21日公開の映画「博士の愛した数式」を鑑賞してきた。

このストーリーは事故で80分しか記憶が持たない数学博士と

その家に雇われたシングルマザーの家政婦と

その10歳の息子との日々が綴られている。
まず記事をレビューする前に私自身はっきり言って

数学、国語、英語に関するものははっきり言って

苦手なので数学的な事は上手くレビューできないだろう。

それだけこのストーリーに出てくる数式は

私にしたら毎日見たくない数式であるし、

あまり踏み込んだ数式は私にとっては守備範囲外になる。

話はとある学校の初年度最初の数学の授業で

数学教師が何故数学を好きになってこの教壇に立っているのかを

話し始める事から始まる。

時は1986年頃とある町でシングルマザーが

10歳の息子を育てながら家政婦の仕事をしていた。

とある春の日にここ数年9人も家政婦が替わった顧客を

紹介されそこで働く事になる。

それが今回の主役である80分しか記憶がもたない数学博士の家だった。

80分しか記憶がもたない数学博士を演じる寺尾聰

シングルマザーの家政婦を演じる深津絵里

その息子ルートを演じる齋藤隆成

その後の数学教師のルートを演じる吉岡秀隆

家政婦の雇い主である未亡人を演じる浅丘ルリ子

と芸暦豊富な演技派で構成されている。

家政婦は雇い主の未亡人から、

世話をするのは離れに暮らす義弟であること、

離れの問題はけして母屋に持ち込まない事、

そして義弟は80分しか記憶がもたない事を説明される。

そして初めての日家政婦は「新しい家政婦です」と答え、

博士が「君の靴のサイズはいくつかね?」と訊ねられ、

「24です」と答える。

その答えに博士は「ほう、実に潔い数字だ。4の階乗だ」と答える。

これが80分しか記憶がもたない博士との

何時もの始まりのパターンとなる。

4の階乗は

1=1
1,2=2
1,2,3=6
1,2,3,4=24

となるつまり最後の数字とその前の合計の数字を×ば良い。

これは比較的易しい。

そして次に完全数の話しになる。

1+2+4+7+14=28

(自然数でその数以外の約数( 1 を含む)の和)

つまり割り算で割れる数字の事であり

28÷14=2

28÷7=4

28÷4=7

28÷2=14

になり、

自然数というのは1,2,3,4と無限に続いていく正の整数のことで、

1+2+3+4+5+6+7=28になる

「28の約数を足すと、28になるんです」

と博士はこの28の数字が非常に好みらしく、

この28がキーワードになっていく。

そして次に会話で出てくるのが学長賞のNO.284の

話しになりその事を家政婦が博士に話すが、

博士は素っ気ない、

しかし家政婦の誕生日の話しになり、

博士が「誕生日は何時だね?」と訊ねる。

「2月20日です」と家政婦が答え「220か・・・」

と博士は突然黒板に計算をし出す。

220の約数( 1 を含む)の和は

1+2+4+5+10+11+20+22+44+55+110=284

になり284の約数( 1 を含む)の和は

1+2+4+71+142=220になるこれが友愛数となる。

つまり220で割った1を含む数の合計が284で、

284で割った1を含む数の合計が220になる。

これは完全数で説明しているから飛ばすけれど、

220と284はどちらから計算しても

必ずどちらかの数字になるという事だ。

これを博士は

「友愛数だ。神の計らいを受けた、絆で結ばれた数字なんだ。

美しいと思わないかい?」

と家政婦の誕生日と博士の学長賞のNo.284を結びつかせる

あたり数学博士らしいのかもしれない。

次での会話では家政婦の息子の話しになる。

家政婦の息子は何時も家政婦の母親が戻ってくるまで

家で待っているという話になり、

「それでは息子がかわいそうだ、

こちらで食事を一緒にしようという話になる」

それは雇い主の未亡人に特例で許してもらい

博士と家政婦とその息子の3人で一緒に食事をする事になる。

博士は家政婦の息子の事をルート(√)と呼び

その日からその息子(後の数学教師)はルート(√)

