんは来てくれるんだろうね？」と

＜ハケンライフ＞のマネージャー・一ツ木に尋ねた。

おどおどしている美雪に不安は残るが、

春子が来てくれるならと美雪の採用が決まった。

その翌日、

面談にやってきた噂のスーパーハケンを

見て賢介は絶句する。昨晩のバスの女だ。

表情一つ変えず言葉も発さない春子の採用条件は

「契約期間３ヶ月、一切延長なし、

休日出勤、残業も一切しない」

というもので、

一緒に面談をしていた東海林がその態度に噛み付くが、

春子は無視する一方。

春子と美雪が派遣されたマーケティング課は、

主任の賢介を始め、新入社員の浅野務、

嘱託の小笠原繁の小規模は部署だった。

しかし、賢介に期待を寄せている桐島部長の命により、

米のデータ分析とそのプレゼンを任せられることに。

一丸となって来たるプレゼンの日を目指していたが、

仕事の遅い美雪がルールを破り、プレゼンの前日、

社内データを自宅に持ち帰り、

翌朝寝坊をしたため乗った

タクシーの中にそれを忘れてきてしまう。

マーケティング課は大ピンチ。

タクシー会社を課内総出で探している中、

いつものように淡々と自分の仕事を

こなしている春子に賢介は―

以上日テレ「ハケンの品格」HPより

初回という事で派遣とは？

という事から入った初回だけれど、

主人公大前春子は資格２６を持つ

特Ａクラスの派遣社員だが、

所謂ヒューマンスキルゼロという仕事では

ずば抜けたスキルと経験を持っている。

初回でもパソコンのレベルはまさに

ソフト開発以上でITトップクラス

（ネットワーク、アプリケーション等）

の資格は間違いなくあるだろうし、

ビジネス関連でもかなり凄い資格を持っているだろう。

初回ではクレーン運転技能講習修了証と

大型特殊免許を持っている事はわかった。

実際に公道でないなら大型特殊免許はなくても

操作できるので問題ないが、

それでもこの講習を受けているという事は

ここまで来るまでに相当な苦労をした事を窺える。

回想シーンからそれは容易に想像できる。

資格も知りたいが、その過去も知りたい面がある。

仕事とオフのギャップもある意味

その１面があるからだろう。

私自身も回想に出てきた経験をしているので解るが、

ああいう経験って実際に自らに降りかかった者でないと

絶対解らない絶望感が支配する。

本当にこの世の終わりかと思ったよ。

少なくてもその会社でずっと頑張ろうと

思った私にはそうだった。

大前春子もその経験が今の姿に変えたのだと

この時点で容易に想像できる。

私も今でこそ仕事についているけれど、

今の仕事に就くまで悪夢の中だった。

それゆえ今の会社でも無愛想じゃないが、

仕事の時の関係は仕事内だけにして、

オフはオフで全く違う私を演じるようにしている。

大前春子はそんな仕事は私用を完全に

割り切った人なのだと思う。

だからと言って感情がない訳でなく、

情がない訳じゃない。

それは回を追う毎に見えてくるんじゃないかと思う。

次は新米派遣の森美雪はこちらは

全く経験とスキルのない大卒の派遣という事で、

こちらはよりリアルな派遣社員となる。

現状派遣社員にならざる得なかった

美雪はバイトも首になってしまい、

その結果派遣に泣きついたというのが事情だ。

ただ彼女の場合派遣の意味合いを

まだ全くわからないまま派遣になってしまったので、

これから数多くの試練が待ち受けている。

タイプ的には本当に不器用で真面目なタイプで

今時の女性よりは地味な感じの子だけれど、

こういうタイプって失敗すると

かなり自分を追い込んでしまう。

それは私がそうだからでもあるから解るんだけれど、

それでも必死になって頑張るが現実は待ってくれない。

派遣の場合は結果が全ての世界なので、

経験がなくても確り結果を出さなければ

今後がないのが現実だ。

ここで１つチェックすると

大学を卒業しながら資格らしい資格がないというのは

現在の社会に置いてかなり致命的な事だ。

まして事務的な仕事をする上でパソコンが

できないと殆ど戦力にならない。

事務系の派遣の場合は最低

マイクロソフト オフィス スペシャリスト

(Microsoft Office Specialist)

を持っていないといけない。

これできなければ事務では仕事にならない。

でも持っているだけではダメな訳で

それを使えるかは別になる。

私もこの一般資格を持っているけれど、

これは使ってこそ活きるという事だ。

ただ現状派遣をしながら資格を取るのは

正直相当独学で勉強しないと難しい一面がある。

学生時代こそある意味そのチャンスなのだが、

それを逃すと本当に獲るのは難しくなってしまう。

私自身仕事をしながら取得した資格もあるけれど、

それはそれで嬉しかったけれど、

殆ど実践したから取れたようなものだった。

正直私も美雪のようにスキルのない時（運転免許だけ）

も経験しているので、

波乱万丈の人生を送ったから

現在１３の資格と趣味で２つの資格を持つまでに

なったけれどそれでも仕事として使えるのは

３,４つしかない。

現実に力のある資格は数も割りに限られたりするものだ。

元々学生時代相当な落ちこぼれだった

私がそれだけ資格を持てるとは思わなかったけれど、

人生転ぶと変な方向に行ってしまう事もある。

とはいえ初回では派遣の差別や厳しさ、

その中でどうやって生きるのかを春子は美雪に示した。

次回はその中で色々な現実を観る事になるのだが、

正直そういう経験を経た私が観ると

このドラマ妙に納得してしまうんだよね。

だからある意味春子も美雪も理解してしまう。

正直春子みたいな派遣が３ヶ月でもいてくれたら

今の仕事アッサリ片付くんだろうなあ・・・

と思いつつ次回の展開に注目したい。

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