16日公開の映画「出口のない海」を鑑賞した。

この映画は太平洋戦争末期に日本が潜水艦特攻を

敢行して命を散らした将兵のそれぞれの思いが

綴られた映画である。

戦争は何時も上の決定と利害によって始まるが、

その為に多くの尊い命を散らした事と愚かな発想に

辿り着いた日本の上層部の愚かさを改めて知る作品である。
学校や終戦番組ではよく飛行機特攻で

ある神風特攻隊として習ったり、

流されたりするが日本は愚かな発想の行き着いた

もう1つの先が潜水艦特攻というものだった。

ユナイデット93でも人間の盾として

ワールド・トレードセンターやペンタゴンへ

突っ込んだテロリストたちが描かれたばかりだが、

こういう映画を観るといかに人は愚かなところに

辿り着くととことん愚かな事しか考えないものだと思う。

戦艦大和の特攻しかり、飛行機特攻しかり、

そして潜水艦特攻ときたらこんな愚かな行為は

もう起こさないと願いたいものだ。

そしてその特攻により多くの命を散らした。

このストーリーには野球にまつわる話も出てくるので

その辺の事も踏まえてレビューしようと思う。

キャストは海軍少尉で、甲子園優勝投手で

鳴り物入りで明治大学に入学するも、肩の故障に悩まされ、

「魔球」の開発に挑む。

のち海軍に志願し、

回天の搭乗員となる市川海老蔵演じる並木浩二

浩二の幼なじみで恋人、

並木家とは家族ぐるみの付き合いをしていた。

浩二の帰りを待つその一途な思いは戦争という

現実に翻弄される鳴海美奈子演じる上野樹里

海軍中尉で明治大陸上部に在籍し、

マラソンでオリンピック出場を目指すが、中止により夢を断念。

海軍に入隊する。特攻による死=軍神になることを

望んでいる回天隊の隊長北勝也演じる伊勢谷友介

回天搭乗員で手鏡をのぞき込むことで

心の慰めとする家族思いの青年。同じ回天隊で出撃するが、

1号機の故障で大きく運命が変わった

佐久間安吉演じる柏原収史

予科練出身の回天搭乗員。

並木と同じ光基地で共に訓練を受け、同じ回天隊で出撃する。

しかし回天の故障で出撃できなくなる沖田寛之演じる伊崎充則

イ36号潜水艦艦長で香川県出身。

これまでの潜水艦作戦での華々しい戦績から

「潜水艦乗りの神様」と呼ばれる熟練の潜水艦乗り。

心情を抑え、回天の出撃命令を発令する鹿島艦長演じる香川照之

イ36号潜水艦航海長。鹿島艦長を「潜水艦乗りの神様」と

尊敬する戸田航海長演じる田中実

浩二の父親で中学校の校長であり、

戦時中であってもリベラルな考え方を持つ

並木俊信演じる三浦友和

浩二の母親で俊信とは違い息子を思う心情を真っすぐに

表現する並木光江演じる古手川裕子

浩二の妹で歳の離れた兄を自慢に思っている

並木幸代演じる尾高杏奈

他以上のキャストで物語が進んでいく。

ストーリー

1945年、1隻の潜水艦が敵の攻撃を

避けながら海中を進んでいた。

その潜水艦にはある兵器が搭載されていた。

その兵器は潜水艦特攻魚雷回天だった。

この回天は1度動き出したら敵に戦艦に

当たるまで止まる事のない動き出したら

死と引き換えに相手に多大な損害を与える兵器でもあった。

その搭乗員は何時死の宣告ともいえる出撃命令を待っていた。

その中にかつて甲子園で優勝した経験のある並木浩二がいた。

浩二は同級生が次々と軍へ志願する中に

触発されるように自ら海軍に志願した。

出撃を待つ中で浩二は志願するまでの事を回想する。

6大学野球で投手として投げていた浩二は

それなりの活躍をしていた。

しかし肩を故障したと同時に戦況は悪化の一途と辿っていた。

同期の仲間が次々と軍に志願する中でそれでも

彼には野球でやり遂げたい事が1つあった。

それは魔球を投げる事にあった。

そんな中で家族と恋人の美奈子に海軍に志願する事を伝え、

海軍予備学校に入隊する。

そしてそこで軍の秘密兵器である回天を公表され、

浩二は色々な人の思いを見ながら

回天の搭乗員になる事を志願する。

そして回想にふける中で回天の発射命令が下った。

しかし回天1号機は故障で発射できず、

回天2号機は発射し、3号機は待機のままだった。

命拾いはしたものの、2号機の発射で次は自分の番でもあり、

死が刻々と迫っていた・・・

その中で浩二には回天に乗る事の意味を見つけるのだった。

結末は劇場で観てほしいけれど、

アッサリした独自のストーリー解説だったので

良くわからない面もあるかもしれないんだけれど、

要するに死ぬとわかっていながらも

何故特攻に志願したのかというのが

この映画のテーマでもあるし、そこにはそれぞれの思い、

家族への思い、恋人への思いもあった。

しかしその思いは戦争という悲劇によって翻弄される。

浩二にも野球に対する情熱も、戦争によって奪われていった。

そんな中でも浩二は野球の情熱を忘れる事はなかったし、

家族や恋人、仲間たちへの思いも最後まで気に止めていた。

野球を題材にしているので思い出したのだが

映画の中で語られた輸送船が潜水艦に

やられた話があったけれど、

かつての名投手沢村栄治も輸送船で

戦地へ向かう最中に戦死している。

野球に情熱を捧げた選手達が戦争によって

死した事実もあるだけにもし戦争がなかったら

純粋に野球を続けていられたかもしれないと思うと

戦争の悲劇を感じずにいられない。

浩二の投げようとしたナックルかシンカーだと

思うんだけれど、出撃前の最後のキャッチボールの1球に

その思いを伝えられる人がいた事は

浩二の遺言として残って行く事になる。

そうでなくても太平洋戦争で多くの命が散っただけに、

当時の軍上層部の狂った思想が全てのものを

奪っていった事実は彼らの犠牲の果てによって

後世に伝える事になった。

こういう回天というなの事実を伝えられる

映画が作られた事は色々な戦争映画がある中で

貴重な存在と言える作品となるだろう。

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出口のない海


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