と呼ばれるようになる。

その息子は少年野球をやっており、

野球の話しになると博士の顔色が変わる。

博士も昔は野球少年だったのだ。

そして博士の好きなチームが阪神タイガースで

家政婦の息子も阪神タイガースが好きだった。

博士は阪神タイガースの中でも

背番号28の大エース江夏豊が大変好きだった。

ここからは私専門の野球の話しになるが、

博士が事故で80分しか記憶が持たなくなった

その以前の記憶では博士の中のエースは常に江夏豊だった。

私は巨人を支持する人なので巨人にはかなり詳しいけれど、

阪神については阪神ファンほどじゃないけれど、

江夏豊はプロ野球史に残る名投手である。

特にシーズン奪三振401は今だに破られていない大記録であり、

節目の記録では必ずライバル巨人の王、長嶋から三振を奪って達成し、

自身のノーヒットノーランを

自身のサヨナラホームランで達成する凄い投手だった。

今の奪三振王の1シーズン最多は約200前後になるので

いかに凄いかがわかる。

現在阪神タイガースを語らせるなら松村邦洋やダンカンになるだろうが、

この映画の博士も松村邦洋、ダンカンも真っ青な位

本当に凄いツウである。

ストーリーの中には家政婦が少年野球チームとの試合で

背番号であるお願いをする。

それが博士の好きな阪神タイガースの選手の背番号だった。

22番は田淵幸一、阪神時代強打の捕手としてならし、

江夏とバッテリーを組んだ。

私は田淵さんの現役で記憶にあるのは

83年の日本シリーズでの巨人対西武の晩年しか記憶ないが、

阪神時代は豪快なアーチで多くのファンを魅了したと聞く。

11番は村山実、大学時代から

長嶋茂雄巨人終身名誉監督のライバルとして

数多くの名勝負を繰り広げた。

特に昭和34年の天覧試合での村山から放った

長嶋茂雄サヨナラアーチは伝説中の伝説である。

とにかく長嶋との対決の時はストレート1本で勝負し、

1回もぶつけた(死球)がなかったそうだ。

その勝負は多くのファンの心に焼き付いているそうだ。

私の場合は生まれる前に現役引退していたので、

阪神監督時代の頃しかわからないが、

当時阪神は弱く何時もガックリしていた記憶がある。

数年前に他界している。

話しをストーリーに戻すとその観戦で

張り切り過ぎたのか博士は熱を出して3日間寝込んでしまう。

博士を野球の試合に連れ出した家政婦は

その責任を感じ3日3晩看病して快方へ向った。

その直後雇い主の未亡人が家政婦を解雇してしまう。

その後の事は劇場で見てほしいけれど、

この話の中には素数、独立自尊、オイラーの公式など

私にはさっぱりな公式ばかり出てきた。

でもその中で面白かったのが

√1=+1×+1

√1=−1×−1

√−1=i⇒愛

というのは数学としてなかなか面白い発想だった。

確かに最近数字ばかり求め過ぎている世の中である。

確かに数字は裏切らないのかもしれない。

しかしその中に愛がなければどんなに

素晴らしい数字もただのまやかしでしかない。

これは野球に例えれば良いんだけれど、

例え成績は他の打者より劣っているかもしれない。

しかしその中の1つには偉大な数字に匹敵するほどの感動と愛がある。

そうその1つが試合を決める、

シーズンを左右するものだったらそれは

それ以上の価値観を秘めるからだ。

残念だが最近の年配の人の声を聴くと王長嶋に

捉われ過ぎて今の人達が残した成績を彼らより

劣っていると言い続けているし、

若い世代では数字しか求められない人も少なくない。

そういう人には1つの数字の重みという感動の価値観を

見出せるのかと問われたら私はそれは非常に

困難な事だろうと答えるだろう。

特にお金に魅せられてしまった社長には

こういう映画を見て少ない数字にも

大きな価値観と重みがある事を学び直してほしいと思う。

数字が全てじゃないという事だ。

数字至上主義の末端というのは数字の破綻でしかない。

1つの数字にも愛がある。

その数字を大切にする事こそまた違った

価値観を見出せるのかもしれない。

小さな数字でも多く集まれば大きな数字になる。

しかしそれを倍々ゲームにしてはいけない。

その小さな愛こそが大きな愛になるのだという事を、

それを確りしたものであるからこそ大きな愛なのだと・・・

数字に対する愛をこの映画から感じ取る事ができた。

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